2025/12/12 UP!
皆さんは、どこかの場所を訪ねた時の記念というと、どんなものを思い浮かべますか?
地元ならではのお土産とか?でも写真?、動画とか?
その場所だけでいただける「御朱印」はいかがでしょうか。これからの時期、お寺や神社を参拝される予定がある方も多いと思います。 今回は、県内でも珍しい、猫の御朱印を描いてくださるという神社をご紹介したいと思います。
江戸時代初期に現在の旭市、匝瑳市、東庄町に広がる湖「椿海」を干拓してできた広大な農地、干潟八万石。その総鎮守として創建された、地元では「お伊勢さま」として親しまれる「鎌数伊勢大神宮」。

由緒正しいこの神社で今、四季折々の草花などとともに、「猫」をモチーフにした可愛らしいキャラクターが描かれたものなど、さまざまな絵柄の御朱印が授与され、静かなブームとなっています。まずは宮司の梅谷美行さんに、この神社の成り立ちについてお話しいただきます。

梅谷さん:寛文11年の1671年に創建された神社というふうに伝わってまして、創建された経緯としては「椿海」という広大な湖がありまして、それを干拓する際にいろいろ工事に当たって反対や大きい岩が出たりとか、難工事がありまして。これは神様の力を頼るしかないということで、伊勢の方に行って、お札をいただいて、それを水に浮かべて流して、流れ着いたところから工事を始めたら、何事もうまくいったということで。これはもう神様のご利益に違いないということで創建された神社というふうに言われてまして。大体350年ほどの歴史がある神明社天照大神様をご祭神とする神明社というふうに地域の方ではお鎮まりいただいてる神社でございます。創建のときに長重っていう先祖がいましてそれが15代前なので、それを初代として数えると私が15代目の宮司になります。
椿海、以前この番組でも紹介しましたけど、わざわざ伊勢神宮からお札をもらってくるなんて、本当に大変だったんでしょうね。工事がうまく行ったことに対しての感謝の形が、こちらの鎌数伊勢大神宮ということなんですね。
350年以上の歴史があるこちらの神社。今日は御朱印のお話しですけれども、実は十数年まではこちらの神社では御朱印の要望は、ほぼなかったというんです。それが今のような人気になっていったのはどんな理由からなのでしょう?

梅谷さん:本当に珍しいんですけど年に1回とかお正月に1人2人ぐらい。御朱印が欲しいという方が平成25年とかそのぐらいからちょっとちょこちょこ増え始めたかなっていう感じで最初は本当にただ印鑑をポンと押して奉拝と日付を入れてお頒ちするっていう一般的な御朱印を書いてたんですけども。だんだんとそういう方がお正月だけじゃなくて「毎月行ってみよう」みたいな感じでだんだんとご来社する頻度が増えてきて。うちらも毎月毎月同じものを書いてお渡しするのはちょっと面白くないし、申し訳ないなっていう思いから、だんだんとちょっとお花の添印とか、そういったものを増やすようにして。毎月違うものをしてみようということで毎月ちょっと違うものを用意して。その方も毎月来るようになって、今度は月に2回来るようになって、片面だった御朱印を2頁使ってちょっと豪華なものを書いてみたり、、、とかっていうふうにだんだんとちょっと数を増やしてグレードアップじゃないですけど、、、。

平成25年の前あたりからパワースポットブームがあったよね。神社やお寺に行ったことの証の一つが、御朱印、そういうことなんですね?

