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◆ タイヤのチェックポイント

2021/4/9 UP!

クルマが、安全で快適に走ったり、そして、曲がったり止まったりするために、なんといっても大切なのがタイヤです。ただ普段、あまりタイヤに注意を払っていないという方、結構多いかもしれませんね。

そこで今週は「タイヤのチェックポイント」と題して、気を付けたいことアレコレをご紹介していきます。

【タイヤの溝の深さ】4月5日(月)放送分

「タイヤのチェックポイント」、まずは、「タイヤの溝」についてです。

タイヤの溝は、雨の日など、タイヤと路面の間に入った水を排水し、スリップを防ぐために、とっても重要なもの。そのため、十分な溝がなくなったタイヤで走行するのは、極めて危険です。

そんな溝が摩耗したことを教えてくれるのが、タイヤの溝が残り1.6ミリになった時にでるスリップサイン。タイヤがすり減ると、タイヤの側面に付けられた三角マークが位置するトレッド面に、溝が途切れるような形で現れます。このスリップサインが出たタイヤは、法律で使用が禁止されていますので、ただちに交換しなければいけません。

では、このスリップサインが出るまで安全かというと、そうとも言えないんです。実は、溝の深さが新品の状態から半分程度まで減ると、ブレーキペダルを踏んでから停まるまでの制動距離が、急速に長くなってゆくといいます。つまり法律上使用できても、安全性はどんどん低下してしまうというワケです。

ということでタイヤの交換は、早め早めがオススメですよ!

【タイヤのひび割れもチェック】4月6日(火)放送分

「タイヤのチェックポイント」、タイヤの溝の摩耗以外にもタイヤの寿命を左右するものがあります。ゴムでできているタイヤは、様々な原因で劣化が進んでいきます。

例えば、経年による劣化のほか、太陽の紫外線の影響、そして洗車に使う洗剤やタイヤのつや出し剤なども、劣化が進む原因になるといいます。こうした劣化がすすんだタイヤには、タイヤの側面やトレッド面の溝に沿って、徐々にひび割れが出来てきます。ごく浅いものなら、さほど問題はありませんが、これがだんだん深くなっていき、タイヤの骨格であるスチール製のコードの層まで達しているような場合は、一刻も早く交換する必要があります。

深いひび割れが入ったままにしていると「走行中にタイヤがバースト」、つまり破裂する可能性があって大変危険なんです。特に高速走行している時は、要注意です。すでにひび割れが目立つという方は、早めに点検・交換を行った方がいいでしょうね。そして、タイヤの点検をする時は、摩耗やひび割れだけでなく、異物が刺さっていないかも、よく注意してみておきましょう。また、溝に小石などが挟まっていることがありますが、これもタイヤを傷める原因になりますので、こまめに取り除くようにしてくださいね。

【空気圧のチェック】4月7日(水)放送分

タイヤ点検の中でも、特におなじみなのが「空気圧のチェック」でしょう。一カ月に1回は、チェックすることが大切と言われています。では、空気圧が適正でないとどんな問題が起こるんでしょうか?

まず、タイヤの摩耗する場所に偏りが発生します。空気圧が高いと、地面と接するトレッド面のセンター部分が、空気圧が低いと、両肩の部分などが摩耗して、タイヤの寿命が短くなったり、タイヤ本来の性能を発揮できなくなったりします。そして空気圧が低いと、タイヤが転がる抵抗が増し、燃費が悪くなります。これは身近なものでいえば、タイヤの空気が抜けた自転車をこぐのが、体力的にきつくなるのと同じ原理です。

また、乗り心地も悪くなります。空気圧が高いと、クルマが跳ねるような感じになりますし、反対に低いと、クルマが揺れやすくなってしまうんです。それだけじゃありませんよ。安全性にも問題があります。高速走行している時など、特に空気圧が低いと、タイヤがバーストしてしまう危険性があるんです。そんなことになったら、大事故へつながる可能性だってありますよね。

様々なトラブルの原因となりかねない、タイヤの空気圧の異常。ガソリンスタンドやカーディーラーでみなさんも定期的なチェックを、ぜひお忘れなく!

【冬用タイヤの保管】4月8日(木)放送分

4月に入り、冬の間、スタッドレスタイヤを使っていた方も、そろそろ夏用タイヤに交換されたんじゃないでしょうか。では、交換した冬用タイヤの保管、みなさんはどうしていますか?来シーズン以降もいい状態で使用するには、この「保管の仕方」が重要です。

注意点としては、まず冬の間にタイヤについた、泥やほこり、凍結防止剤などを、よく洗い流しましょう。こうした汚れが付いたままでは、タイヤに悪影響を与え、劣化の原因となってしまいます。洗う際に洗浄剤などを使う場合は、それらが残らないよう、しっかりと洗い流すようにしてください。

続いて、十分に乾燥させます。その際は、直射日光を避け、できるだけ日陰で干して乾燥させるようにしましょう。そしてタイヤを休ませるため、空気圧を半分くらいまで抜いておきます。その上で、タイヤの変形を避けるために、表面を上向きにし、平積みにして保管します。場所は、直射日光が当たらない、風通しの良い所がいいでしょう。

保管する時には、専用のカバーをかぶせておくのがベストですが、ない場合は、日光を通しにくい、黒いポリ袋などでも構いません。ただ、屋外で保管する場合は、雨水などが入らないように、結び目を下側にしておきましょうね。保管場所に困るという方は、保管サービスを行っているカーディーラーなどもありますので、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。

【タイヤのローテーション】4月9日(金)放送分

ところでみなさんは、タイヤを長持ちさせるメンテナンス、「タイヤローテーション」をご存知ですか?

これはタイヤの位置を、前後左右で入れ替えることを言います。でも、なぜそんなことをするのでしょうか?全部が同じように転がり、等しくすり減っているようにみえるタイヤですが、実は装着されている場所で、それぞれ違った摩耗の仕方をするんです。

例えば、前輪が駆動するFF車の場合は、前輪のタイヤの方が、早く減ります。反対に、後輪駆動のFR車は、後ろのタイヤの方が早く減ってしまうんです。そのため、そのままずっと使用していると、同じ場所のタイヤばかり摩耗が進んでしまい、寿命が早くきてしまいます。それを防ぐために行うのが、タイヤのローテーションです。

どのタイヤをどこと交換するかは、駆動方式やタイヤの種類によって違います。「しばらくしていない」など、ローテーションをお考えの方は、お近くのカーディーラーのスタッフまで、どうぞお気軽にご相談ください!

今週は、「タイヤのチェックポイント」をテーマにお送りしました。ぜひチェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

 

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