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◆ クルマの防犯

2022/11/18 UP!

みなさんは、クルマの防犯対策、しっかり出来ていますか?

実は千葉県、去年、自動車の盗難件数が759件もあって、全国ワースト1位だったんです。そして、2位が愛知で745件、3位が茨城で633件となっています。そんな不名誉な記録、すぐにでも払拭したいですよね。

そこで今週は、「クルマの防犯」をテーマに、その手口や対策について、ご紹介していきたいと思います。

【リレーアタックに注意】11月14日(月)

まずピックアップするのが、ここ数年よく耳にする「リレーアタック」という手口。

その標的となるのが、スマートキーを使用しているクルマです。微弱な電波を発信し、持っているだけで、ドアの施錠や開錠、エンジンスタートなどを簡単に行えて便利なスマートキー。しかしリレーアタックでは、その電波が悪用されます。

その電波は、周囲1メートルほどしか届かないんですが、犯人はそれを特殊な機械で増幅し、クルマの近くで待機している仲間に中継します。そして、さらに中継した電波をクルマに受信させてドアを開け、エンジンをかけて盗んでいくんです。

犯人は、クルマから離れたドライバーさんを尾行して、近くで電波を拾うほか、自宅の玄関や窓から、漏れ出ている電波を拾うこともあります。そのため、自宅の車庫に停めている時でも油断はできません。対策として、クルマを離れる時には、近くに不審な人物がいないか、よく確認すること。さらに、スマートキーから出る電波を拾われないように、電波を遮断する専用のキーケースや、金属製の缶などに入れておくと安心ですよ。

みなさんも、日頃から十分気をつけてくださいね。

【コードグラバー増えてます】11月15日(火)

今週は、「クルマの防犯」をテーマにお送りしています。

きのうは、スマートキーの電波を利用してクルマを盗む「リレーアタック」という手口についてお伝えしました。

ただ、犯罪の手口は、ずっと同じではありません。リレーアタックは、もはや古い手口で、ここ数年は、それに代わるものとして、「コードグラバー」というものが増えているんです。

それは、スマートキーの電波を受信して、キーのIDコードをコピーし、クルマを盗んでしまうという手法。簡単にいえば、スマートキーを複製してしまうのと同じことなんです。

では具体的には、どのような手口なのかといいますと、例えば、ドライバーさんがクルマを降りてドアを閉めた時に、コードグラバーを使用して、スマートキーのIDコードを読み取ります。読み取るといっても、近くにいる必要はありませんよ。50メートルから100メートル離れていても、読み取ることができるんだそうです。そしてこのIDコードを読み取ると、ドアの開錠はもちろん、エンジンなどの始動も行うことができるようになるんです。まさに、スマートキーのスペアを作っているようなものなので、イモビライザーなどの盗難防止装置も作動しないんですから、厄介ですよね。

対策としては、リレーアタックの時と同じように、スマートキーが出す電波を遮断することが大切です。特にご自宅などでは、専用のキーケースか、金属製のケースの中にスマートキーをしまうようにして、十分気をつけてくださいね!

【最新の手口CANインベーダー】11月16日(水)

今週は、「クルマの防犯」をテーマに、これまで「リレーアタック」や「コードグラバー」といった手口についてお伝えしてきました。ところが、最近ではさらに新しい手口による被害が増えているんだそうです。それが「CANインベーダー」です。

CANインベーダーとは、クルマのあちこちに通っている「CAN信号」という配線を使って、クルマのシステムに侵入し、解錠したり、エンジンを始動したりする手口です。

実はクルマには、故障した時にどこに問題があるかを自己診断してくれる「OBDⅡ」というシステムが、ほぼすべてのクルマに搭載されています。カーディーラーなどがクルマを修理する時、診断機をそのコネクタに接続することで、異常の内容を読み取ることができるんです。CANインベーダーは、この「OBDⅡ」につながる「CAN信号」の配線に特殊な機械を接続し、システムに入り込みます。

ちょっと聞くと大変な作業のように感じますが、ボンネットの一部をはずすなど、慣れた人なら、
ものの10分ほどで作業が完了するんだそうです。

では、そんな「CANインベーダー」を防ぐためには、どんな対策をしたらいいんでしょうか?

ここで見直されているのが、ハンドルロックやタイヤロックといった、物理的にクルマを動かせなくする対策です。ただ、その対策は1つだけではなく、2つ、3つと複数行うのが効果的だそうですよ。

大切な財産であるクルマを守るため、みなさんも今一度、防犯対策を再確認してみてくださいね!

【物理的な防犯対策】11月17日(木)

「クルマの防犯」をテーマに、今週はご紹介しています。ただ、その手口は、どんどん巧妙になっていて、まさに対策とのイタチごっこといった状態です。

では、大切な愛車を守るためには、どうすればいいのでしょうか?
そこで注目したいのが、クルマを物理的に動かせないようにしてしまう方法です。きのうも少しご紹介しましたが、ハンドルロックやタイヤロックなどもその一例です。

ハンドルロックは、簡単にいえば、棒状の器具をハンドルにつけ、鍵で固定するもの。これでハンドルを回した時、ドアや内装部品に当たって、ハンドルが回せなくなります。

一方のタイヤロックは、器具でタイヤそのものを固定してしまうものです。

どちらも物理的にクルマを操作できなくしたり、走れなくしたりするので、効果が高そうですよね。ただ、犯罪者もなかなかのもので、そうした器具を破壊して、盗んでいくケースもあるので、
なるべくしっかりしたものを選ぶことが大切です。

ただそれでも、「100%大丈夫」とは言えません。しかし大切なのは、犯罪者に「外すのが面倒くさそう」「時間がかかりそう」と思わせることです。

ぜひみなさんも、「このクルマは盗みにくそう」と、犯罪者に思わせるよう、防犯対策が周りに見えるように取りつけて、大切な愛車を守ってくださいね!

【クルマの防犯への基本】11月18日(金)

今週は、「クルマの防犯」をテーマに、その手口や対策などをいろいろご紹介してきました。

ただ、クルマの盗難被害や車上荒らしなどを防ぐためには、基本を徹底することが、まずは大切です。

例えば、クルマを離れるとき、ほんの少しの時間だと思っても、全ての窓を閉めて、キーを抜き、ドアをロックするようにしましょう。その際、車内に現金やカード類、カバンなどの貴重品を置いたままにしていると、犯罪者の関心を引くことになります。クルマから離れる場合には、そうしたものは、必ず持って出るようにしてくださいね。

またクルマを停める駐車場の環境も重要です。

見通しがよく、防犯カメラや照明など防犯設備が充実している、管理が行き届いた駐車場を利用するようにしましょう。

そして、金目の物だけが狙われると思うのも間違いです。最近では、クルマのナンバープレートが盗まれ、犯罪に悪用されるようなケースも多くなっています。対策として有効なのは、ナンバープレートを固定しているボルトを簡単に外せない盗難防止用のロックボルトに交換すること。気になるという方は、お近くのカーディーラーなどでお問い合わせしてみてください。

今週は、「クルマの防犯」ををテーマにご紹介しました。

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