せっかくの御朱印、毎回同じではどうも、、、という思いで、バリエーションを増やしていかれたんですね。
干潟八万石。その総鎮守として創建された「鎌数伊勢大神宮」の梅谷宮司に御朱印についてお話を伺っています。パワースポットブームから御朱印の要望が増え、よく参拝されている方に毎回同じ御朱印ではなく違ったものを差し上げられないかと考えている時、こんな要望が出てきたんです。

梅谷さん:神社という特性から猫がすてられちゃうこととかも結構あって。去勢をしたりとか、そういう形でちょっと対策をとって地域猫みたいな感じで、神社の方で飼うというか、地域のみんなでちょっとお世話をするっていうような感じで、神社に住み着いてる猫がたくさんいて。その猫ちゃんモチーフの御朱印始めてくれないかっていうことで、参拝者の方から提案があって。最初は、やっぱりちょっと猫を御朱印に書くのはちょっとなっていう抵抗もあったんですけどもちょっと期間限定で猫の御朱印やってみたところかなりの大好評をいただきまして。いろんな信仰の形がある中で、敷居が低いところ御朱印っていうところから、特に猫っていう親しみ深いところから入ると、その流れで神社の歴史とか地域の歴史っていうのを知ってもらうことも多くなったんで、一概に悪いこととは言えないなっていうのと。あとやっぱり参拝者の皆さんに楽しんでもらうっていうことが神社としてもいいことなのかなということで、月に1種類ぐらいですけどちょっと猫の御朱印を今も継続してやらせていただいてるっていうような感じですね。コンプリートしてる方は、いらっしゃいます。

猫の御朱印、ってあんまり見たことないですが参拝されている方の希望だったんですね。
猫の御朱印が「神社の敷居を低くすることに大いに貢献している」と梅谷宮司は仰います。そしてこちらの神社には「鎌数の神楽」という県指定の無形民俗文化財に指定されている祭事がありますが、猫の御朱印は、神社や地域の歴史や土地との結びつきへの理解を進めるためにも役立っているんだそうです。デザインもいくつかあるそうなのですが、全部コンプリートされている方がお見えになった時は、またオリジナルを手書きして差し上げることもあるそうです。

ところでみなさん、御朱印をお願いするとき、いくらお支払いしないといけないか、わからないこと多くないですか?

よく「お気持ちで」とか書いてあったりしますが、そう書かれると迷いますよね。こちらでは、パターンや大きさによって違いますが500円からなどと明示されています。その訳を教えていただきました。そして、最新バージョン御朱印についても教えていただきました。

梅谷さん:参拝者に楽しんでもらいたいという気持ちで、いろんなちょっと変り種の御朱印っていうのもやらせてもらっていてるので、今ちょっと立体的な箔推しの御朱印だったりとか、あと紙自体を切り抜いて絵を足して、すごいカラフルな感じの切り絵っていう御朱印とかも、新たな試みとしてやらせていただいてます。平成25年、10年ちょっと前から比べると本当に1000倍とかそのぐらいの数にはなってるのかなとは思います。御朱印の値段っていうのも「初穂料」っていうんですけど、本当に「10円でも100円でもいいよ」っていう感じで、お気持ちでっていうので、いただいてたんですけども、やっぱりわかりにくいっていうのと。お気持ちでいただいちゃうと、お釣りっていうの出せないんですね。なんで1000円札持ってきたときに、100円だけ奉納したいって言われても、それ神社としてはちょっとNGなんですよ。なんでこれもうちょっとわかりにくいなっていうのと、参拝者さんのためにもならないなっていうので、片面500円からになるんですけども、その金額っていうのをちょっと取り決めさせていただいてます。

お気持ちにはお釣りが出ない。でもこちらで御朱印をいただく時は金額がクリアで細かいお金がなくてもお釣りがいただけるということなんですね。

鎌数伊勢大神宮の「鎌数」という地名は、「この地域が豊かな農村となり、農機具の鎌が数えきれない位たくさんある」ということからきたという説があるそうです。豊かな干潟八万石の総鎮守としてこれからも地元を見守り、そして御朱印を求めて多くの方が集まる神社であり続けてほしいですね。旭市の鎌数伊勢大神宮について、詳しくは神社のホームページを ご覧ください。
https://www.instagram.com/kamakazuisedaijingu




