2024/2/18 UP!
本日も番組をお聴きいただき、ありがとうございました!
今日のテーマは「ためになったよ~」。ベイサイドリスナーの皆さんが、身近な人の話や、SNSや本などで知って、ためになったと思ったことを伺いました。
3時間まるごと、ためになったね~。な番組でしたね。いわゆるライフハックから人生哲学的なお話、はたまた富士山の登り方などなど。今すぐ試してみようというものも沢山!私はとりあえず、今夜帰宅したら、まな板に塩を少々振って、育てているイタリアンパセリをみじん切りにしたいと思います(笑)
聴き逃したというあなた、ぜひradikoのタイムフリーでお聴きください。思わず「ためになったよ~」と言いたくなるメッセージ満載ですので。エンディングでも言いましたが、世の中には、実はあちらこちらに学ぶべきことが散らばっている。それを上手くキャッチできる人間でありたいと思いました。まずは、「思考に気をつけなさい」byマザー・テレサ、ですね。

そして、今日の「由美の駅」は、習志野や船橋に店舗を持つコーヒー専門店「PHILOCOFFEA(フィロコフィア)」を経営する粕谷哲さんのインタビューをお届けしました。実は、私が「PHILOCOFFEA」のコーヒーに出会ったのは2021年の冬。取材帰りにシャポー船橋に立ち寄ったところ、何やら美味しそうなコーヒーショップがある、飲んでみよう、とお店の方に淹れてもらったコーヒーが、これまでのコーヒーの概念を覆す味だったのです。そして、店内の掲示物に目をやると、「バリスタ世界チャンピオン粕谷哲が厳選したコーヒー」というような文言が。これは、ぜひ番組で取材したい!ぜひお話を聞いてみたい!とスタッフに訴え続け、今回やっとそれが実現したという次第です。
2016年にドリップコーヒーの世界大会「ワールドブリュワーズカップ」でアジア人初のチャンピオンとなった粕谷さん。今では国内外のバリスタを対象にセミナーを勤めたり、ファミリーマートのコーヒーの監修もなさっていて、コーヒー界ではレジェンド的存在です。しかし、コーヒーの道に入るきっかけは意外なことでした。2012年に1型糖尿病を発病。自分でも飲めるものは何か調べたところ、コーヒーなら大丈夫であることがわかり、入院中に近所のコーヒーショップで豆や器具など一式を買いそろえ、淹れてみると・・・、あまりに不味い。これはどういう訳なんだと追及に追及を重ね、さらにはそれまで勤めていた会社を辞め、バリスタとして働くようになったということなんです。しかも、粕谷さんはそこで歩みを止めません。豆の買い付けで訪れた生産地の努力・工夫を、世の中にもっと広めたいと願うようになるのです。しかし、コーヒーショップのいちバリスタでは力に限りがある。ならば、世界チャンピオンという称号を手に入れればいいのではないか。そして、バリスタになってからたった3年で、世界チャンピオンに輝くのです。すごい!
実際にお会いした粕谷さんは、一見とてもクールで静かな印象。お話も理路整然としているのですが、お話を聞くほどに、コーヒーへの情熱が伝わってきます。コーヒーという飲み物だけでなく、コーヒーを注ぐカップや、コーヒーを飲むカフェなどの空間、コーヒーを取り巻く全てのものへの強い愛情を感じました。そして、私は粕谷さんに2種類のコーヒーを淹れていただくという恩恵に預かったのですが、粕谷さんがコーヒーを淹れる姿はとても素敵。茶道ならぬ、コーヒー道とでも言いましょうか。所作に無駄がなく美しいのです。抽出をしながら何度も香りをかぐ姿も印象に残りました。まるで、その時々の香りを脳に焼き付けるかのように。
そうして粕谷さんが淹れてくださったコーヒー、今回は2種類いただきました。当然ですが、素晴らしく美味しかったです!最初に飲んだトモダチコーヒーは、爽やかでフルーティー。2回目に飲んだエチオピアのコーヒーは、深みがありつつ後味がすっきり。そして、どちらもまろやかな舌触りで、香りが素晴らしい!取材後しばらくの間、その香りの残像が脳に焼き付いて、本当に美味しいコーヒーとは、ここまで強烈な印象を残すのかと驚きました。
今回の取材では、粕谷さんが世界大会でチャンピオンになる決め手となった「4:6(よんろく)メソッド」についても伺いました。「コーヒーの抽出は前半の40%で味の調整をし、後半の60%で濃度を調整する」という考え方で、この淹れ方をすれば、誰でも美味しいコーヒーが淹れられる、という方法です。今や世界中のバリスタがこのメソッドをプラットフォームにして、淹れ方をアレンジしているそうですが、私たちでも、このメソッドにのっとって淹れれば、美味しいコーヒーを淹れることができるのです!いくつか押さえておきたいポイントがありますが、一番大事なのは、コーヒーの粉の重さとお湯の重さを計ること。そして、いいグラインダーで粒の大きさのそろった粉を挽くこと(よくないグラインダーを使うより、店で挽いてもらった方がよい)。実は私、これまで刃がプロペラ式の電動グラインダーで豆を挽いており、粉の粒がそろわないのが気になっていました。粕谷さんのお話を聞いて、さっそく新しくグラインダーを購入。今までと同じ豆をそのグラインダーで挽いて、「4:6メソッド」で淹れてみたところ・・・、美味し~い!!!味わいも、香りも、これまでのものとは格段に違う、実に美味しいコーヒーを淹れることができました!
「4:6メソッド」、詳しく知りたい方は、粕谷さんのYouTubeチャンネルで丁寧に説明されています。ぜひご覧ください。「ためになったよ~」と思わずつぶやくこと間違いなしです。また、粕谷さんの著書「図解 コーヒー一年生」は、コーヒーの淹れ方、道具、豆についてわかりやすく書かれていておススメです。
粕谷哲さん、お忙しいなか、ためになるお話をありがとうございました!そして、「PHILOCOFFEA プラッツ習志野店」のスタッフの皆さまも、ありがとうございました!
さて、次回ベイサイドは2月25日㈰。テーマは「紙」。仕事や学校で使う紙、ティッシュペーパーやトイレットペーパなどの生活に欠かせない紙、レターセット集めが趣味なんです、とか、さいきん折り紙に夢中で~、なんてお話もお待ちしています。来週もぜひお聴きくださいね!(ゆみきち)