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◆ 子供の交通事故防止

2021/5/7 UP!

今週の「千葉トヨペットレガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「こどもの日」にちなんで「子どもの事故防止」をテーマに、交通事故や、そのほかの事故対策について、取り上げてみたいと思います。

【5月は子どもの事故が多い】5月3日(月祝)放送分

5月は、お子さんの事故が特に多くなる月だということを、皆さんはご存知でしたか?

警察庁が、2014年から2018年に発生した交通事故で、死亡したり重傷を負ったりした小学生5776人について分析を行ったそうです。それによれば、事故が発生した月別で見ると、5月の件数が一番多くなっていたといいます。そのうち特に目立つのが、小学校に入学したばかりの新1年生です。全6学年の中で最も多く、1年生だけでみると、4月に比べて急に跳ね上がります。

1年生をはじめとした小学生の事故が、5月に多い原因について、警察庁では、「子どもだけで行動することが増えだす」、いわゆる「一人歩きデビュー」の時期であること、また、学校や新学年に慣れて、気分がおおらかになる季節でもあることなどが関係している、とみているそうです。さらに、こうした子どもがからむ事故には、時間帯にもはっきりとした特徴が現れます。一日の中で、一番死亡事故や重傷事故が多いのは、午後3時から5時台にかけて。つまり、下校時間や帰宅後に、友達の家や公園へ遊びに行ったり、塾へ行ったりする時間帯に当たります。

ということで、ドライバーさんは、特に今の時期、午後3時頃から日暮れまでの時間帯、子どもたちへ、いつも以上に注意を払って運転するよう、十分心がけてくださいね!
 

【縁故者事故を防ごう】5月4日(火祝)放送分

ところで、クルマとお子さんの事故で、ここ数年、よく耳にするのが、両親や親族、親の友人など、近しい関係にある人が運転するクルマに、幼い子どもがひかれてしまう事故です。このような事故は、「縁故者事故」という呼び方もあるようで、「縁故者」とは「縁やゆかりのある人」という意味です。

こうした事故の特徴の一つは、クルマを発進する、バックするといったように、停止していたクルマを動かした際に発生している、ということです。そして、こういった事故を起こしたドライバーのほとんどが、クルマの周りを気にせず運転席へ座り、アクセルを踏み込んでいます。いうまでもなく、乗り込む前に周りをちょっと確認さえしていれば、何も起きず、防げた事故ばかりでしょう。

ちなみに、クルマの形状では、ワンボックスタイプによる事故の件数が、特に多くなっています。
車体が大きいほど、運転席から見えない死角も大きくなりますので、そうした場所に、小さいお子さんが隠れている可能性をしっかり頭に入れておくことが大切です。

誤って、子どもを事故に巻き込んでしまうことほど、つらく悲惨なことはありません。「周りにいないはず」「もう家に入ったはず」という勝手な思い込みは事故の元です。クルマを動かす時には、お子さんがクルマに近づいていないか、改めて安全確認を徹底するようにしてくださいね。

【子どもをクルマに残さない】5月 5日(水祝)放送分

きょうは「こどもの日」。

クルマに関わる子どもの事故は、走行中のクルマによるものだけではありません。例えば、毎年のようにニュースなどで見聞きするのが、小さなお子さんが、車内に置き去りにされ、熱中症で死亡したり、重症になったりするという事故です。

そうした熱中症による事故、みなさんは、どの季節に多いと思いますか?やっぱり、8月といった真夏の頃でしょうか?実は、春先から初夏にかけて多発する傾向があるといいます。つまり今が、まさに要注意シーズンという訳です!

ではどうして、こんな季節に多いかといいますと、5月頃の比較的さわやかな時期には、「車内が高温になることはないだろう」という過信や誤解があることが、一因と考えられています。以前、JAF・日本自動車連盟が5月上旬に、外気温が24度前後、湿度およそ15%という快適な環境で、車内での熱中症の危険性について実験を行いました。すると、車内の気温は、時間と共に上昇を続け、1時間後には37.5度、2時間後には39.9度と、ほぼ40度まで上昇したんです。

気温40度は、大人でも耐えがたい暑さです。ましてや子ども、特に乳幼児などは体温調節機能が未発達のため、大人より熱中症にかかりやすい、といわれています。この先、例え快適な気温と感じるような日でも、お子さんを車内に残していくのは、絶対にやめてくださいね!

   

【子どもにキーを持たせない】5月  6日(木)放送分

たとえ今頃の快適なシーズンでも、お子さんを車内に置いていくのは、熱中症の危険性が高いので絶対にダメ! というお話をしましたね。でも中には、意外なきっかけから、お子さんを車内に閉じ込めることになってしまうケースが、あるようなんです。

これは去年8月、富山県高岡市にある保育園の駐車場で起こった出来事。

57歳の女性が、孫の1歳の男の子をクルマの後部座席に座らせる時に、クルマのキーを触りたがったので、それを手渡したそうです。そして女性は、後部座席のドアを閉めて、自分は運転席へと向かいました。そのとき、男の子がキーのロックボタンを押してしまい、なんとドアを開けられなくなってしまったんです。女性はすぐに警察や消防に連絡しましたが、炎天下ゆえ、熱中症の危険性もあるということで、一刻の猶予もありません。そこで女性は、保育園にあったクワを使って窓ガラスを割り、男の子を救助したというのです。

これは、特殊なケースのように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。実は、お子さんにおもちゃ代わりにキーを渡してしまい、その結果、ドアがロックして閉じ込められるケースは、全国で度々起こっているといいます。

ということで、キーは必ずドライバーさん自身が身に付け、お子さんが欲しがったとしても、命に関わることになりかねないので、絶対に渡さないでくださいね。つまらない事故やトラブルの原因になりますよ!

【未承認のチャイルドシートは購入しない】5月 7日(金)放送分

クルマが万一事故にあった時、お子さんの命を守るのに不可欠なのが、チャイルドシート。

そのため、6歳未満のお子さんに着用が義務付けられているのは、親御さんならずとも、ご存知でしょう。そんな大切な、チャイルドシートですが、一部のインターネットの通販サイトの中には、国の安全基準を満たしていない未承認のものが販売されているのを、皆さんはご存知でしたか?

未承認のチャイルドシートの一番の問題点は、強度の低さ。国土交通省の実験では、衝突時にチャイルドシートのベルトがちぎれて、座席からダミー人形が飛び出すなど、安全性の基準をまったく満たしていなかったそうです。そうした未承認のチャイルドシートの特徴は、とにかく価格が安いこと。2千円から3千円程度で、販売されているものが多いようです。逆に安全基準を満たした製品には、アルファベットのEを○で囲んだ、「Ⓔマーク」が付いています。ただし、2012年6月30日以前に製作されたものには、改正前の古い基準に適合したことを示す、自動車の「自」を○で囲んだマーク」が付いたものもあります。

事故の際、お子さんの命を守る大切なチャイルドシートですから、安さに惑わされず、安全基準マークを確認して買うようにしましょうね。

今週は、「子どもの事故防止」をテーマにお送りしました。ぜひチェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

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