2022/3/11 UP!
みなさんは普段、ちゃんとシートベルトをしていますか?
時々、勘違いしている方がいるようですが、2008年以降、運転席や助手席だけでなく、後部座席も含めた全座席で、シートベルトの着用は義務となっています。高速道路はもちろん、すべての一般道もそうです。しかしそれでも、シートベルトを着用していない人が、未だ少なくありません。そこで今週は、「シートベルトの大切さ」をテーマに、その重要性についてお話したいと思います。
【シートベルトの着用率】3月 7日(月)
初日の今日は、まずシートベルトの着用率について、チェックしてみましょう。
警察庁とJAF・日本自動車連盟が、2020年の10月から11月にかけて、全国で行った調査によりますと、高速道路では、ドライバーさんのシートベルトの着用率は99.7%、そして、助手席での着用率は98.5%でした。どちらもかなり高い数字で、フロントシートにおいては、ほとんどの方がシートベルトを着けていることが分かりますね。ところが、これが後部座席になると、着用率は75.8%と、4人中1人がシートベルトを着けていない、という結果でした。
さらに一般道になると、ドライバーさんは99%、助手席では96.5%という着用率でしたが、後部座席になりますと、わずか40.3%と、5人中3人が着用していないという結果でした。
シートベルトは、万一事故になった時に、乗っている人の命を守る、唯一無二の命綱です。ドライバーさんは、発進する前に必ず、車内全ての人に、シートベルトの着用を呼びかけるようにしてくださいね。
【後部座席でシートベルトをしない危険性とは?】3月 8日(火)
今週お送りするテーマは、「シートベルトの大切さ」です。
きのう、後部座席で、シートベルトの着用率が低い、というお話をしました。ひょっとしたら、目の前にすぐフロントガラスがある運転席や助手席に比べると、後部座席は安全そうに感じるのかもしれませんね。でも実は、後部座席についても、シートベルトをしないことで様々な危険性があるんです。今朝は、その辺りをチェックしてみましょう!
まず一つ目は、シートベルトをしていない本人が、事故の衝撃によって、ものすごい勢いで、前の席や天井、ドアなどに叩きつけられることになります。その勢いはすさまじくて、仮に時速60キロのクルマで壁などに激突した場合は、高さ14メートルのビルから転落したのと同じ衝撃を受けるといいます。
そして、シートベルトをしていない場合、ガラスを突き破るなどして、車外に放り出される可能性もあるんです。そうなると、堅いアスファルトに全身を叩きつけられ、場合によっては、後続車にひかれることもあるでしょう。そうなれば、最悪のケース、命を落とすこともあります。さらに、衝突の勢いで後部座席の人が前のシートバックに激突すると、前の席の人がシートとエアバッグに挟まれたあげく、頭に大ケガをするなどして、それが致命傷になることだってあるんです。
後部座席に座っていると、囲まれた安心感からか、何となく油断してしまう人、多いかもしれませんが、自分を含め、他の人をも危険に巻き込む可能性があります。後部座席でも、必ずシートベルトをするようにしてくださいね!
【正しいシートベルトの装着法】3月 9日(水)
「シートベルトの大切さ」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
シートベルトは、万一事故にあった時に、乗っている人を守る、重要かつ不可欠な安全装置です。それだけに正しく装着しないと、本来の機能を発揮できない場合があります。そこで今朝は、シートベルトの装着法について、チェックしてみましょう。
「シートベルトの装着って、ベルトを引き出して、金属のタングプレートをバックルにガチャっと差し込むだけじゃないの?」・・・と思われる方、たぶん多いでしょうね。でも、実は細かなポイントがあるんです。
まず「肩ベルト」は、鎖骨の中央から肋骨、胸骨の真ん中を通すようにします。この時「肩ベルト」が首に少しでもかかっていると、首を傷める危険性があるので気をつけてください。また、「腰ベルト」がお腹にかかっていると、万一事故になった場合、内蔵を損傷する恐れがあります。シートに深く腰掛けて、下腹部の低い位置を通すようにしましょう。そして一番のポイントは、タングプレートをバックルに差し込んだ後、肩ベルトの下の方を持って、少し「キュッ!」と上に引くことです。これで腰ベルトがきちんと腰の骨の位置に当たり、肩ベルトも体に密着します。この「密着」していることで、万一の事故のとき、安全性がぐんとアップするんです!
あとは、全体にねじれやよじれがないか忘れずに確認しましょう。慣れから適当にすることのないよう、シートベルトは、毎回きちんと装着するようにしてくださいね。
【妊婦とシートベルト】3月 10日(木)
今週は「シートベルトの大切さ」をテーマに、お送りしています。
クルマに乗る人は、全ての座席で、シートベルトの着用が義務付けられているのは月曜日にもお話した通りです。でも、中には体調などの影響で、シートベルトの着用がためらわれるケースもあります。例えば、妊娠中の女性がそうでしょう。
実は道路交通法では、負傷や障害、妊娠などのため、シートベルトを着用することで具合が悪くなったり、療養上適当でない場合、シートベルトの着用が免除されることになっているんです。でも、妊娠中だったら、100%シートベルトをしなくていい、という意味ではありませんよ。安全上、できればした方がいいのは変わりありません。何しろ事故にあえば、妊婦さん本人はもちろん、お腹の赤ちゃんにも深刻なダメージを与える危険性がありますからね。
ただ、妊婦さんがシートベルトをする場合については、その着用の仕方にポイントがあります。まず、シートに正しい姿勢で深く座り、腰ベルトはお腹のふくらみを避けて、下腹部の低い位置を通すようにしましょう。肩ベルトも、胸の真ん中を通し、お腹のふくらみを避けて側面へ回すように装着します。
しかし、妊娠の状態は、妊婦さん個人や妊娠期間によって異なりますので、シートベルトの着用が適当かどうかを、担当のお医者さんに必ず確認するようにしてくださいね。
【大地震でもシートベルトは大切】3月 11日(金)
今週のテーマは、「シートベルトの大切さ」です。
きょうは、3月11日。あの東日本大震災が発生して、ちょうど11年が経ちました。
シートベルトは、事故が起きた時に、私たちの命を守ってくれる貴重な命綱ですが、実は大地震が発生した際にも、とても大切な存在なんです。
というのも、東日本大震災のとき、震源に近い地域では、地震発生時、まるでトランポリンでクルマが弾んでいるかのような強い揺れと衝撃を感じたそうです。運転中にもし、そんな巨大な揺れに接したら、どんな事故が起こるか想像つきませんよね。また、緊急地震速報が流れただけで、「大きな地震が来るかも!?」ということが気になって、つい運転がおろそかになりがちです。さらに、前のクルマが急ブレーキをかけたりすれば、追突する可能性だってあるかもしれません。シートベルトは、そんな地震が原因で起こる事故から身を守るためには、必要不可欠なモノです。
ただしこれは、家具の転倒防止器具などと同様、日頃から常に装着していないと、意味がありませんよ。また、万一そうした事故に遭った場合、シートベルトが外れなくなったり、ドアが開かなくなって、車内に閉じ込められたりすることもあります。そんな場合に備えて、シートベルトカッターや窓ガラスを割るための非常用工具を備えておくと安心ですね。
今週は、「シートベルトの大切さ」をテーマにご紹介しました。大きな自然災害は突然起こるものです。日頃から万一の事態に備えるべきことをチェックして、安全なワンダフルドライブどうぞ楽しんでくださいね。