2022/5/20 UP!
5月も後半へ。陽気につられ、お天気のいい日には、気ままなサイクリングなんかも気持ちいい季節ですね!そんな自転車は、コロナ禍以降、密が避けられる乗り物ということで、人気がどんどん高まっているそうですよ。
それだけに、クルマを運転するドライバーさんは、自転車との事故に、よりいっそうの注意が求められます。そこで今週は、「自転車との事故に注意」をテーマにお送りしていきたいと思います。
【自転車の動きを予測する】5月 16日(月)
自転車との事故を防ぐためには、自転車の動きを予測しながらクルマを運転することが、何より大切です。
例えば自転車は、路上に停まっているクルマや障害物を避けるために、突然道路の中央に出てくることがあります。もし漫然とクルマを運転していると、そうした急な動きには対応できません。そこで自転車の前方の状況や、乗っている人のしぐさなどにもよく目を配って、突然、進路変更をしてこないか、考えながら運転することを、日頃から心がけましょう。
また予測するのが大切なのは、見えている自転車だけではありませんよ。例えば狭い道路で、対向側にトラックが停車していたとします。その横を、何も意識せずただ通過するのは、かなり危険です。というのも、トラックの後ろから前に出ようと、自転車が道路の中央に出てくることがあるかもしれないからです。
このように、見えていなくても、自転車の存在や動きをあらかじめ想定して、慎重に運転するようにしてくださいね。
【5月・6月は高1の自転車事故が多い】5月 17日(火)
今週は、「自転車との事故に注意」をテーマにお送りしています。
ところで5月・6月は、中学生・高校生の中で、特に高校1年生の自転車事故が多い、ということを、みなさんはご存知だったでしょうか?これは、2015年に発生した事故のデータをもとに「自転車の安全利用促進委員会」が調査・分析し、導き出した結果です。
以前は、通学中の自転車の交通事故は、新生活が始まって慣れない道を走る生徒の増え出す4月が多い、と思われていました。ところが実際は、5月と6月が突出して多かったといいます。特に高校1年生は、高校3年生と比べると、この二か月の間におよそ2倍も多く、事故に遭っていたそうです。
なぜ5月・6月に、高校1年生の自転車事故が多いんでしょうか?まず高校生は、中学生の頃と比べると、通学路が長距離になる傾向があります。そんな長距離の通学路を、4月はまだ緊張感をもって走っていますが、5月・6月になって慣れてくると、気のゆるみから注意不足を招くうえ、危険な場所がまだよくわかっておらず、事故を起こしやすくなると考えられるそうです。
そうした自転車の事故が、特に多く発生している場所が、交通量が比較的少ない、歩道のない裏道の交差点です。こうした地点で発生する事故としては、出会い頭の事故が最も多く、中高生共におよそ9割を超えています。
そこで、クルマを運転するドライバーさんは、特にこの時期、裏道の交差点などにおいては、自転車が飛び出してくるかもしれない・・・と考えるようにし、徐行するか、一時停止するなどして、十分に安全確認するよう、さらなる徹底をお願いしますね!
【電動アシスト自転車に注意】5月18日(水)
「自転車との事故に注意」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
最近では、電動アシスト自転車に乗っている人、増えましたね。電動アシスト自転車は、ペダルをこぐ力を電気モーターが補助するもので、上り坂や向かい風など、大きな力が必要な場面でも、楽々とペダルをこいで進むことができます。ただし、その特徴から、乗っている本人はもちろん、クルマを運転するドライバーさんも、注意が必要です。
まず何と言っても、自転車という名前の割にはスピードが出やすいですよね。スピードが出れば、危険を感じても、止まりにくくなります。そのため交差点などで、出会い頭の事故が多く発生しているそうです。ドライバーさんも、交差点での電動アシスト自転車の飛び出しに、十分気をつけましょう。
そして電動アシスト自転車は、機種によっては30キロを超えるほど重いものもあり、子供を乗せたりすれば、自身と合わせ、全体で100キロを超える場合もあります。そのため停車中や発進時は、特に不安定になりがちです。突然、転倒する可能性もありますので、近くを通行するドライバーさんは、よく注意してくださいね。
また、片足をペダルに置いて、反対の足で地面を蹴ってから自転車に乗る、いわゆるケンケン乗りをすると、不安定な状態にもかかわらず、急にモーターの補助が発生し、急発進して転倒する危険性があります。そんな乗り方をしている人を見かけた場合も、近くを通る際は、十分に距離を保ち、注意しながら走行するようにしましょう。
【ダッチリーチ】5月19日(木)
クルマと自転車の事故といえば、運転中にだけ起こるもの、とは限りませんよ。例えば、道路脇に停めたクルマから降りる時、後ろをよく確認せずにドアを開けてしまい、走って来た自転車などと衝突する事故が、今も変わらず、多く発生しているんです。
こうしたドアを開く際の事故は、場合によって、相手に大きなケガを負わせる可能性があります。それだけに、ドアを開ける前の後方確認が欠かせません。でも、「分かってはいるけど、つい確認を忘れがち・・・」という方には、いい方法がありますよ。それが「ダッチリーチ」です。
「ダッチ」とは、英語で「オランダの」という意味ですよね。実はオランダは、世界的にも知られる自転車大国。そんな自転車に乗る人を守るために考えられたのが、この「ダッチリーチ」という、ドアの開け方です。方法は、いたって簡単。どの席に座っていても、ドアから遠い方の手を使ってドアの開け閉めをするんです。例えば日本車なら、多くは右ハンドルですから、ドライバーさんの場合は、左手でドアを開けるようにします。すると、上半身をひねることになるので、自然と後方に注意が向く、というワケです。
みなさんも、「ダッチリーチ」で後方の安全確認、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
【自転車への追突は死亡事故につながりやすい】5月20日(金)
クルマと自転車の交通事故の中で最も多いのは、一般に出会い頭の事故ですが、特に死亡事故にかぎって見てみると、追突事故が一番多いんだそうです。
なぜ、追突事故が死亡事故につながりやすいんでしょうか?それは、後ろから接近してきている危険に、自転車は気づきにくく、よけるなどの行動がとれないまま追突されてしまうため、死亡事故へと至るケースが多い、と見られています。
また昼と比べると、夜の方が圧倒的に死亡事故になりやすいんだそうです。夜はもちろん視界が悪くなります。特に幅の狭い自転車は、見落とされることも多く、クルマ側は追突する直前まで自転車に気づかず、減速しないまま衝突して死亡事故に至ることが多いようです。
では、そんな自転車への追突事故を防ぐために、ドライバー側はどんなことに気をつけるべきでしょうか?
まず自転車の存在をいち早く発見するため、しっかり前を見て、運転に集中しましょう。自転車はどこにでもいるという意識を常に持っておくことも重要ですよ。
また夜なら、対向車などがいない場合は、ライトを上向きにして、早めの発見に努めてください。そして、前方に自転車を見つけた時は、速度をゆるめ、間隔を十分にとったうえで、追い越すようにしましょう。
今週は、「自転車との事故に注意」をテーマにお送りしました。