2022/8/26 UP!
最近は歴史ブームということもあって、世代や男女を問わず、お城好きの方が増えているようですね。もちろん千葉県内にも、たくさんのお城があります!
そこで今週は「千葉県の城」をテーマに、代表的なものをいくつか取り上げていきたいと思います。もしかしたら、夏休みの自由研究に役立つかもしれませんよ!
【亥鼻城(千葉城)】8月22日(月)放送
まず、きょうピックアップするのは千葉市中央区にあります「亥鼻城=いのはなじょう」通称「千葉城」です。現在は、模擬天守が建造されていて、「千葉市立郷土博物館」としてもおなじみですね。
もともとこの「亥鼻城」は、桓武天皇と血縁のある関東の名族、千葉氏の千葉常重が、1126年、上総国大椎(現在の千葉市緑区大椎町)から居城を移し本拠地とした城郭で、千葉氏発祥の地であると伝えられています。ちなみに、千葉常重は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、岡本信人さん演じる千葉常胤の父親に当たる人物です。
周辺には、博物館以外にも、戦国時代の土塁や空堀が残っているほか、桜の名所として知られる亥鼻公園や、茶室「いのはな亭」が整備されるなど、市民の憩いの場となっています。
そんな「亥鼻城」は、京葉道路・松ヶ丘インターからだと、3キロほどの場所にあります。
※ 亥鼻公園について詳しくはこちら
【大多喜城】8月23日(火)放送
今朝ピックアップするのは、大多喜町にあります「大多喜城」です。こちらは千葉県の史跡、「上総大多喜城本丸跡」に指定されていて、現在は三層四階の模擬天守が、「県立中央博物館大多喜城分館」となっています。館内には、房総の中世から近世にかかわる武器や調度品をはじめ、古文書、当時の城下町の生活に関する資料などが展示されています。
元々、この城は、戦国時代に築城され、その後、徳川四天王の一人・本多忠勝が城主となり近世城郭として整備、大多喜藩10万石の拠点となった城です。そんな大多喜城は、圏央道・市原鶴舞インターからだと、国道297号を経由して20分ほどの場所にあります。但し「県立中央博物館大多喜城分館」は、施設改修のため当面の間休館となっています。休館中は、建物への立ち入りはできませんが、敷地内への立ち入りや、敷地内からの城郭の写真撮影などはできるそうですよ。
※詳しくは大多喜町観光協会HPなどをご覧ください
≪ 後CM 40秒 ≫
【久留里城】8月24日(水)放送
「千葉県の城」をテーマにお送りしている今週ですが、今朝ピックアップするのは、清らかな名水で知られる君津市久留里にあります、「久留里城=くるりじょう」です。
この城は、標高180メートルの山の上に本丸を置き、少しさがった所に二の丸、そして山の麓に、三の丸と外郭が設けられています。この久留里城には別名があって、“雨の城”と書いて「雨城=うじょう」と呼ばれています。どうしてそんな名前が付いているかといいますと、雨に関する言い伝えが残っているからだそうです。「城の完成後、三日に1度、21回雨が降った」とか、「この山にはよく霧がかかり、遠くから見ると雨が降っているように見えるため、城の姿が隠し覆われ、敵の攻撃を受けにくかった」ともいわれているそうですよ。
現在の天守閣は、昭和53年に鉄筋コンクリート造りで復元され、2層3階建て、高さは15メートルあります。この天守閣と二の丸跡からの眺めが素晴らしく山々に囲まれた久留里のまち並みや田園風景が楽しめ、「ちば眺望100景」にも選ばれています。
そんな「久留里城」は、圏央道の木更津東インターからだと、国道410号線などを経由して10キロほどの場所にあります。
※久留里城については君津市のHPでも紹介されています。
【佐倉城】8月25日(木)放送
今朝取り上げるのは、佐倉市の「佐倉城」です。佐倉城は、戦国時代、千葉氏によって築城が開始されたものの完成に至らず、江戸時代になって、石垣を用いない「近世城郭」として作られた城です。
その後は、江戸の東を守る要として、有力な譜代大名が城主となり、歴代城主の多くが老中など幕府の要職に就きました。なかでも、幕末期の藩主・堀田正睦は、日本を開国に導いた老中として有名です。
城の建物は、明治時代のはじめにすべて取り壊されていますが、現在は「佐倉城址公園」として整備され、多くの城郭や堀の形を見ることができ、かつての面影をよくとどめています。そんなこともあって、千葉県内で唯一「日本100名城」に選定されているんです。
また、城郭風に改築された「佐倉城址公園センター」では「佐倉城」の天守の模型や古い写真、出土品などの貴重な資料が展示されています。
そんな「佐倉城跡公園」は、東関東自動車道の佐倉インターからだと、県道65号を経由して15分ほどの場所にあります。
※佐倉城址公園について詳しくはこちらから
【館山城】8月26日(金)放送
今週お送りしているテーマは「千葉県の城」ということで、館山市のシンボルでもある、「館山城」をピックアップしたいと思います。
「館山城」は、1590年に、『南総里見八犬伝』でも知られる里見氏の八代目・里見義頼が築城。しかし1614年、義頼の孫に当たる忠義の代に、徳川幕府から突然国替えを言い渡されたため、館山城も廃城となり、堀もほとんど埋め立てられてしまったそうです。現在は、「城山公園=しろやまこうえん」として整備され、1982年・昭和57年、山頂に三層四階の模擬天守が再建されました。内部は、『南総里見八犬伝』に関する資料などを展示する「八犬伝博物館」になっています。
展望台からは、館山の市街地や館山湾が一望でき、天気がよければ遠く富士山や三浦半島も望めます。その眺めの良さから「ちば眺望100景」にも選ばれているんですよ。
そんな館山城は、富津館山道路の富浦インターからだと、国道127号線などを経由して8キロほどの場所にあります。
※館山城・城山公園について詳しくはこちらから
今週は、「千葉県の城」をテーマにご紹介しました。お出かけになる際は、基本的な感染対策をしたうえで、各施設のルールに従ってお楽しみいただけますようお願いいたします。