2023/5/21 UP!
本日も番組をお聴きいただき、ありがとうございました!
今日のテーマは、「白」。「由美の駅」は今週から「野田編」がスタート。今日ご紹介した「キノエネ醤油」は「白しょうゆ」が看板商品のひとつ。加えて、野田といえば「ホワイト餃子」という人気店もある、ということでこのテーマにしてみました。ベイサイドリスナーの皆さまの回りの「白」について伺ったわけですが…多彩な「白」でしたね。
目を引いたのは、とろける食感の白い茄子、山形の白米食べ比べ、しろくま3個を一気食い、といった食べ物の「白」でしたが、印象に残ったのは、実は「白」とは少し離れたあのメッセージ。「推しにサインしてもらった白いTシャツ、洗濯したらサインは消えちゃいますか?」というご質問。え?せっかくサインしてもらったTシャツを着るの?洗濯しちゃうの?一瞬頭が白くなりました。さて、ベイサイドリスナーの皆さまのご意見は?私と同じような反応の方もいましたが、サイン入りTシャツを着てライヴに行きたいんだという方も。人それぞれなんですね~。今週もリスナーの皆さまのおかげで、ひじょうに面「白」い3時間になりましたが、さて、あなたの心に刺さったお話は?

そして、「由美の駅」では野田の醤油メーカー・キノエネ醤油をご紹介。
1830(天保元)年に創業が始まったというキノエネ醤油。間もなく創業200年となる老舗中の老舗です。木造の建物は、どこも会社の歴史、ひいては“醤油のまち・野田”の歴史を感じさせるものばかり。そのまま博物館になるのでは、という趣です。なかでも「事務所兼主屋」と「旧火入れ場及び変電室」は国の有形文化財に登録されていて一見に値します。「事務所兼主屋」のなかには直売コーナーもありますので、野田に出掛けた時にはぜひ行ってみてください!

古い看板や屋根瓦、ポスターなど、飾られているものはもちろん、梁、窓ガラス、床板、すべてに歴史を感じるのです。醤油づくりの伝統を守って、会社の財産を守って、コツコツと経営を続けている丁寧な姿勢がうかがえました。

キノエネ醤油で作られている商品は、現在およそ300種類(醤油、つゆ・たれ、サイズ違いを含む)。今回はその中から5種類の醤油、「こいくちしょうゆ」「たまりしょうゆ」「うすくちしょうゆ」「さいしこみしょうゆ」「白しょうゆ」を食べ比べさせていただきました。私の舌で違いがわかるの~?とちょっと心配でしたが、わかるんですね、これが!色も違えば、味も香りも違うんです!料理によって醤油を使い分けられる人になりたい。今回の取材でひとつ目標が増えました。
ちなみに現在は、食材に色がつかない「白しょうゆ」を使ったおひたし作りにハマっております。それから、もうひとつハマっているのが「白ぽん酢」(キノエネ醤油には、「白ぽん酢」「赤ぽん酢」「黒ぽん酢」のラインナップがあります)。この「白ぽん酢」にオリーブオイルを加えて野菜を浸けると、たちまち美味しいオイリーピクルスが出来上がるのです!夏場の常備菜にもうってつけです。
キノエネ醤油にはオンラインショップがありますので、気になった方はぜひご覧くださいね。
ところで、キノエネ醤油は、実は映画ファンにもたまらない場所なのです。監査役の山下和子さんは、実は映画監督の小津安二郎さんの姪にあたるのです。和子さんのお母様で小津監督の妹のとくさんが、第14代社長の山下平兵衛さんと結婚。また、小津監督の弟の信三さんもキノエネ醤油にお勤めしていたんですね。戦時中には小津監督のお母様が疎開、戦後は監督自身も山下家の離れに住んでいたのだそうです。和子さんは当時のことを鮮やかに覚えていらして、大船の撮影所と野田を行き来する小津監督の様子などをお話しくださいました。ちなみに、小津監督の作品、「お早よう」(1959年)にはキノエネ醤油の卓上瓶や段ボールケースが、遺作となった「秋刀魚の味」(1962年)にもキノエネ醤油の看板が登場します。観る機会があったら、ぜひ注目してみてくださいね!

キノエネ醤油の山下雄三郎さん、田代仁哉さん、監査役の山下和子さん、貴重なお話をありがとうございました!
さて、次回ベイサイドは5月28日(日)。テーマは「まる」。ボール、団子、地球等々、あなたの回りの丸いものや、最近丸くなったな~と思うこと、教えてください!来週もぜひお聴きくださいね。
(ゆみ)