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◆ ついやってしまいがちな「交通違反」

2021/4/2 UP!

みなさんは、もちろん普段から、交通安全に気を付けて運転されていることでしょう。でも、交通ルールはちゃんと守っていますか?実は交通ルールの中には、多くの人がつい違反してしまっているものがあります。今週はそんな「ついやってしまいがちな交通違反」をテーマにお送りします。

【黄色信号無視】3月29日(月)放送分

まず取り上げるのは、信号無視です。赤信号を堂々と無視する人は少ないと思いますが、では、黄信号ならどうでしょう? 守っていると言い切れますか?「黄信号は“注意して進め”」という意味じゃないの・・・?なんて思っている方、結構いらっしゃるかもしれません。しかし、実際には全然違うんです!

道路交通法で黄信号は、「停止位置を越えて進行してはならない」と規定されています。要するに、「とまれ」なんです。ただ赤信号と違うのは、急ブレーキをかけなければいけなかったり、後続車に追突される危険性があったりするなど、安全にとまれない場合に限って例外として通過することが認められています。

ということで、前方の信号が黄色に変わって慌てて速度を上げ通過し、「ギリギリ間に合った!」なんて思っている方、それ、完全な信号無視なんですよ。そんなことを続けていると、強引に信号を通過することに慣れっこになってしまい、赤信号の無視にもつながり、とても危険です。黄信号は止まれ、順守しましょうね!

【一時停止の違反】3月30日(火)放送分

「ついやってしまいがちな交通違反」見通しの悪い場所などに設置されている一時停止の標識や道路標示。そうした場所で、みなさんは正しく停止していますか?街なかを見ていると、一旦徐行はするものの、きちんと止まらず、安全確認もそこそこに走り出しているクルマが少なくありません。また、運転席から左右が確認できる場所まで、停止線を一気に越えてから止まるクルマも、よく目にします。でもその状態では、ボンネットはすでに交差する道路に飛び出しているワケですから、走って来たクルマや歩行者に、衝突する危険性があります。

一時停止の標識や表示が設けられているのには、もちろん理由があります。気軽に無視していいハズはありません。では、こういう場所では、どのようにすればいいのでしょうか?

まず、停止線の手前で一度停止し、安全を確認。その後、ゆっくり前進します。クルマの先端を交差道路に少しずつ出し、接近して来るクルマや歩行者などに、自分の存在を知らせましょう。そして、左右の状況を確認できる位置まで徐々に進んで再び停止。安全が確認できたら発進します。

何も来ないだろうと、勝手に考えて、形だけの一時停止をするのでは意味がありません。面倒に思う人もいるかもしれませんが、事故を防ぐために、一時停止と安全確認を、確実に行うようにしてくださいね!

【クラクションを鳴らす】3月31日(水)放送分

街中では、ちょっとしたことでもすぐにクラクションを鳴らすクルマを、見かけることがありますよね。でも、このむやみにクラクションを鳴らす行為、交通違反に問われる可能性があるんです。

そもそもクラクションは、どういう時に鳴らしていいか道路交通法で定められているのを、皆さんご存知でしたか?それは、「警笛(けいてき)鳴らせ」の標識がある見通しのきかない交差点や曲がり角などを通行しようとする時。そして山間部などカーブが多い道路で、標識で示された「警笛区間」にある見通しのきかない交差点や、曲がり角、上り坂の頂上などを通行しようとする時です。

こうした場所以外では、基本的にクラクションは鳴らすこと自体が禁じられているんです。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでないとされています。そうした条件で考えると、信号が青に変わったのに前のクルマがなかなか発進しないとか、スピードの遅いクルマにイライラして鳴らしたりするのは、とても「やむを得ない状況」とは言えないでしょう。こうした行為は、道路交通法違反で反則金などを科せられる場合があるんです。

むやみにクラクションを鳴らすのは、交通違反であるだけじゃなく、あおり運転などトラブルにもつながります。クラクションは正しく使うようにしましょうね。

【定員オーバー】4月1日(木)放送分

今年1月、神奈川県藤沢市で、軽自動車が電柱に激突して、死傷者が出る交通事故が起きました。事故を起こした軽自動車には、定員をはるかに上回るナント8人が乗車していたそうです。定員オーバーを軽く見ている人、未だに多いかもしれませんが、こうした事故を見ると、やはり危険な行為だということが分かりますよね。

では、定員オーバーには、どんな危険性があるんでしょうか?定員オーバーは、いわゆる「過(か)積載(せきさい)」、物を積み過ぎの状態です。そうなると、まずブレーキの効きが悪くなります。クルマが止まるまでの制動距離が長くなるので、危険を発見しても、止まり切れない可能性が高くなるという訳です。それに、ハンドルを切った時も応答が遅れ、いつもより曲がり始めるタイミングが少し遅くなってしまうといいます。そのことを知らないで、ハンドルを切り足してしまうと、曲がり過ぎや蛇行の原因になってしまうんです。また定員オーバーだと、シートベルトが足りないということにもなります。

定員オーバーで挙動が不安定なクルマに、シートベルトなしで乗るのは、どうみても無謀です。とくに、定員が少ない軽自動車で、定員オーバーをしてしまうケースが、多いようです。みなさん、決して軽く考えないでくださいね!

【信号のない横断歩道での歩行者優先】4月2日(金)放送分

信号機のない横断歩道を、歩行者や自転車が渡ろうとしている場合、クルマはどうしなければいけないか、みなさんはご存知ですか?

そう、横断歩道の手前で停止し、歩行者や自転車の通行を妨げてはいけない、というのが、道路交通法上のルールです。ところが、この交通ルールを守れている人が、とにかく少ないんです。昨年8月、JAF・日本自動車連盟が行った調査では、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したクルマの割合は、21.3%でした。この調査が開始された2016年は、わずか7.6%で、以降、その割合は年々増加して昨年は過去最高だったものの、それでも8割近いクルマが、ルールに違反しているんです。横断歩道に歩行者がいる場合の一時停止は、マナーではなくルールです。そのため万が一、横断中の歩行者とクルマが接触事故を起こしてしまった場合、クルマ側の過失が大半となり、大きな責任が発生します。

ということで、信号のない横断歩道の手前では速度を落とし、歩行者などがいる場合は、クルマを完全に停止。先に渡ってもらい、安全確認ができたら、ゆっくり発進しましょう。

今週は、「ついやってしまいがちな交通違反」をテーマにお送りしました。ぜひチェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

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