2022/3/18 UP!
先週は、シートベルトが、私たちの安全を守るためにどれだけ大切かということを、お話ししました。そして、お子さんにとって同じように大切な存在なのが、チャイルドシートです。
そこで今週は、「チャイルドシートの重要性」をテーマに、お送りしていきたいと思います。
【チャイルドシートの重要性】3月 14日(月)
まず、小さいお子さんがいらっしゃる方などはよくご存知だと思いますが、道路交通法では、チャイルドシートを使用しないで、6歳未満のお子さんを乗せてクルマを運転してはいけないことになっています。では、その使用率はどうなっているのでしょうか?
警察庁とJAF・日本自動車連盟が、令和元年6月に合同で行った調査によりますと、全国平均の使用率は、70.5%でした。一見、多そうに感じるかもしれませんが、これは本来100%であるべき数字です。さらに、せっかくチャイルドシートを使っていても、取り付け方を間違っているケースが5割以上にのぼり、座らせ方を間違っているケースも6割近くあったそうです。
チャイルドシートを、適正に使用している場合と、全く使用していない場合を比べると、安全性には、当然大きな違いが生まれます。例えば、チャイルドシートを不使用の場合、交通事故によって死亡する割合が、およそ8倍も跳ねあがるというデータがあります。
チャイルドシートは、車内のお子さんを守る唯一の方法です。お子さんのいるドライバーさんは、ぜひ今一度、チャイルドシートが正しく使えているか、確認してみてくださいね!
【チャイルドシートの代わりはない】3月 15日(火)
今週お送りするテーマは、「チャイルドシートの重要性」です。
きのう、チャイルドシートの使用率についてお話しましたが、チャイルドシートを使用していない人の中には、「同乗者が、お子さんを抱っこしているから大丈夫」という人もいるようです。でも、抱っこ程度では、お子さんの安全を守ることができないということ、そんな方々はご存知なんでしょうか?
実は、こんなデータがあるんです。
時速40キロの速度で、壁などに正面衝突した場合、ぶつかる瞬間に体重5.5キロの赤ちゃんが、なんと110キロもの重さになってしまうというんです。急激な勢いで飛び出す110キロのものを、しっかり抱きとめておくなんてこと、まず普通の人は、できるはずありません。まして、若いお母さんなどは尚更です。さらに、助手席でお子さんを抱っこしている場合、別の問題もあります。というのも、事故でエアバッグが膨らむと、その爆発的な勢いで、お子さんに致命的なダメージを負わせてしまう危険性があるんです。
そして、チャイルドシートの代わりに、大人用のシートベルトを使っている、という人もいるようですが、しかし大人用のシートベルトは、身長が140センチ程度から安全に利用できるように設計されていて、それより身長の低いお子さんが使うと、ベルトが首やお腹にかかってしまい、事故の際に、重大な傷害を負う危険性があるんです。ということで、チャイルドシートは、お子さんの命を守る唯一の安全装置だということを忘れず、必ず、正しく使用するようにしてくださいね。
【チャイルドシートは後部座席に】3月 16日(水)
「チャイルドシートの重要性」をテーマにお送りしている今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
チャイルドシートを安全に使うためには、正しく取り付けることが、何より大切だということ、お伝えしてきました。ではみなさんは、チャイルドシートを取り付ける時、どの座席に取り付けますか?
多くの方は、後部座席に取り付けますが、中には、運転中でも目が届くように、助手席を選ぶ人、いるかもしれませんね。確かに、助手席にチャイルドシートを取り付けるのは、法律違反ではないですが、決してオススメすることはできません。その理由が、エアバッグの存在です。
実際には見たことのないエアバッグを、ふわふわの風船のように思っている人いらっしゃるかもしれませんが、実は膨らむ時の勢いはすさまじくて、直撃すると大人でも骨折などのケガをすることがあります。そんなエアバッグがチャイルドシートを直撃すれば、お子さんも無事ではすまないでしょう。
特に、後ろ向きに取り付けるチャイルドシートはエアバッグと接触する可能性が高く、大変危険ですので助手席に取り付けるのは絶対にやめましょう。ただやむを得ず、助手席に取り付ける場合は、前向きのものに限り、シートをできる限り後ろに下げて取り付けるようにしてくださいね。
詳しくは、おクルマやチャイルドシートの取り扱い説明書をよくご確認ください。
【ジュニアシートも大切】3月 17日(木)
今週は、「チャイルドシートの重要性」をテーマに、お送りしています。
ご存知の通り、6歳未満のお子さんは、チャイルドシートを使用しないでクルマに乗せてはいけない、と道路交通法で定められています。では、6歳になれば、そのまま大人用のシートベルトを使ってクルマに乗ってもいいのでしょうか?もちろん、そんなことはありません。
というのも、火曜日にもご紹介しましたが、大人用のシートベルトは、身長140センチ程度から安全に使用できるように設計されています。6歳児の平均身長は、115センチくらいなので、それにはまったく届いていませんよね。そんな状態で大人用のシートベルトを使うと、ベルトが首やお腹にかかり、もし事故が起きた時には、重大な損傷を負う危険性があります。
そこで大切なのが、大人用のシートベルトを子供の体格に合わせて安全に使用できるようにする「学童用のチャイルドシート」いわゆる「ジュニアシート」です。「ジュニアシート」には、背もたれ付きのタイプと、背もたれのないブースタータイプの2種類があります。ブースタータイプは、ベルトによるお腹の圧迫を防いでくれますが、体格によっては、肩ベルトが首にかかる場合があります。背もたれ付きなら、そんな心配もありません。
大切なお子さんの命を守るため、6歳になったら、ジュニアシートを使用するようにしてくださいね!
【未承認のチャイルドシートに注意】3月 18日(金)
今週のテーマは、「チャイルドシートの重要性」ですが、対象となる親御さん方は、安全基準をちゃんと満たしたチャイルドシートを、選んでいらっしゃいますか?
というのも、世の中には、国の安全基準を満たしていない、未承認のチャイルドシートも出回っているんです。数年前には、大手の通販サイトでも、この未承認のチャイルドシートが多数扱われていて、大きな問題となりました。しかしさすがに最近では、そうした状況はかなり改善されているようです。
ただ中には、未だにそうした製品を販売している通販サイトも一部あるようですし、フリマサイトやオークションサイトで、それと気付かずに出品され、落札してしまう可能性も考えられます。また、誰かから譲り受けることもありえます。
そうした未承認チャイルドシートは、価格がとても安いのが特徴。しかし強度が弱く、安全性も十分ではありません。一方、安全基準を満たした製品は、2012年7月以降のものは、アルファベットのEを丸)で囲んだ、「Ⓔマーク」、それ以前のものには、自動車の「自」を丸で囲んだ「㉂マーク」が付いています。
お子さんの命を守る大切なチャイルドシートですから、安さに惑わされず、認定マークを確認して購入するようにしてくださいね。
今週は、「チャイルドシートの重要性」をテーマにお送りしました。ぜひチェックして、安全なワンダフルドライブ、どうぞ楽しんでくださいね!