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◆ 運転中の死角を意識しよう

2022/7/8 UP!

安全運転を自負するドライバーさんであっても、ハンドルを持つたび、意識を向けて注意しなければならないのが、目視やミラーで確認しても見えない範囲、いわゆる「死角」です。
そこで今週は、「死角を意識しよう」をテーマに、クルマの運転で生まれる様々な死角について取り上げてみたいと思います。

【クルマの周りは死角が多い】7月4日(月)

クルマには、運転席に座っただけで大きな死角が生まれます。

まずクルマの前方、車体近くの低い位置は死角になります。例えば、小さな子どもがクルマのすぐ前でしゃがんでいた場合、運転席からは見えません。また、クルマの後方の死角は、前方のものより広くなります。おクルマに乗り込む前には周囲をまわって、安全を確認してください。

そして、クルマのすぐ横にも死角ができます。前後の死角と同様に、車体近くの低い位置はすべて死角になります。ここで注意しなければならないのが、左右で死角の範囲が異なる、ということです。運転席側にくらべ、助手席側の方が、死角が広くなりますので、ドライバーさんは、より注意が必要です。

走行中は、死角の位置が常に変化します。さらに、他のクルマや自転車、歩行者などが死角に隠れて、
運転席から見えなくなってしまう、という可能性も十分考えられます。「自分だけは大丈夫」という、慣れからくる過信は事故の元。「死角」という、見えないところに潜む危険を常に意識して、くれぐれも安全運転を心がけてくださいね。

      
【ワゴン車などは死角が広い】7月 5日(火)

今週は、「死角を意識しよう」をテーマにお送りしています。

昨日は、「クルマのまわりにある死角」についてお話ししましたが、死角は、車のタイプによって大きく異なります。特に、ワンボックスカーのような車高が高いクルマは、死角が広くなりますので、より注意が必要になります。

車高が高いクルマは、助手席側の前輪の周辺に大きな死角ができます。また、バックをする際にも、左右の後輪の周りは、目視での確認がしにくくなってしまいます。

ここで、特に注意していただきたいのが、セダンなど比較的車高の低いタイプのクルマから、ワゴンタイプのクルマに乗り換えたばかりの方です。乗用車から車高が高いワゴンタイプのクルマに乗り換えると、予想外に大きく視界が異なること、そして、死角が広くなることに戸惑う方が、結構多いそうです。今まで乗っていたクルマでは見えていた場所が見えない・・・、というのは、どれだけ運転に慣れている方でも怖いですよね。

例えば、バックで駐車をする際に、ちょっとした障害物や、身長が低い子供が死角に隠れてしまう可能性もあります。不安な方は、360度ビューのカメラなどを装着して、モニター画面でしっかり見えるようにしたり、第三者に外から見てもらったりするなど、ためらわずに、ぜひサポートをお願いしてみましょう。

死角対策には、目視をおろそかにしないことはもちろん、クルマに搭載された補助システムなども活用して、日頃からしっかりと、安全運転に努めてくださいね。

【ピラーの死角も注意】7月 6日(水)

ところで皆さんは、クルマの「ピラー」を存知ですか?「ピラー」とは英語で「柱」という意味。ボディとルーフをつないでいる窓の柱のことを意味します。

ピラーは、クルマのルーフを支えるほか、衝突した時の衝撃を抑え、ボディの剛性を高めるために大切なモノです。クルマには何種類かのピラーがあって、フロントガラス左右にあるのがAピラー、運転席・助手席のドアと、後部座席の間にあるのがBピラー、後部座席のドアと、リア・サイドガラスの間にあるのがCピラーと呼ばれます。さらに、ステーションワゴンやミニバンには、リアガラスとバックドアガラスの間に、Dピラーがあります。

ひとつひとつのピラーは、それほど太くないので、「死角と関係あるの?」と思われるかもしれませんが、ピラーによってできる死角を、決してあなどってはいけません!

特に、日本車の場合、運転席側のAピラーはドライバーさんのすぐ目の前にあるので、死角が広くなります。そのため、交差点を右折する時は、歩行者や自転車が隠れてしまうこともあります。もちろん、左折するときも、助手席側のAピラーによってできる死角には、注意が必要です!

ピラーによってできる死角への対策は、しっかりとした目視です。「なんとなく見る目視」ではなく、頭を動かして角度を変えて、目視を行いましょう。特に、曲がるときなどは、歩行者や二輪車が、前や後ろのピラーに隠れてしまうことがあるので、かならず目視確認をしてくださいね。          

【道路上の死角】7月7日(木)

「死角を意識しよう」

さて、昨日までは、クルマの周りにできる「死角」についてお話してきましたが、「死角」は道路上のいたるところにも存在しています。

例えば、住宅地にある交差点では、建物やブロック塀などがさまざまに死角をつくるため、エリアを通行中は、ずっと見通しが悪くなる場合があり、人や自転車などが出てこないか、注意が欠かせません。

そして、他のクルマも死角を生みます。例えば、バスやトラックなどの大型車の後ろを走行していると、前方の道路状況が見えにくく、直前の信号が確認できないまま赤信号の交差点に進入してしまうという危険もあります。大型車の後ろを走行する場合は、車間距離を十分にとり、前方の視界確保に努めましょう。

さらに、止まっているクルマにも注意が必要です。路上に駐車している車両があると、その向こう側が死角となってしまいますよね。特に大型車両だった場合、死角はより大きくなりますが、乗用車だったとしても、決して注意は怠らないでください。

また、渋滞で停止している車列は連続した死角を作り歩行者や自転車が、どこから道路を横断してくるか、予測がつきません。渋滞中も車列の間によく目を配って、事故防止に努めましょう。

【バックモニターにも死角はある】7月8日(金)

さて、おクルマにバックモニターを装備されている方、今ではたくさんいらっしゃると思います。
振り返らなければ確認できない「後方」を表示するバックモニターは、非常に役立ちますよね!

しかし、バックモニターに頼りすぎるのはよくありません。というのも、死角を補うためのバックモニターなのに、二つの大きな死角を作り出してしまう可能性があるからなんです。

まず、一つ目が「目に見えない部分の死角」。バックモニターは名前の通り、車の後方を映し出すモニターです。後退時に、接近する壁との距離感を映すもので、横から来る歩行者や、自転車を発見するようには設計されていません。しかし、「バックモニターだけ見ておけば問題ない」と考えてしまうドライバーさんも、少なからずいらっしゃいます。そんなバックモニターへの過剰な信頼が、二つ目の大きな死角「潜在的な死角」を作り出してしまいます。


潜在的死角とは、「こんなところに人はいないだろう」「まさか飛び出してこないだろう」といったような、危険を探そうとしない、心の死角のことを言います。バックモニターは、あくまでも補助システム。「少しの油断が重大な事故を引き起こしてしまうかもしれない」ということを念頭に置いて、モニターに映らない範囲は、目視で確認するなど、十分な注意が必要です。

運転するときは、そのお車や、状況にあわせて、思わぬ「死角」がないか、チェックして安全運転お願いします!

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