2021/8/20 UP!
8月といえば、子供たちは夏休みの真っ最中。外で遊んでいる子供も多く、クルマを運転する時には、十分気をつけなければいけません。そこで今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「夏休み中の子供に注意」と題して、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。
【夏休み中の子供との事故に注意】8月 16日(月)放送分
まず8月の、子供たちの事故発生状況はどうかといいますと、実は、意外にも多くはないんです。
警察庁が発表した、2014年から2018年まで5年間の「歩行中の小学生の交通事故による月別の死者・重傷者数」を見ると、8月は171件。これは最も多い5月の349件と比べると半分ほどで、年間で一番少ない数字でした。こんなに少ない大きな理由は、もちろん夏休みだからです。通常、小学生の交通事故が一番多いのが下校中だといいますから、1か月間、丸々学校のない8月に事故が少ないのは、当然のことですよね。
では夏休み中、ドライバーさんが気を緩めてもいいかというと、もちろんそんなことはなく、夏休みならではの、気をつけたいポイントがあります。それが、子供たちが行動する時間帯です。普段の学校がある時なら、午前8時過ぎから下校までの数時間は、子供たちを見かけることはほとんどありませんが、夏休み中には、そんな時間帯でも子供たちは出歩いていたり、遊んだりしています。ということで夏休み中は、あらゆる時間帯でも子供たちが町なかにいることを頭にとめて、くれぐれも慎重な運転を心がけてくださいね。
【子供の事故が多い場所】8月 17日(火)放送分
ところで、歩行中の子供の交通事故は、どんな場所で起きているか、皆さんはご存知ですか?実は、その半数以上が、交差点やその付近で発生しているんだそうです。そんな交差点で、ドライバーさんが特に気をつけなければいけないのが、巻き込み事故でしょう。子供は体が小さいため、死角に入りやすく、見落とされることがあります。そこで、左折や右折をする時には、付近に子供がいないか、自転車などに乗って接近してきていないか、といった点をしっかり確認して、見落としのないようにしましょう。また、スーパーなどの商業施設や公園、プールなどの駐車場も、子供の交通事故が発生しやすい場所です。駐車場では、ほとんどのクルマが停まっているので、子供たちが危険を感じにくく、動き回ってしまいがち。さらに、背の低い子どもたちは、停まっているクルマの陰に隠れてしまい、発見しづらくなります。駐車場では、クルマの陰から子供が急に飛び出してくることもありますので、十分注意してくださいね。そして、子供の事故の半数以上が、自宅から500メートル以内の場所で起きているといいます。つまり家が立ち並ぶ住宅街こそ、危険ということ。そうした場所では、見通しの悪い交差点も多いので、より慎重に運転するとともに、住宅街を通る裏道などは、安易に利用しないようにしてくださいね!。
【子供の交通ルール違反】8月 18日(水)放送分
ところで、子供の交通事故には、ある特徴があります。それは、被害者である子供たちのルール違反が、事故をもたらす原因になることが多い、ということです。
警察庁がまとめた2014年から2018年までの歩行中の小学生が死亡もしくは重傷を負った交通事故の統計を見ると、全体のおよそ3分の2で、子供たちに何らかの「法令違反」があったそうです。中でも多かったのが「飛び出し」の38.9%。続いて「横断違反」が17.6%です。子供たちは、一つのものに注意が向くと、他のものが目に入らなくなってしまいがちです。おもしろそうなものを見つけて、咄嗟に走り出したり、道の反対側にいる友達の方に駆け寄ったりした結果、道路に飛び出してしまうことがあります。ということで、クルマを運転していて、子供たちの姿を見かけたら、その動きに十分注意することが大切です。また、子供たちのそばを通過する場合、友達同士でふざけ合って、クルマの前に突然出てくることもありますので、十分な距離を取って通行するようにしましょう。そして、お子さんのいるご家庭では、交通ルールを守っているか常に確認し、もしあやふやなようなら、きちんと言い聞かせるようにしてくださいね。
【子供たちの視野は狭い】8月 19日(木)放送分
道路に、急に飛び出すことがある子供たちですが、クルマが近づいてきているのに、なぜそれに気づかないんでしょうか?一つには、何かに注意が向いているあまり、近づいてくるクルマが目に入らないということもあるでしょう。
でもこのとき、本当に見えていない可能性もあるんです。
JAF・日本自動車連盟が、以前行ったテストによりますと、大人の左右の視野はおよそ150度あるのに対して、子どもの視野は90度程度という結果が出たそうです。つまり、子供の視野は大人よりもだいぶ狭いということ。大人の感覚では、少し首を振るだけで確認できる距離にいるクルマが、子どもの場合には、確認できていない可能性があるんです。さらに子供は大人より、小さな物を認識する能力が劣っているそうで、遠くに小さく見えるクルマに気づくのが遅れる可能性も指摘されています。
ということで、運転中に小さなお子さんを見かけた時、大人目線で「たぶん見えてるだろう」と思っても、子供は気付いていないかもしれません。子供は「視野が狭い」という前提で急に飛び出してきても対応できるよう、速度を落とし、十分に注意を払うことが大切です。そして、小さいお子さんをお持ちのご家庭では、横断歩道などを渡る際には、ちゃんと立ち止まり、左右に首をふりながら車が来ないか安全確認することを習慣づけるよう、しっかりと教えてあげてくださいね。
【子供の乗り物】8月 20日(金)放送分
今週は、「夏休み中の子供に注意」をご紹介してきました。
子供の事故は、歩行中にだけ起こるものではありませんよね。小学生の高学年になると、自転車での事故の割合が高くなっていきます。そんな小学生の自転車事故では、出会い頭の事故が特に多いそうです。
そこにはやはり、子供のたちの安全確認が十分でなかったり、一時停止を守らなかったり、といったルール違反が多く見られます。特に、見通しの悪い交差点では、子供たちの自転車が飛び出してくるかもしれないと考えて、一時停止するなど、十分注意して通行しましょう。
そして、子供たちが乗っているのは、自転車だけではありません。例えば、地面を蹴って進む「キックスケーター」や、小さな子供がまたがって地面を蹴りながら進む、ペダルのない「キックバイク」などもあります。こうした乗り物には、ブレーキが付いていないものも多く、勢いがついたまま道路に飛び出してくるかもしれません。また、バランスを崩して道路側に出て来たり、倒れ込んで来たりする可能性もあるでしょう。そうしたものに乗っている子供を見かけたら、スピードを落とし、そばを通行する際は、十分な距離を取るように心がけてください。