2021/3/19 UP!
東京の開花宣言もあり、これから桜の季節がやってきます。今年も厳しい状況下の桜ですが、感染症拡大防止のための対策をしっかりとりながら、お花見できたらと思います。ということで今週は、千葉県内の桜の名所をご紹介しました。
【清水公園の桜】3月15日(月)放送分
3月も半ばを迎え、暖かい日が多くなってきました。日差しの力強さとともに、いよいよ春の到来です。そんな春を象徴する花といえば、やっぱり桜ですよね。今年ももうすぐ、景色のあちこちがピンク色に染まる、桜のシーズンがやってきます。ということで今週は「千葉県内の桜の名所」をご紹介していきたいと思います。
初日のきょうは、野田市にあります「清水公園」の桜をピックアップしていきます。こちらは、明治27年に開園した民営の自然公園で、園内にはフィールドアスレチックのほか、キャンプ場やバーベキュー場、ポニー牧場など、地形や森林を活かした様々な施設があります。季節によって咲く花々や紅葉のスポットとしても知られていますが、およそ2000本が咲き誇る桜は、「日本さくら名所100選」にも選ばれているんですよ!
そんな清水公園の桜の中でも必見なのが、隣接する「金乗院」の境内にある「劫初の桜」。明治初年に植えられたものだそうで、樹齢およそ150年というソメイヨシノの古木です。一時は、木がだいぶ衰えていたようですが、近年、その木に生じた空洞のなかから新しい根が生えてきて、新しい生命を得て再生したんだそうですよ。
【泉自然公園の桜】3月16日(火)放送分
今週は、「千葉県内の桜の名所」をテーマにお送りしています。きのう、「日本さくら名所100選」のひとつ、野田市の「清水公園」の桜についてお話ししました。実は千葉県内には、その他にも2カ所が、この「日本さくら名所100選」に選ばれているんですが、みなさんは、ご存知でしたか?
その一つが、茂原市の「茂原公園」の桜で、そしてもう一つが、今朝ご紹介する、千葉市若葉区の「泉(いずみ)自然公園」の桜です。
「泉自然公園」は、千葉市の中心部から東南東へおよそ11キロの場所にあります。北総(ほくそう)台地の起伏に富んだ地形を生かした、面積約43ヘクタールという広大な公園です。園内では、春の桜や秋の紅葉をはじめ、四季を通じてさまざまな自然の風景を楽しんだり、貴重な野草や、愛らしい野鳥に出会ったりすることができます。
特に桜は、およそ1500本植えられていて、種類も豊富。ソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラなど、20種類ほどもあるので、早咲きから遅咲きまで長い期間に渡って桜の花を楽しむことができるんです。その他、公園内にかかる大きな吊り橋、「いずみ橋(ばし)」から眺める春の景色も圧巻だそうです。
【茂原公園の桜】3月17日(水)放送分
千葉県内に3カ所ある「日本さくら名所100選」から、野田市の「清水公園」、千葉市の「泉自然公園」ときて、3日目は、茂原市の「茂原公園」の桜をピックアップしたいと思います。
茂原市のほぼ中央に位置する「茂原公園」には、山や湖などの自然の地形を利用して、展望広場や散策道、多目的広場のほか、美術館、郷土資料館など、様々な施設が揃っています。また、一年を通じて楽しめる四季折々の樹木がたくさん植えられていて、自然と触れ合える憩いの場としても、広く市民に親しまれている公園です。春には、ソメイヨシノやサトザクラなど、およそ2850本もの桜が園内各所で咲き乱れ、特に弁天湖の周りでは、池に浮かぶ朱色の弁天堂と桜がマッチして、情緒ある素晴らしい景色が楽しめます!
さらに、近くを流れる豊田川や一宮川沿いの桜並木も美しく、春の散策路として人気があります。
【長光寺のしだれ桜】3月18日(木)放送分
千葉には、多くの桜の名所がありますが、今回は中でも、すばらしい古木があるスポットを取り上げてみたいと思います。それが、山武市にあります「長光寺」です。
こちらは、戦国時代の1514年、現在の千葉市若葉区中田町に創建された日蓮宗のお寺で、江戸時代に入り、1669年、今ある山武市に移されました。そして境内には、見るものを圧倒してやまない1本の巨大なしだれ桜が植えられています。
この桜は「ウバヒガンシダレザクラ」と呼ばれていて、高さ15メートル、幹の太さ5メートル、樹齢はおよそ300年という、荘厳な大木です。枝の広がりは、じつに約800平方メートルもあるそうで、例年、3月下旬から4月上旬にかけて、薄紅色の小さな花を咲かせ、訪れる人の目を楽しませています。
この「長光寺」のしだれ桜は、昭和50年、1975年6月に山武市の天然記念物に指定されています。
【佐倉城址の桜】3月19日(金)放送分
最終日は、歴史が感じられる桜の名所をご紹介したいと思います。それが、佐倉市にあります、「佐倉城址公園」です。
こちらは、千葉県で唯一「日本100名城」に選ばれている、「佐倉城」の跡を整備して作られた公園です。園内には「天守閣あと」や「空堀」など、城の遺構が多く残されていて、かつての面影が感じられます。また県の天然記念物に指定されている樹齢約400年の「夫婦モッコク」をはじめ、シイやカシ、モミジなどの大木がいたる所にある緑豊かな歴史公園です。
江戸時代から賞賛されてきた桜の品種・13種をはじめ、ソメイヨシノやサトザクラなど、48品種およそ1100本の桜が、例年、春を謳歌する如く咲き誇ります。
今週は、千葉県内の桜の名所をご紹介ました。いずれの桜も素晴らしい景色を見せてくれると思いますし、この他にもたくさんの桜が3月下旬から見頃を迎えます。ぜひお近くで思い思いにお花見を楽しんでいただければと思います。
ただ、今年は宴会や大勢での遠出は避け、感染症拡大防止のための行動をしながらのお花見、よろしくお願いいたします!