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2月25日の放送後記〜素晴らしき「紙」の世界

2024/2/25 UP!

本日も番組をお聴きいただき、ありがとうございました!

今日のテーマは「紙」。

なんとシンプルなテーマでしょう。ベイサイド史上初かも?しかし、このシンプルな言葉にどれほど多くのものが含まれていることか。今日の番組に届いたリスナーの皆さんの「紙」にまつわるメッセージをざっとあげてみても…、トイレットペーパー&ティッシュペーパー、付箋、ノート、書道紙、折り紙、絵本、手紙etc.etc.…。いかに日々私たちが紙のお世話になっているかがわかります。その一方で、ペーパーレス化が一向に進まない職場の状況を綴ってくださったメッセージも印象に残りました。

私自身はといえば、本は紙で読みたいし、好きな映画はパンフレットが欲しい。手帳はいまだに手書きだし、年賀状も送りたいと、かなりペーパーレス化から立ち遅れているのですが、今日のオンエアで、ペーパーレス化にももっと取り組んでみようと思いました。まあ、ココロに無理のない範囲で。便箋や絵葉書、ノート、きれいな文具の魅力には抗えませんので。

さて、今日の「由美の駅」は、紙とは切っても切れない仲。成田山公園の中にある「成田山書道美術館」をご紹介しました。成田山新勝寺にお参りしたことはあっても、公園を散策したり、「書道美術館」に行ったことがある人は少ないのでは?成田山の境内には、実は広大な公園があります。私たちが参詣する大本堂の奥のエリアは「成田山公園」といって、その広さは東京ドーム約3.5個分(16万5000㎡)にも及びます。公園には松尾芭蕉や高浜虚子などの句碑があり、文学好きの方のそぞろ歩きにはもってこい。また、滝や池などがナチュラルに配置され、四季折々の花も楽しむことができます。3月3日までは梅まつりが開催中ですが、その後には桜の花を愛でることができますよ。そう、新勝寺の奥には、自然豊かな公園が広がっているのです。

前置きが長くなりました。今回ご紹介した「成田山書道美術館」は、その「成田山公園」の奥、三の池のほとりに建っています。平成4年にオープンしたこの美術館は、全国でも珍しい書道専門の美術館。収蔵作品は6000点超。江戸時代から現代の書作品を中心に、古筆や古写経、中国の拓本なども収蔵し、それらを年6~10回に渡って入れ替え、企画展示しています。収蔵品のなかには、徳川家康、伊藤博文、大久保利通、勝海舟、福沢諭吉といった歴史で習う人物や、川端康成、夏目漱石のような文豪の書もあるのだとか。今回は残念ながら見られませんでしたが、見てみたい!

とはいえ、日頃から書を嗜む人ならともかく、まったく縁のない人にとっては(私もです)、「書道美術館」なんてちょっと敷居が高いかもしれませんね。でも、ご安心ください。ひとたびあの空間に足を踏み入れれば、心をわしづかみされること間違いなし!というのも、館内に入ってすぐ目に飛び込んでくる常設作品「紀泰山銘(きたいざんのめい)」の拓本(木や石などに紙をあて、墨を使って刻んである文字・模様をうつし取ったもの。この作品の場合は、石碑)の迫力が、それは凄い!1階から2階は高さ20mの吹き抜けになっていますが、そこに高さ13m、幅5.3mもの作品がど~んと展示されているのです。初めて見たとき、思わず「うわあ」と声を上げてしまいました。この碑は、唐の玄宗皇帝(世界三大美女の一人、楊貴妃とのラブロマンスで有名なあのお方です)によって皇帝即位の儀式を執り行う際に刻されたもので、現在も中国の泰山山頂近くに存在します。大きさだけでなく、力強い隷書の文字も印象に残りました。それにしても、この文字を高い山の上で彫り続けた職人さんたちがいたのですよね。権力者って、すごい。この「紀泰山銘」は写真撮影可能です。訪れる際にはぜひ記念撮影を。そして、作品の裏側に展示されている現在の泰山の写真などもご覧くださいね。

「紀泰山銘」は大作中の大作ですから特にですが、「成田山書道美術館」の作品は、ゆっくり楽しむのがお勧めです。今回お話を伺った学芸主任の山崎亮(あきら)さんは、「とかくタイムパフォーマンスが重視されがちな今ですが、この美術館では“スロールッキング”、時間をかけてゆっくり観てほしい。非日常を楽しんでほしい」と仰います。たしかに私も、日頃は書道など観る機会はほとんどなかったのですが、静かな館内でひとつひとつの作品に向き合っているうちに、時間を忘れてどんどんひき込まれました。作者の息づかいを感じるような、あるいは当時の様子が浮かぶような…。ちょっとしたタイムスリップ気分も味わいました。

「成田書道美術館」では、現在、企画展「競書40年 現代の書」を開催中です。私たちが習字のお手本とした字を書いた先生方の作品が一堂に会します。さて、その書たちは、何をあなたに訴えかけてくるでしょう?ぜひ、肩の力を抜いて、ゆっくり味わってくださいね。会期は4月21日まで。
「成田山書道美術館」学芸主任の山崎亮さん、今回は丁寧に教えてくださり、ありがとうございました。次回はプライベートで伺います。

さて、次回ベイサイドは3月3日(日)。テーマは「三大◯◯」です。夜景にお城、祭りやうどん、あなたの好きな「三大◯◯」、あなたが勝手に作った「三大◯◯」もぜひ教えてください。由美の駅では、発酵をテーマにした道の駅をご紹介しますよ。来週もぜひお聴きくださいね!
(ゆみきち)

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