2021/7/9 UP!
クルマを運転中、標識などなくても一時停止が義務付けられている場所があります。その一つが、踏切です。それだけ踏切が危険な場所で、十分気をつけなければいけないということですよね。そこで今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「踏切でのポイント」と題して、事故を防ぐための注意点などをお伝えしていきたいと思います。
【踏切を通行する時の基本】7月 5日(月)放送分
まず今朝は、踏切を通行する時の交通ルールについて、おさらいしておきましょう。
踏切では、警報器や遮断機が、作動していてもいなくても、必ず一旦停止しなければいけません。ただし、信号機が付いている踏切では、信号の表示に従って一時停止せずに進むことができます。停止したら、左右を確認します。この時、窓を少し開けて警報器が鳴っていないか確認しましょう。
警報器が鳴り始めたら、踏切に進入してはいけませんよ。停止線の手前で、列車が通過するのを待ちます。そして、踏切内へ進入する際、必ず確認しなければいけないのが、渡った向こう側に、自分のクルマが入れるスペースがあるかどうかです。前方が、渋滞などで混雑している時に進入すると、踏切の中で立ち往生して動きが取れなくなる可能性があり、大変危険です。ぜひ、踏切を越えた先の道路状況をよく確認してから、進入するようにしてくださいね。
踏切は一歩間違えると、重大な事故につながる場所です。みなさんも決して侮ることなく、基本をよく守って安全に通行してくださいね。
【遮断機が下りたら】7月 6日(火)放送分
今週は、「踏切でのポイント」をテーマにお送りしています。ところで運転中、踏切を渡っている時に、何らかの理由で遮断機が下りてしまい、踏切の中に閉じ込められた場合、皆さんはどうしますか?
普通は、遮断機が下りたら、列車が通過するまでそれほど時間の猶予はありません。落ち着いて、速やかに脱出する必要があります。この時、クルマが動かせるようなら、まず試したいのが、遮断機の遮断棒を押し上げる方法です。遮断棒はクルマで押しても折れずに、根元から斜め上に曲がるようになっているものが多く、クルマで押し切れば脱出することができます。たとえ、そうしたタイプでなかったとしても強行しましょう。仮に遮断棒が折れたとしても、電車と衝突した時の大惨事を考えれば、止むをえませんよね。ここは、列車との衝突を避けることを最優先に考えましょう。
もちろん、そのように踏切の中に閉じ込められる事態を避けるのが一番です。警報機が鳴り始めたら、踏切内へ進入するのは、絶対にやめてください。そして、踏切の前方が混雑していて渡り切れないような時も、絶対に進入してはいけませんよ。
こうした、ちょっとしたことに気をつけるだけで、踏切の中に閉じ込められることはないはずです。みなさん、くれぐれも注意してくださいね。
【踏切の中で立ち往生したら】7月 7日(水)放送分
踏切を通行している時、エンストや脱輪など、何らかの理由でクルマが動けなくなってしまった場合、皆さんならどうしますか?今朝は、そんな時の対処法についてチェックしておきましょう。
まず、何よりも先にしなければいけないのが、警報機付近に設置されている非常ボタンを押して、接近中の列車に、トラブルが発生したことを知らせることです。ただ、この非常ボタンを押すことに抵抗を感じる人、少なからずいらっしゃるんじゃないでしょうか?でも、警報機が鳴ったら、列車は、最短だと15秒ほどでやってくるといいます。もちろん列車は、危険を発見したとしても、ただちに停まれるわけではありませんので、一刻も早く非常ボタンを押すことが重要ポイントです。
仮に、その路線の列車の本数が少なく、次の列車が来るまで時間があっとしてもやることは同じです。第一にすべきは、避難と非常ボタンを押すこと、と、しっかり覚えておいてくださいね!そして、非常ボタンを押したら、そのボタン付近に表示されている連絡先へ電話することを忘れないでください。また、警報機や非常ボタンのないような踏切の場合は、車内の発煙筒を使うなどして、必ず列車へ危険を知らせるようにしてくださいね。
【踏切で気をつけること】7月 8日(木)放送分
踏切内での列車との事故を防ぐポイントをお話して来ましたが、踏切を通行する時は、歩行者や対向車などにも注意が必要です。特に、列車が通過して遮断機が上がった後の踏切は、交通量が多くなります。歩行者や自転車、対向車の動きに、十分目を配るようにしましょう。
そして、歩行者や自転車が多い時は、先に渡ってもらうようにして、踏切の中がすいてから通行するようにします。また幅の狭い踏切では、対向車と無理に行き違おうとすると、接触したり、接触を避けようとして左に寄りすぎたりして、脱輪する恐れもあります。そんな時は、踏切の手前で停止して、対向車が通過してから進むようにしましょう。その他、レールの部分は鉄でできていますので、雨などの際に、スリップしやすくなります。踏切内では、少しのオーバースピードも危険です。特にマニュアル車の場合は、1速のギヤのまま、変速せずにゆっくりと渡り切るようにしましょう。
また、夜間に踏切で通過列車を待つ時、軌道内のほうが高く道路が上り坂になっている場所では、ロービームにしていても、対向車のドライバーさんにライトが直接当たり、まぶしさで前を見えなくさせてしまうことがあります。踏切で通過待ちの際は、ヘッドライトを消すなどの配慮を、ぜひお願いしますね。
【踏切の交通違反】7月 9日(金)放送分
「踏切でのポイント」をテーマにお送りしてきましたが、重大な事故が発生する可能性のある踏切では、道路交通法で、様々なルールが定められています。今朝は、そうしたルールを改めて確認しておきましょう。
まず、ご存知の通り、踏切を渡る前には、一時停止することが決まりです。これに違反すると、「踏切不停止等(とう)」という違反になって、違反点数は2点、反則金は普通車で9000円、大型車で1万2000円となります。また、遮断機が下りているときや、下りている途中に踏切に入ったり、警報器が鳴っているときに踏切に入ったりすると、これも「しゃ断踏切立入り」という違反になります。こちらの違反点数も2点となり、反則金は、普通車で1万2000円、大型車で1万5000円です。さらに、踏切とその端から前後10メートル以内は、駐車も停車も禁止されています。特に、クルマから離れていて「放置駐車違反」とみなされると、違反点数は3点と多くなりますので、十分注意してください。こちらの反則金は、普通車1万8000円、大型車2万5000円です。
踏切では、ルールを守って安全に通行するよう、皆さんも、日頃から心がけて、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!