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◆ 夏の厄介なトラブル 

2022/8/5 UP!

6月に異例の早さで梅雨が明けたあと、7月に猛暑日や真夏日が続くかと思ったら、一転、戻り梅雨のような気候の日々もありました。でも暑い夏は、まだまだこれからが本番ですね。先週も、夏の暑さは運転にいろいろな悪影響を及ぼす、というお話をしましたが、他にも様々なトラブルの原因となります。

そこで今週は、「夏の厄介なトラブル」をテーマに気をつけたいポイントをご紹介していきます。

【車内にETCカードを差しっぱなしにしない】8月1日(月)放送

まず今朝は、ETCカードについてです。

高速道路などを、料金所に停まらなくても利用できる便利なETC。今や使っている方、さぞかし多いでしょうね。ただ、クルマから離れる時、ひょっとして皆さんは、ETC車載器にカードを差しっぱなしにしていませんか?

実は、夏の炎天下では、ETCカードを車内に放置するのは決してオススメできることではないんです。というのも、カードに搭載されているICチップの部分が熱に弱く、車内に放置していると故障してしまうことがあるんです。特に炎天下に停めているクルマでは、ダッシュボード付近は70℃を超えることもあるといいます。

そんな場所にETC車載器が設置されている場合、カードが熱の影響を受けてしまう可能性が十分あります。またETCカードの中には、クレジットカード機能が付いたものもありますが、そうしたカードは、車内に放置していると盗難の危険性もあります。防犯面からも、車載器には挿しっぱなしにしないよう、皆さんも気をつけてくださいね。

     
【車内に放置しない方がいいもの】8月2日(火)放送


今週は、「夏の厄介なトラブル」をテーマにお送りしています。

炎天下に駐車した車内の温度は、50℃を超えることもあるといいます。そんな超高温になる車内では、うかつにモノを放置すると、思わぬトラブルの原因になることがあります。そこで今朝は、そうした特に注意が必要な車内のモノについて、いくつかご紹介しておきましょう。

まず、コロナ禍の影響で身近になったアルコール消毒液です。


その原料に使われているエタノールは、高温の状態で放置すると、気化して膨張し、容器が破裂したり、ガスが漏れ出したりすることがあります。そんな状態で、タバコを吸おうとライターに火を付けたり、シートに座る時に、静電気で小さな火花が飛んだりすると、引火して、火災になることがあるんです。また、ライターやスプレー缶なども同じで、熱で中身が膨張し、ガスが漏れたり、破裂したりすれば、火災につながる危険性があります。そうしたモノを車内に放置しないのはもちろん、もし長時間置いてしまった場合には、十分な換気をし、すぐにタバコを吸ったりしないようにしてください。

そして、炭酸飲料も要注意です。未開封の場合、高熱によって炭酸ガスが膨張し、ペットボトルが破裂することがあるんです。また、飲みかけのジュース類も、口の中の菌がボトルの中に入り、糖分を栄養に発酵します。するとガスが発生して、やはり破裂の原因となります。そうしたペットボトルなども、車内に放置しないよう気をつけてくださいね!


【冷却スプレーの使用に注意】8月3日(水)

夏、炎天下に停めていたクルマに乗り込む時、あまりに高温の車内に、思わずげんなりすること、ありますよね。その車内温度を下げるには、いろいろな方法がありますが、シューッとひと吹きするだけで温度を下げてくれるという、便利な冷却スプレーを使っているという方も、中にはいらっしゃると思います。ただ、この冷却スプレー、使用直後にタバコに火をつけようとして爆発し、ヤケドを負うといったトラブルが、度々発生しているんです。

こうした冷却スプレーには、可燃性ガスのLPGが使われているものがあります。このLPGは空気より重いのが特徴で、車内で使用すると、シートの間などに溜まり、ちょっと窓を開けたぐらいでは、完全に換気してしまうのが難しいんです。そのため、ライターに火を付けたりすると、思いもよらず引火してしまうという訳です。また、シートと衣類がこすれて静電気が発生し、小さな火花が飛んだ程度でも引火することがありますので、タバコを吸わない人も要注意ですよ。

対策としては、冷却ガスを使用したら、車内のエアコンを外気導入にし、窓を開け放っておくなど十分な換気が欠かせません。そして使用する時はもちろん、火気は一切厳禁ですよ!
        

【オーバーヒートが発生したら】8月4日(木)放送

今週お送りしているテーマは、「夏の厄介なトラブル」ですが、暑い日に起きるトラブルというと、オーバーヒートを思い浮かべる人、昔も今も、やっぱり多いんじゃないでしょうか?ということで今朝は、もしもの時に備えて、その対処法を確認しておきましょう!

まず、水温計の針が異常な高温を示したり、水温警告灯が赤く点灯したりした場合は、オーバーヒートのおそれがあります。速やかに安全な場所に停車しましょう。停車後、エンジンを止めてしまうと、冷却ファンなどの冷却機能が停まってしまいますので、そのままかけておくようにします。そしてボンネットを開けて、エンジンルームの風通しを良くしましょう。この時、ルーム内は高温になっていますので、ヤケドなどに十分注意してください。特に、白い水蒸気が噴き出している場合は、落ち着くまでボンネットを開けないようにしてくださいね。もし冷却ファンが止まっていたり、冷却水が漏れていたりしたら、すぐにエンジンを切ります。この時、冷却水が少なくなっていると、水を足したくなりますが、エンジンが熱い状態でラジエーターのキャップを開けると熱湯が吹き出す恐れがあります。絶対に開けないでくださいね。

オーバーヒートの原因によっては、エンジンが冷えた後、再度スタートすることもできますが、できればそのまま救援を呼んで原因を調べ、必要に応じて修理を行うようにしましょう!


【虫の死骸が固着したら】8月5日(金)放送


夏の夜、特に高速道路を走ったあとの翌朝、クルマを見ると、たくさんの虫の死骸がボディに付いていたこと、皆さんはありませんか?この虫の死骸、そのまま放っておいてはいけませんよ。

というのも、虫の体液が、ボディの塗装面に浸透して、変色させたり、跡が残ったりすることがあるんです。さらに虫の死骸が固まると、ちょっとやそっとでは取れなくなってしまいます。そうならないためには、早めに洗車をするのが一番。早いうちなら、簡単に落とすことができます。

しかし、もしガッチリ固まってしまったら、塗装を傷めることになりますので、無理にこすってはダメですよ。そんな時は、その部分にタオルをあてて、70℃くらいのお湯をかけてしばらく置いてみてください。虫が柔らかくなって、落としやすくなるはずです。また、虫取り専用のクリーナーも市販されていますので、利用してみるのもいいでしょうね。

でも、そのような虫などの汚れを、あらかじめ落としやすくしておく方法もありますよ。それがカーディーラーなどで行っているボディコートをしておくことです。虫の死骸や鳥のフンといった、厄介な汚れからボディを守ってくれます。ご希望の方は、お近くのカーディーラーへお問い合わせください。

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