2021/5/28 UP!
クルマを安全に運転するには、走行中、ルールやマナーを守ることは、もちろん大切です。でも運転中に限らず、運転する前から注意すべきことも、実はいろいろとあるんです。
そこで今週は、「安全のために運転前からできること」がテーマです。
【正しい運転姿勢の取り方】5月24日(月)放送分
初回は、安全運転の第一歩、「正しい運転姿勢の取り方」についてご紹介します。大事なポイントは、適切なシートポジションです。
まず、お尻とシートに隙間ができないよう、深く腰掛けましょう。隙間があると、急ブレーキを踏まざるをえないような際、強く踏みこむことができず、危険に陥ってしまうことがあります。続いて、シートの前後位置を調節します。左足はフットレストに置いて、右足でブレーキペダルを奥まで踏み込みます。その状態で、膝に少し余裕ができるくらいの位置に、シートをスライドさせて調節しましょう。
次に、背中を背もたれに付けて、ハンドルの上を両手で握ってみてください。この状態で、肘が伸び切らないように、リクライニングの角度を調節します。肘が伸び切っていると、ハンドルを切る時に確実な操作ができませんからね。また逆に、ハンドルにしがみつくような姿勢も、良くありませんよ。
最後は、追突されたときに首を守るヘッドレストを調節します。耳の後ろにヘッドレストの中心が来る高さに合わせましょう。
安全運転の基本ともいえる、正しい運転姿勢。みなさんも改めて、ぜひチェックしてみてくださいね。
【ミラーの調節】5月 25日(火)放送分
運転中の安全確認に欠かせないのが、ミラー類。そのため運転前には、ミラーを正しい位置に調節しておくことが重要です。今朝は、そのポイントについてお話ししましょう。まず、きのうもお伝えしましたが、シートポジションを正しく合わせることが基本です。その上で、ルームミラーを調節しましょう。この時、大切なポイントがあります。
それは、右ハンドルのクルマなら、ミラーに近い左手で調節すること。左ハンドルのクルマなら、右手を使います。なぜかというと、反対の手を使ったり、両手で調節したりすると体がシートの背もたれから離れてしまい、運転姿勢に戻った時、見え方が変わってしまうからです。また、リアウィンドウ全体が映るように調節してくださいね。
次は、左右のサイドミラーです。どちらも、ミラーの4分の1くらいに自分のクルマのボディが映るようにし、残る4分の3を、後ろの景色が映るように合わせます。車体が映ることで、距離感がつかみやすくなるんです。そして上下方向は、路面がミラーの2分の1くらい映る位置に調節しましょう。あまり上に向けすぎると、車体の近くが見えなくなってしまいます。反対に下に向けすぎると、後ろの様子がわかりづらくなってしまいますよ。
みなさん、ミラーの調節は確実にお願いしますね!
【車内をキレイに】5月 26日(水)放送分
ところでみなさんは、おクルマの中、普段からキレイにされていますか?実は、車内をキレイにしておくことも安全運転につながるんです。
例えば、ダッシュボードの上や、助手席のシートの上に物を置いていると、ハンドルを切った時などに、それが動くことがありますよね。すると、それが気になって思わず目を向けてしまうと、わき見運転になってしまいます。さらに、そのモノが落ちそうになったりすれば、押さえようと、つい手が出てしまうこともあるでしょう。思いがけないそういう動きによって、ハンドル操作を誤る危険性もあるんです。そもそも、ダッシュボードの上にモノを置いていると、それがフロントガラスに映って、視界を妨げることがあります。ダッシュボードの上には、特に白っぽいモノなど、置きっぱなしにしないようにしましょう。
その他、空になったペットボトルや空き缶が床に転がっていると、何かの拍子に、ブレーキペダルなどの下へ入り込む可能性があります。するとブレーキを踏めなくなり、とても危険です。そして、フロントガラスやリアガラスについても、外側はもちろんですが、内側も定期的に拭いてキレイにしておきましょう。汚れていると、雨の日など曇りの原因になりますよ。
安全運転のために、日頃からみなさんも、車内をキレイに保つよう努めてくださいね。
【運転の時に履く靴】5月 27日(木)放送分
運転前にする大切なことといえば、ペダル操作に大きく影響する靴選びも、その一つです。
みなさんは、普段運転するとき、どんな靴を履いていますか?運転時のはき物について、法律的にはどのようになっているかといいますと、実は道路交通法には、どれがよくて、どれがダメとは、はっきり規定されていません。その代わりに、各都道府県が定めているんですが、「千葉県道路交通法施行細則」を見ると「げたその他、運転を誤るおそれのあるはき物をはかないこと」とされています。もっと具体的に言いますと、足にちゃんと固定できないつっかけやスリッパなどは、ペダルを踏んだ時に脱げる恐れがあるため、一般には禁止されている、ということです。
似たものでは、ビーチサンダルや草履などは、鼻緒があるので認められている自治体もあるようですが、やはり脱げやすさを考えると、避けた方がいいでしょうね。またハイヒールは、ペダルを踏む際、足首が不安定になり大変危険です。絶対にやめてくださいね。
理想的なのは、サイズの合った歩きやすい靴です。重さは軽いものの方が、より操作しやすくなります。靴底は、薄めでしなやかなものを選べば、繊細な操作も、ペダルをしっかりと踏み込むことも、できますよ!
【シートベルトの装着】5月 28日(金)放送分
運転前にしなければいけないことの一つが、シートベルトを装着することです。
街なかでは、走り出してから締めている人も見かけますが、装着に手間取ったあまり、運転操作を誤ってしまい、事故へとつながったケースもあります。装着は必ず運転前にしましょう。そんなシートベルトにも、正しく装着するためのコツが、実はあるんです。
シートベルトなんて、ベルトを引き出して、金具をバックルに「ガチャッ」と差し込めばいいんじゃないの?と、大半の方は思われているでしょうね。確かに、基本的にはその通りです。ただ最後に、ポイントがあります。それは差し込んだ金具のすぐ上の辺り、つまり肩ベルトの下の方を持って、「キュッ!」と上の方に引っ張り上げるんです。
これで腰ベルトのたるみがとれて、ベルトが体に密着します。この密着が大事なポイントで、万一の事故の際に、安全性がぐんとアップするんだそうですよ。
今週は、「安全のために運転前からできること」をテーマにお送りしました。ぜひあらためてチェックして、みなさんのワンダフルドライブ、目一杯、楽しんでくださいね!