2021/3/12 UP!
今週木曜日、3/11は、あの東日本大震災の発生から丸10年です。余震はいまだに続き、先月も福島・宮城で最大深度6強の大きな地震があり、首都圏でも大きく揺れました。このように災害は、いつでも起こり得ますし、常にその備えが欠かせません。そこで今週の千葉トヨペット「レガーメ・ワンダフル・ドライブ」では、「災害時の対応」をテーマにお送りします。
【運転中大地震が発生したら】3月8日(月)放送分
まず今朝は、「車を運転中に大地震が起きた時」の対応についてチェックしておきましょう!
運転中、緊急地震速報の通知音が、携帯電話やカーラジオから聞こえてきたら、慌てないで車間距離を取り、減速してください。続いて、追突されないよう、ハザードランプを点灯するなどして、ゆっくりとスピードを落とし、路肩に停車します。そしてラジオなどで地震情報をチェック。その情報や周囲の状況を見て、次の行動を決定します。
クルマを置いて避難する場合は、エンジンを止めてサイドブレーキを引きます。ただしキーはつけたままにして、ドアもロックしないでください。これは、あとで救援車両が通行する際、必要に応じて、すぐ移動できるようにするためです。電波式のスマートキーの場合、内蔵されているメカニカルキーは外して自分で管理し、キー本体だけ車内の目立つ場所へ置くようにします。できれば、自分の連絡先のメモを残し、また車検証は持ち出すようにしましょう。
とにかく、落ち着いた行動をくれぐれも心がけてくださいね。
【クルマに積んでおきたい防災用品】3月9日(火)放送分
今週は、「災害時の対応」をテーマにお送りしています。
クルマで移動中、大地震などの災害が発生した時、安全な場所へと、すぐには避難できないケースもあるでしょう。また通行止めなどで、長時間に渡り、車内で待機しなければならないことも考えられます。
そんな非常時に備えて、クルマにも防災用品を積んでおくと、イザというとき安心です。ただクルマの中は、スペースも限られますので、たくさんの防災用品を備えておくのは、ちょっと難しいですよね。では、どんなものを積んでおくといいのでしょうか?
まず必要なのが、なんといっても水です。
食料もあればいいのですが、調理などの要らない缶詰やビスケット類といったものが重宝しそうです。ただし、水も食料も長期保存できるのが理想ですが、消費期限には十分注意してください。携帯トイレも、ぜひ常備しておきたいですね。また、防寒具も備えておきたいところ。冬場はもちろん、夏でも、夜は意外と冷え込むもの。使い捨てカイロや手袋のほか、毛布や寝袋なども用意しておくと安心です。さらに、医薬品も大切なアイテム。日頃服用しているお薬にくわえ、バンソウコウや包帯、消毒薬、そしてハサミも必需品です。
また、絶対に欠かせないのが、懐中電灯。くれぐれも、乾電池のチェックはお忘れなく!皆さん、万一に備えて、普段から準備しておきましょうね!
【車中泊ではエコノミークラス症候群に注意】3月10日(水)放送分
大地震などの災害で避難が必要な場合、避難所に入りきれないなど様々な理由で、やむを得ず、ご自分のクルマでの車中泊を選ぶ方が、多くいらっしゃいます。
ただ車中泊をする時に、気を付けなければいけないのが、「エコノミークラス症候群」です。狭い車内に長時間同じ姿勢でいたため、足の血流が悪くなり、静脈に血の「かたまり」、いわゆる「血栓」ができることがあります。それが肺に移動して動脈に詰まると、「胸が痛い」「呼吸が苦しい」などの症状が起こることがあるんです。これは「肺(はい)塞栓症(そくせんしょう)」という病気で、最悪の場合、死亡するケースもあります。
では、どんな対策をすればいいんでしょうか?まず、水分を取らないと血栓が出来やすくなりますので、こまめに水を飲むようにしましょう。トイレに行きにくい環境だと、水を飲むのを我慢して、発症するリスクが高くなります。トイレの近くに駐車したり、携帯トイレを用意したりするなど、排泄のことを心配しなくていい環境を作りましょう。また、血液の流れをよくするために、できるだけ足を下げて寝ないこともポイントです。足元にクッションを入れるなど、なるべく水平の姿勢で寝られるようにしましょう。そして、散歩など定期的な運動も大切です。歩き回れる環境でなければ、足首を回したりするなど、同じ姿勢が長く続かないよう、心がけてくださいね。
車中泊の際には、こうした対策をくれぐれもお忘れなく!
【停電時の運転】3月11日(木)放送分
きょうは、東日本大震災からちょうど10年という節目の日ですね。そこで今週は、「災害時の対応」をテーマにお送りしています。
ところで、東日本大震災の時はもちろん、先月起きた大きな余震の時も、各地で大規模な停電が発生しましたね。こうした災害時の停電は、道路交通に様々な影響を及ぼします。今朝は、そんな「停電時の運転」について、チェックしておきましょう。
まず危惧するのが、信号機が止まることです。先月の余震でも、それが原因とみられる事故が発生しています。信号機が止まると、大きな交差点などでは、警察官が交通整理に当たりますので、必ずその指示に従ってくださいね。問題は、警察官がいない交差点です。そうした場所では、交差点の手前で一時停止して、周囲の歩行者やクルマなどを確認した上で、スピードを十分に落として通行してください。この時、自分の方が優先道路だからと、一方的な優位性を主張するのは、なるべく控えましょう。
大切なのは、状況判断に基づく、譲り合いの気持ち、ですよ。さらに夜間は、街灯も消えてしまいます。道路を横断する歩行者などの発見が難しくなりますので、ハイビームを上手に使いながら、速度を落として、いつも以上に慎重に運転するようお願いします。また、計画停電が行われることもあります。そのエリアや時間帯と重なる場合は、クルマの使用を控えることも検討しましょうね!
【クルマが水没したら】3月12日(金)放送分
今週は「災害時の対応」がテーマ。
ところで、大地震による津波や、台風・豪雨などによって、運転中に、クルマが水没してしまう場合がありますよね。そんな水没したクルマをそのまま放置しておくのは、改めていうまでもなく、とても危険なんです。というのも、エンジンルームや室内には電気系統の配線が集中しており、水が入ることで回路がショートするなどして、出火や爆発などを起こす危険性があるんです。特に津波の場合は、電気を通しやすい海水ですので、車両火災への不安が、より深刻となります。では、冠水したクルマは、どのように処理するのがいいのでしょうか?
まず注意が必要なのは、冠水した車のキーをいきなり回さないことです。電気が通ることで、火災の原因となってしまいます。カーディーラーなどに連絡して、クルマの処理について、相談してください。なお、処理までの間に発火する恐れがあります。そこで、バッテリーのマイナス側のターミナルを外し、外したターミナルがバッテリーに接触しないようテープで覆うなど、絶縁するようにしましょう。ただし、ハイブリッドカーや電気自動車などは、高電圧のバッテリーを搭載していますので、むやみに触ってはいけませんよ。
今週は「災害時の対応」をテーマにご紹介しました。大きな災害の時のクルマの扱いで気を付けるべきところ、ぜひチェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!