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◆ トンネル走行のポイント

2022/6/10 UP!

ベテランドライバーさんの中にも、トンネルを走るのが苦手だと感じている方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?トンネルは、その特殊な環境から、走行する時に気をつけたいポイントが、いろいろとあるんです。そこで今週は「トンネル走行のポイント」をテーマにお送りしていきたいと思います。

【トンネル走行の基本】6月6日(月)

まず今朝は、トンネルを通行する時の基本をいくつか確認しておきましょう。日中、明るい場所から薄暗いトンネルへ入ると、目が慣れるまで見えづらい状態になることがあります。そんな時には、減速した前のクルマに追突したり、車線を外れる危険性があるので、トンネルに入る際は、手前でスピードを落とし、十分な車間距離を取るようにしましょう。

そして、トンネル内を走行中は、日中でも必ずヘッドライトを点灯することが道路交通法で定められています。ヘッドライトを点灯することで、視界を確保すると同時に、周囲のクルマへ自分の存在を知らせることになりますからね。

トンネル内での追い越しは、道路交通法では原則禁止されていますが、片側2車線以上のトンネルでは、追い越していいということになっています。ただし、特に高速道路などの長いトンネルの場合、片側2車線以上でも、標識や道路標示によって追い越しを禁止しているところが少なくありません。トンネル内の追い越しは、事故にもつながりやすいため、認められている場合でも、できるだけ避けるようにしましょう。

【トンネル内の錯覚】6月7日(火)

トンネルは、その特殊な環境から、さまざまな錯覚が起こることがあって、思わぬ危険を招きかねない場所といえます。そこで今朝は、とくに注意しておきたい錯覚について、いくつかピックアップしておきましょう。

トンネルの入り口で、前のクルマが見えづらくなるというお話をしましたが、反対にトンネルの出口も要注意です。というのも、前のクルマが明るい光の中に入ることで、クルマの形が見えなくなってしまうことがあります。これを「蒸発現象」といって、中でも白やシルバーなど、明るい色のクルマほど見えづらくなるので、気をつけてください。

またトンネルの中では、壁の圧迫感などの影響で、壁から離れたいという意識が働き、目線が壁とは反対の方向、つまり隣の車線や対向車線の方に動きます。人には、目線の方向に無意識に近づこうとする「視覚吸引作用」があるので、知らないうちに、その車線に寄って行ってしまうことがあるんです。無意識とは言っても、結果的に幅寄せするような形になり大変危険です。もし隣のクルマが寄って来るような場合は、減速するなどして、並走するのを避けましょう。また自分が寄っていくのを防ぐ時は、少し前方の車道外側線を意識するなどして、まっすぐ走るよう心がけてくださいね。

そしてトンネル内では、景色がほとんど変わらないため、スピード感覚が失われ、知らないうちにかなりのスピードが出ている場合があります。こまめにメーターを確認して、スピードを出し過ぎないように気をつけましょう。

 
【トンネル内の自転車に注意】6月8日(水)

一般道のトンネルを走行する時に気をつけたいのが、自転車の存在です。

というのも、トンネル内を走行中の自転車が、後から来たクルマに追突される事故が、度々発生しているんです。その原因としては、いくつかあります。

まず何と言っても、トンネルの中は薄暗いので、自転車の発見が遅れるということが挙げられます。ただその背景としては、「トンネルの中を自転車が走っている訳はない」というドライバーの勝手な思い込みや、油断があるかもしれません。続いて大きな原因としては、トンネルは車道が狭い上に、路肩に至っては無いに等しい所も多く、自転車が、車道や車道ギリギリの場所を走らざるをえないこともあるでしょう。

さらに、トンネルの端は、水が染み出して溜まっていたり、ゴミが集まっているケースも少なくありません。そのため自転車は、転倒などの危険性もあるので、あまり左端を走行することができないという事情もあるようです。

ということで、トンネルを走行する時は、自転車がいれば、すぐそばを走るかもしれない、という意識を常に持ち、必ずライトを点灯して、早めの発見に努めましょう。そして追い抜く際は、自転車との距離を十分に確保するようにしてください。対向車などがいてそれが難しい場合は、決して無理な追い抜きをしないようにしてくださいね。

          
【トンネル火災に遭遇したら】6月9日(木)


閉ざされた空間であるトンネルは、事故などで火災が発生すると、大きな被害につながる可能性があります。そこで今朝は、トンネル火災が発生した時の対処について、取り上げてみたいと思います。

まず、トンネルに入る時、入口に信号機や情報板が設置されていれば、必ずチェックしましょう。火災が発生している時には、赤信号や「火災発生」などの文字で知らせてくれます。そんな時は、絶対にトンネル内へは入らず、入口手前でハザードランプを点灯し、道路の左端に停車しましょう。

一方、トンネルを走行中に火災が発生した時も、すぐにハザードランプを点けて、道路の端にクルマを停めます。クルマを離れる場合は、後の消火活動などの妨げにならないよう、キーはつけたままにし、ドアロックもしないようにしてください。

そして、トンネル内に50メートルごとに設置されている通報装置のボタンを押すか、200メートルおきに設置されている非常電話を使って、火災が発生したことを通報します。その上で、可能ならばトンネルに設置されている消火器などを使って初期消火に努めます。ただし、少しでも危ないと判断したら、決して無理はしないようにしてくださいね。

危険を感じたり、係員から避難を指示されたりした場合は、速やかに非常口へ向かい、避難します。その時も、何より落ち着いて行動することが大切ですよ!


【トンネルの出口では天気の変化にも注意】6月10日(金)

高速道路など、山間部にある長いトンネルでは、入口と出口で、天候が全く違っていることがあります。例えば、入口付近は晴れていたのに、出口では大雨になっている場合もあるでしょう。そんな時、トンネルの中の路面は当然乾いていますから、出口を出た途端に、急激に路面状況が変化することに注意しなければいけません。

特に、スピードを出し過ぎていると、その変化に驚いて、ハンドルを切ったり急ブレーキを掛けたりすれば、スリップにつながる可能性もあります。また、トンネルの出口付近では、強風が吹いていることがよくあります。すると、出口を出た途端、急にクルマが風に流されるケースもあるでしょう。そんな動きに驚いて、思わず急ハンドルや急ブレーキを行えば、これも事故へとつながる危険性があります。

トンネルを出る時には、天候の変化などを見極め、速度を落としたり、ハンドルをしっかり持ったりするなど、より慎重な運転を心がけてくださいね。

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