2021/2/26 UP!
クルマはいろいろなサインを私たちに発してくれるものです。
今週は、そんな「クルマの異常の現れ」をテーマに、お送りします。
【警告灯をチェック】2月22日(月)放送分
ドライブ中、故障などの異常が発生した時、クルマはいろいろなサインを私たちに発してくれるものです。
まずクルマのトラブルを、一番分かりやすく知らせてくれるのが、メーターパネルに表示される警告灯でしょう。警告灯が示してくれるのは、クルマの故障や異常、また誤操作など、その内容は様々。ただ警告灯が、それぞれどんな意味なのか、すべて理解できている人は、あまり多くないかもしれませんね。しかし自分や同乗者、そして周囲の安全を守るために、その種類や意味は、ちゃんとチェックしておきたいものです。
とは言っても、「たくさん数があって、覚えきれない!」という方も、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。でも、実は国際規格で記号が決められていて、国産車はもちろん、輸入車もほぼ同じ。一度覚えてしまえば、それほど難しいものではありません。また色も、「赤」「黄」「緑」の3色に国際規格で統一されていて、その色で緊急度を表しています。たとえば赤色は「危険」、黄色は「注意」、緑色は「安全」で、信号機と同じように、直感的に認識できるようになっています。
警告灯それぞれの意味については、おクルマの取扱説明書で、ぜひ確認しておいてください。そして、もし警告灯で異常が発生していることに気づいたら、カーディーラーなどに連絡し、点検・修理してもらいましょうね!
【ブレーキからキーキー音】2月23日(火・祝)放送分
クルマは、故障などが発生した時に、いろいろなサインを出しています。
ところでみなさんは、ブレーキを掛けた時に、「キーキー」と金属をひっかくような音を聞いたことがありますか?もしそんな音がするようなら、すぐにでもカーディーラーなどで見てもらいましょう。というのも、この「キーキー」という音、ブレーキパッドの摩耗を知らせる合図で、パッドウェア・インジケーターというパーツがディスクローターをひっかいて出る音が原因かもしれません。ディスクブレーキに取り付けられているブレーキパッドは、回転するディスクローターを両側から強く挟むことにより、その摩擦力で車輪の回転を止める働きをしています。そのため使っているうちに、どうしても摩耗してしまうんです。
もし、摩耗したままのディスクパッドを使用していると、次第にブレーキの効きが悪くなり、重大な事故へとつながる恐れがあります。さらに、ディスクローターまで削ってしまうと、修理代も高額になりますので、音に気付いたら、早めに交換するようにしましょう。またその時は、音が出ている箇所だけではなく、その他のブレーキパッドも併せて点検・整備してもらうようお願いしますね!
【エンジンルームから異音】2月24日(水)放送分
今週は、「クルマの異常の現れ」をテーマにお送りしている千葉トヨペット「レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
ところで皆さんは、街なかで、「キュルキュルキュル」とか、「ギャー!」っという音をあげながら走っているクルマを、見かけたことがありませんか?もちろん、こういった症状も、クルマの異常の現れです。この音は、エンジンルーム内の「Vベルト」というベルトが、摩耗したりゆるんだりして、すべっているのが原因かもしれません。
Vベルトには、エンジンの力でパワーステアリングやクーリングファン、エアコン用のコンプレッサーなどを駆動する役割があります。しかし、ゴムでできているため、使っているうちに回転や高熱の影響で劣化してしまうんです。そして、劣化したまま使用していると、たわみや損傷、ひび割れ、亀裂が発生し、ベルトがすべったり、最悪の場合ベルトが切れてしまったりすることも。そうなると、エンスト、オーバーヒートのほか、バッテリーあがりやハンドルが重くなるなど、様々なトラブルが発生する恐れがあるんです。
ということで、このVベルトに限らず、おクルマからいつもと違う音がするような場合は、何らかの異常が起こっている可能性があります。なるべく早く、カーディーラーなどで点検・整備を行うことが肝心ですよ。
【まっすぐ走らない】2月25日(木)放送分
まっすぐの道路を走っている時、クルマが正常なら、ハンドルを緩く握っていても、そのまままっすぐ走り続けるものです。ところが、ハンドルを持つ手を、ほんの少し緩めただけで、車体が右や左に寄っていく・・・なんてケースがあります。原因としては、道路の傾斜やタイヤの空気圧がアンバランスになっている・・・、ということも考えられますが、それらを解消しても治らないようであれば、ホイールアライメントの狂いを疑わなければいけません!
ホイールアライメントというのは、簡単に言えば、車輪の取り付け角度のことです。クルマの車輪は、プラモデルのパーツのように単純ではなく、操作性や走行性を高めるために、実にたくさんの部品が、細かく調整されて取り付けられています。そのため強い衝撃を与えたり、長い期間乗ったりしているうちに、この調整が狂ってくることがあるんです。この異常を放置したまま乗り続けていると、だんだん症状がひどくなる可能性があります。また、それが原因で、大きな事故へとつながる危険性も考えられます。
ということで、クルマがまっすぐ走らないと感じた時、さらに、運転中に縁石に乗り上げるなどして強い衝撃を感じた場合は、早めにカーディーラーで、点検や整備をしてもらうようにしましょうね!
【ハイフラッシャー】2月26日(金)放送分
今週のテーマは、「クルマの異常の現れ」です。
ところでみなさんは、ウインカーを出した途端、メーターパネルの方向指示表示灯が、もの凄く早いリズムで「カチカチカチカチ…」と鳴り始めたら、何が起こっていると思いますか?これは「ハイフラッシャー」、略して「ハイフラ」と呼ばれる現象で、ウインカーのバルブ、つまり電球が切れたことを伝えるための機能なんです。
例えば、右前のウインカーバルブが切れた場合、左のウインカーはいつも通り点滅しますが、右にウインカーを出すと、右後ろのウインカーの点滅と、メーターパネルの方向指示表示灯の点滅が速くなります。これで、ウインカーが直接見えないドライバーにも、その異常がすぐに分かりますよね。
では、どうしてこんな機能が付いているかといいますと、それだけウインカーが重要だということです。ウインカーなしで運転するのは、大変危険です。進路変更や右左折の時など、ウインカーがうまく作動しないと、事故やトラブルの原因になりかねません。ということで、突然ハイフラッシャーが起きたら、そのまま放置していてはダメですよ。カーディーラーなどで、速やかにバルブを交換してください!
今週は、「クルマの異常のあらわれ」をテーマにお送りしました。ぜひチェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!