2021/1/15 UP!
今週ご紹介したのは「安全運転の基本」です。
【安全速度を守る】1月11日(月)放送分
交通事故を防ぐためには、安全運転をすることが何より大切です。
そこで今年一年の交通安全を願い、「安全運転の基本」についていろいろなポイントをチェックしてみたいと思います。
初日のテーマは「安全速度を守る」です。
ここでいう「安全速度」というのは、法定速度や制限速度のことではありませんよ。例えば、雨・霧といった悪天候の時や、道幅が狭かったり、見通しが悪かったりする道路を、安全に走行するためには、まずスピードを落とさなきゃいけないですよね。こうした道路状況に合わせて、安全に走行できる速度が「安全速度」です。
そして周辺の環境も、安全速度に影響します。小学校の通学路があったり、高齢者がよく利用する病院の近くといった場所も、いつ飛び出しなどがあるか分かりませんから、やっぱり安全速度は低くなるはずですよね。また見通しの悪いカーブも、その一つです。まがった先に、落石があったり、故障車が停まっているなどということがあるかもしれません。さらに、スピードを出し過ぎると曲がり切れなかったり、車線をはみ出して事故を起こしたりする可能性もあります。安全な速度まで落としてからカーブに入ることが大切です。
法定速度を守るのはもちろんですが、さまざまな状況に合わせた「安全速度」を意識すること、みなさん忘れないでくださいね。
【車間距離を保とう】1月12日(火)放送分
事故防止のために大切な、「適切な車間距離」についてご紹介します。
みなさんは、普段クルマを運転するとき、十分な車間距離を取っていますか?実際、日頃の道路上においては、車間距離がとても短いクルマを目にすることがよくあります。でも、もし前のクルマが、何らかの危険回避のため急ブレーキをかけたらどうなるでしょう?「十分な車間距離」をあけていれば、追突する前に停まることができるはずですよね。
では、適切な車間距離とは、どのくらいの距離をいうんでしょうか?車間距離というくらいですから「何メートル」と考えがちですが、走行中、目測で前を走るクルマとの距離を測ることは容易ではありません。そこでオススメなのが、前のクルマが通過した場所を、自分が何秒後に通過するかを見る「車間時間」でチェックする方法です。安全な「車間時間」の目安は、国土交通省の推奨によると、一般道なら3秒程度、高速道路では4秒程度だそうです。ただその時、慌てて数えないようにするため、「ゼロ、イチ、ゼロ、ニ」と「ゼロ」をつけて、ゆっくり数えるようにするのがいいですよ。
みなさんもハンドルを握ったら、常に車間距離を意識して、アクシデントに備えましょう!
【かもしれない運転が大事】1月13日(水)放送分
「安全運転の基本」、今日取り上げるのは「かもしれない運転」。
ところで、毎日の暮らしにおいて、次の瞬間、どんなことが起きるかなんて、誰にも分かりませんよね。これはクルマの運転でも同じこと。そこで大切になってくるのが、さまざまな危険を予想しながら運転することです。
例えば、公園のそばを通行する時、「子供が飛び出してくるかもしれない」と考え、子どもの動きに注意して、速度を落とすことが必要です。また、見通しの悪い信号のない交差点では、「自転車や歩行者が飛び出してくるかもしれない」と考え、一時停止して安全確認をすることも…。そんなふうに、危険を予測しながら運転していれば、事故を避けられる可能性も高くなるでしょう。こうした運転を、「かもしれない運転」と呼んだりします。
反対に避けなければいけないのが、周囲の状況を楽観的に、都合よく予測して運転することです。こちらは「だろう運転」といいます。
例えば、交差点を右折する時、対向車が直進してくる場面では、「きっと道を譲ってくれるだろう」と考えたり、信号のない横断歩道で、「近くに人がいるけど、渡らないだろう」と考えたり…。
こうした勝手な思い込みで運転していると、いざ危険に直面した時に、対処することができません。事故が起きてからでは、手遅れです。みなさんもぜひ、日頃から「だろう運転」をやめて「かもしれない運転」を心がけてくださいね。
【ながら運転は禁止】1月14日(木)
おととし12月、道路交通法が改正され、スマートフォンなどを使用しながらクルマを運転する、いわゆる「ながら運転」が厳罰化されました。
この改正で、スマホなどの携帯電話で通話したり、画面をじっと見る「携帯電話使用等・保持」という違反では、違反点数が1点から3点に。またそれによって、交通事故を起こしたり、起こしかけたりする「携帯電話使用等・交通の危険」という違反では、違反点数は2点から6点になりました。
反則金も高額となりましたし、事故や事故を起こしかけた場合、ただちに刑事手続きの対象となり、一発で免許停止です。もちろんこれは、カーナビやタブレットなど携帯電話以外のものを操作していても同じですよ。
では、なぜこんなに厳罰化されたかというと、当然ですが、「ながら運転」がそれだけ危険だからですよね。スマホなどを操作すると、通話や画面に意識が集中してしまい、周囲の危険を発見できなかったり、運転操作を誤ったりして、重大な交通事故につながる危険性があります。
さらに、ある調査によりますと、携帯電話を使用などしている場合、使用していない場合に比べて、死亡事故が発生する比率は、およそ2.1倍と高くなったといいます。とにかく危険な「ながら運転」みなさんは絶対にやめてくださいね!
【運転マナーが大切】1月15日(金)放送分
安全運転の基本中の基本ともいえるのが「運転マナー」です。
ただ「運転マナー」といってもいろいろありますが、まず大原則なのが「交通ルール」を守ることでしょう。多くのクルマや人が行き来する道路では、一人でも身勝手な行為をすると、交通が混乱したり、交通事故が起きたりします。
「交通ルール」は、みんなが道路を安全にスムーズに通行する上で守るべき、共通の約束事です。これを守ることは、社会人として当然の責任と言えるでしょう。中でもドライバーさんは、道路上において、スピードが速く、パワーも強いクルマを運転していることから、よりそのルールを順守することが最重要です。
また「運転マナー」という点では「譲り合い・思いやりの精神」を持つことも大事。つい自分優先の意識が出てしまったり、皆が自分の主張をしあったりすれば、事故になりかねません。交通をスムーズにするために大切なのは、自分勝手な優先意識を抑えて、状況に応じて相手に譲ることです。
ご自分の「運転マナー」みなさんもぜひ、この機会に見つめ直してみてはいかがでしょうか。