2022/5/27 UP!
市民の足として欠かせない公共交通機関の一つが、バスです。
バスは大勢の人を乗せ、車体も大きいですから、その付近を走行する時には、一定の注意を払わなければいけません。そこで今週は、「バスにまつわる注意点」をテーマに、お送りしていきたいと思います。
【バスの発進を妨害しない】5月23日(月)
まずは、基本の確認です。
あなたがクルマで走行中、前方の停留所に停車していたバスがウインカーを出したとします。その時、どうしなければいけないか、もちろんご存知ですよね?
そう、停車中のバスがウインカーを出したということは、バスが発進しようとしている合図です。後続車は、スピードを落とすか停車するなどして、その発進を妨げてはいけないことになっています。ただし、急ブレーキや急ハンドルで避けなければいけないような場合は、別です。
しかし、街なかを見てみると、前のバスまで距離があるにも関わらず、その発進合図を無視して、バスを追い越そうとするクルマをよく目にします。それどころか、バスに対してクラクションを鳴らしたり、急な追い越しをしたりするドライバーも、少なからずいるようです。
発進しかけているバスを妨害すると、動き出したバスが急ブレーキをかけなければいけない事態もあるでしょう。すると車内の乗客、特に立っている人などが、転倒してケガをすることもあり、大変危険です。バスにはお年寄りを含め、たくさんの人が乗っているということを再認識して、バス優先のルールを守るようお願いします。
【停車中のバスの追い越しに注意】5月 24日(火)
今週は、「バスにまつわる注意点」をテーマに、事故防止のために気をつけたいポイントをお送りしています。
昨日バス停に停車中のバスが、ウインカーで発進の合図を出したら、妨害してはいけないというルールについてお話しました。もちろん、ウインカーが出ていなければ、追い越すことはOKですが、その際にも、十分な注意が必要です。
まず、片側一車線のケースでは、バスを追い越そうとセンターラインをはみ出した時に、対向車と接触する危険性があります。対向車の有無に注意して、クルマが接近している場合は、決して無理をしないことが大切です。その他、バスを降りた乗客が、道路を横断しようとバスの陰から車道に飛び出してくることもあります。バスの前に出る直前で、徐行や一時停止するなどして、歩行者がいないかよく確認するようにしましょう。また、歩行者が飛び出してくるのは、左側からとは限りませんよ。停留所にバスが停車していると、反対車線側の歩道からバスに乗ろうと、歩行者が急に道路を横断してくるケースもあります。そんな事態に対して気を配っておくことも、重要です。
バスはスピードが遅く、前を走られると視界がふさがれるため、停留所から発進する前に追い越しておきたいと思うドライバーさん、多いかもしれません。しかし、安易に停車中のバスを追い越すことは、危険を伴います。みなさん、十分注意するようにしてくださいね。
【バスレーンでのルール】5月25日(水)
ところで路線バスには、場所や時間によって、専用通行帯や優先通行帯が指定されていることがあります。そうした場所でのルール、みなさんはちゃんと覚えていますか?ということで今朝は、その辺りを改めてチェックしてみましょう。
まず、路線バスなどの「専用通行帯」と指定されている場合は、自転車などの軽車両や、原付きバイクなどを除いて、クルマは、その専用通行帯を走ってはいけません。ただし、右折や左折をするために、右端や中央、左端に寄る場合は、別です。また、工事や事故、駐車車両などでやむを得ない場合も、例外として通行していいことになっています。
では一方、路線バスなどの「優先通行帯」となっている場合はどうでしょうか?
この場合は、一般のクルマも走行することができますが、路線バスなどが近づいてきた時には、速やかにそこから出なければいけません。とはいえ、道路が混雑していると、バスが近づいてきても、スムーズにそこから出られなくなることがありますよね。そんな時は、初めからその優先通行帯を走ってはいけないことになっているんです。
もちろん、専用通行帯の時と同じく、右折や左折をする際に、道路の右端や中央、左端に寄る場合や、
工事などでやむを得ないような場合は、例外として通行が認められています。
バスの安全かつスムーズな運行のために、
こういったルール、みなさんもぜひ守るようお願いします!
【路線バスの直前を右折しない】5月26日(木)
「バスにまつわる注意点」をテーマにお送りしている今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
今年4月25日、新潟市中央区で次のような事故が発生しました。それは、信号機のある交差点を直進していた路線バスが、対向車線から右折しようとしてきた普通乗用車との衝突を避けようと急ブレーキをかけたため、バスの乗客が転倒し、ケガを負ったというもの。事故当時、バスには乗客40人が乗っていて、このうち10代から80代の男女5人が転倒して病院に運ばれましたが、いずれも軽傷だったということです。
バスが急ブレーキをかけたほどなので、乗用車はよほどギリギリのタイミングで右折してきたのでしょう。確かに、右折待ちをしている時、対向車線の車間距離がある程度あいたので、とっさの判断から、急いで右折すれば大丈夫だろう・・・、そんな気持ちになることは、誰にだってあるかもしれません。でも、そうした強引な右折によって、直進車にブレーキを踏ませているケースが相当あるのも、また事実といえるでしょう。
こうした運転は、一般のクルマに対しても危険な行為ですが、それがバスとなると、さらに危険です。バスには、たくさんの乗客が乗っていますので、最初にお伝えしたような、大きな車内事故へとつながります。場合によっては、骨折などの重傷を負わせてしまう可能性だって、十分考えられますので、強引な運転はやめましょう。
【バスのオーバーハングに注意】5月27日(金)
「バスにまつわる注意点」がテーマの今週ですが、バスを始めとした大型車の付近を走行する時に、気をつけたいポイントがあります。それが「オーバーハング」です。
「オーバーハング」というのは、前後のタイヤの地面と接している所より、さらに前後に伸びている部分を言います。この「オーバーハング」。まっすぐ走行している時は問題ないのですが、交差点などで大きくハンドルを切って曲がる時に、切ったほうと反対側にボディが飛び出すことになります。
特に問題となるのが、はみだしの大きい後方の「リアオーバーハング」で、場合によっては、隣の車線を走っているクルマや、対向車などに接触することがあるんです。
バスの運転手さんなどは、常にこの「オーバーハング」を意識した運転をしていますが、周囲を走行するクルマも、右左折するバスに不用意に近づき過ぎないことが肝要です。
例えば、片側一車線の道路で右折待ちしているバスが右折を始めた途端に、後ろから無理矢理左側をすり抜けようとするような運転は、接触の危険性がありますので、絶対にやめましょう。
今週は、「バスにまつわる注意点」をテーマにご紹介しました。