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◆ 交差点で注意するべきポイント

2022/2/18 UP!

みなさんは、道路上のどんな場所で、交通事故が一番多く発生していると思いますか?
警察庁の2020年の統計によりますと、交通事故全体の56.1%と、半数以上を占めていたのは、「交差点」および「交差点付近」でした。クルマや歩行者、自転車などが頻繁に行きかう交差点は、通行する際、特に注意が必要です。

そこで今週は、「交差点での注意すべきポイント」をテーマに、お送りしていきたいと思います。

【右折車が待ってくれるとは限らない】2月14日(月)放送

まず今朝は、交差点の事故で多い、直進車と右折車が衝突する、いわゆる「右直(うちょく)事故」についてです。

クルマで交差点を直進しようとしているとき、交差点内で、対向車線の右折車が待機していることがありますよね。そんな場面においては、直進車が優先なので、自分が通過するまで右折車は待ってくれる、とほとんどの人が考えるでしょう。ところが、それをあまりに過信するのは、おススメできません。

というのも中には、直進車が来ようとおかまいなく、強引に右折してくるクルマがいるかもしれないからです。さらに、最初の1台が右折してくることは予想できたとしても、距離によっては、2台目が続いて右折してくることも・・・。そんな時、相手が待ってくれると信じて、漫然と運転していると、対処できないことがあります。

交差点直進時に、右折待ちのクルマがいる場合は、強引に右折してくるかもしれない、ということも前提に、スピードを落とすなど、対処できるよう走行して下さいね。

【強引な右折は危険】2月 15日(火)放送

昨日は直進車と右折車による事故、いわゆる「右直事故」について、「直進車は、強引に右折してくるクルマに注意しよう・・・」というお話をしました。ただ、みなさんご存知の通り、原則として、右折車に対して直進車が優先ですので、右直事故が発生した場合、一般に右折車の責任が重くなる傾向があります。そして、様々な運転行動の中で、対向車線を横切らなければいけない右折は、最も危険な行動の一つといえます。それだけ右折する側には、十分な注意が求められます。しかし中には、右折を始めれば、直進車がスピードを落としてくれるはず、と思ってか、強引に右折するクルマも、決して少なくはありません。

こうした強引な右折が招く危険は、対向車との衝突だけではありませんよ。少しの間隔でもあれば、右折しようとのみ考えていると、対向車であるクルマばかりに注意が向いてしまいます。すると、曲がった先の横断歩道を渡る歩行者などに気づくのが遅れ、事故になってしまうケースが少なくないんです。しかも、こういうクルマは急いでいるのか、やたらとスピードを出すケースも多いようで、重大事故へとつながる可能性が高まります。

ということで、右折時の事故を防止するためには、「対向車の間を縫って」ではなく、「対向車がいなくなるまで待って、ゆっくりと」右折する、これが基本だということ、皆さんも、改めて意識するようにしてくださいね。

【見通しの悪い交差点では】2月16日(水)放送


ところで交差点は、信号機のある所ばかりではありませんよね。

信号機がないうえ、見通しが悪く、一時停止の標識があるだけ、といった場所も、全国には山ほどあります。しかし、そうした場所での安全確認がおろそかな人、少なくないようです。

例えば街中で、いきなり停止線を超えて、左右を確認できるところまで止まらずに進入するクルマを見かけることが、頻繁にあります。しかしそうした場合、クルマのボンネットはすでに交差する道路まで出てしまっているでしょう。それでは、接近してきたクルマや歩行者、自転車などと、いつ衝突しても不思議ではありません。

そこで、見通しの悪い交差点でぜひ実践していただきたいのが、段階を踏んで停止する「多段階停止」です。具体的には、まず停止線の直前で、一度停止します。その後、ゆっくり前進して、クルマの先端が交差道路に少し出た所で再び停止。接近しているクルマや歩行者などに、自分の存在を知らせます。続いて、左右の状況を確認できる位置までゆっくり進み、再度停止したのち、安全を確認できたら発進します。

面倒に思う人いるかもしれませんが、これは事故を防ぐために、とても大事なことです。一時停止の標識がなくても、見通しの悪い交差点では、多段階停止で、しっかり安全確認するようにしましょうね。


【見通しのいい交差点でも注意】2月17日(木)放送

きのう、見通しの悪い交差点での安全確認の大切さをお話しました。一方、見通しのいい交差点であっても、出会い頭の交通事故は、起こることがあるんです。例えば、こんな場面を想像してみてください。

一面に、畑や田んぼが広がるような見通しのいい場所で、直角に交差する2つの道路があります。その交差点に向かって、それぞれの道をクルマが1台ずつ同じ速度で走っているとしましょう。見通しがいいので、当然、それぞれのドライバーさんからは、相手のクルマが見えているはずですよね。ところが、その2台のクルマは、交差点に入るまで相手のことに気づかないまま、出会い頭に衝突してしまうんです!なぜ、そんなことが起こるんでしょうか?

その原因の一つが、「コリジョンコース現象」と呼ばれる、目の錯覚です。実は人間の視野には、物の形や色まではっきり認識できる「中心視野」と色や形の違い、動きなどを認識しづらい「周辺視野」があります。先ほどのように、2台のクルマが同じ速度で交差点に向かう場合、ずっと相手方の見える角度が、変わりません。その結果、動きのはっきりしない相手を視野の端の方で見ることになり、相手が止まっているかのように感じてしまうというんです。

ということで、見通しのよい場所でも漫然と運転せず、意識して顔を左右に向けて、クルマが接近してきていないか、注意するようにしてくださいね!


【交差点のルール】2月18日(金)放送


今週のテーマは、「交差点での注意すべきポイント」です。

ところで、交差点やその周辺には、他の道路とは違うルールがあること、みなさんはちゃんと覚えていますか?今朝は、その辺りを改めてチェックしておきましょう。

まず、交差点内とその周囲5メートル以内は、駐車はもちろん停車も禁止です。もしその交差点に、横断歩道や自転車通行帯があれば、その端から5メートル以内も駐停車禁止ですから、もっと手前から駐停車してはいけない、ということになります。これは、交差点付近にクルマが停まっていると、それを追い越そうとして後続車が無理な動きをしたり、歩行者などがクルマの死角に入ってしまうなどして、交通事故が起こる確率が非常に高くなるからです。よく交差点のすぐそばで停めて、人を乗せたり、降ろしたりする様子を見かけることがありますが、実は交通違反なので注意してください。

そして、交差点とその手前から30メートル以内の場所は、優先道路を通行している場合を除いて、追い越しが禁じられています。また、横断歩道や自転車横断帯がある場合は、そのさらに30メートル手前から追い越しが禁止されていますので、重ねて気を付けるようお願いしますね。

今週は、「交差点での注意すべきポイント」をテーマにご紹介しました。ぜひチェックして、安全でワンダフルなドライブ、目いっぱい楽しんでくださいね!

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