2022/12/23 UP!
クルマを運転している時、みなさんも歩行者との事故に、十分気をつけていると思います。ただ、歩行者のほうが意外な動きをすることもあって、思わぬ事故へとつながるケースがあるものです。
そこで今週は、「歩行者との思わぬ事故に注意」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げてみたいと思います。
【酔客との交通事故に注意】12月19日(月)放送
まず今朝は、この時期とくに気をつけたい「お酒を飲んで酔った歩行者との事故」です。
お酒を飲んで足元がおぼつかなくなった人は、突然よろけたり、周囲の安全を確認せずに、道路を渡ったりすることがあります。とりわけ夜は、飲食店が多いエリアを通行する場合、歩行者の動きに十分注意しましょう。また、見た目にも酔っていることが分かる人の近くを通行する際は、十分な距離をあけるようにし、突然の動きに対応できるようにしてくださいね。
さらに、もう一つ気をつけなければいけないのが、酔ったまま、路上で寝ている人です。夜間においては、路上で寝ている人がいても、そうとは気づかず、轢いてしまう事故が多く発生しています。そこでもし運転中、前方の路上に「何かある」と思ったら、安易に踏み越えないようにすることが大切です。そして、それが人だと分かったら、後続車にひかれる可能性があるので、そのまま放置していかないようにしてくださいね。110番に通報して、できれば警察官が到着するまで保護し、安全を確保してあげるようにしましょう。
【ジョギング中の人に注意】12月20日(火)放送
今週は、「歩行者との思わぬ事故に注意」をテーマにお送りしています。
みなさんの中にも、健康のために毎日ジョギングをしているという方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。ただ、こうした人々とクルマの交通事故が、意外と起きているようなんです。ですからドライバーの方も、ジョギングされる方への十分な注意が必要です。
まず、注意すべきは「時間帯」。ジョギングをされる方が、お仕事をされている方なら会社に行く前や帰って来てからつまり、早朝や夕方の時間帯に走られている方も多いでしょう。この日の出、日の入り時間の前後など、辺りが明るくなってきたり、暗くなりはじめたりする時間帯は薄暗く、どうしてもモノが見えづらくなり、ドライバーにとっては、危険の発見が遅れがちになる時間帯と重なります。そこで、ドライバーの方は、ジョギングしている人などを見落とさないように、日の出前後なら、しっかりと周囲が明るくなるまでライトを点灯し、そして日没前後なら、早めにライトを点けることを心がけるようにしてくださいね。
また、ジョギングしている人は、走っているペースをできるだけキープしたいと思うものです。前を歩行者などが歩いていると、それを避けるために、道路上へ突然出てくることもあります。中には、赤信号を無視する人もいるようです。
みなさんも運転中に、ジョギングをしている人を見かけたら、その動きにも十分注意を払うようにしてくださいね。
【イヤホン・ヘッドホンをしている人に注意】12月21日(水)
「歩行者との思わぬ事故に注意」をテーマに、今週はお送りしています。
ところで、音楽が好きで、日頃からイヤホンやヘッドホンで聞いているという方、多くいらっしゃるでしょう。でも、これが歩行中となると、事故の原因になる可能性があります。
まず、周囲の音が聞こえづらくなるので、クルマが接近してきても、エンジン音などが聞こえず、クルマに気づかないことがあります。そのため、歩行者が思わぬ行動をとることがあるんです。また、音楽に集中してしまうと、周りの交通に対する注意力が低下することもあります。クルマの接近だけでなく、前方に信号機があっても、それに気がつかないことさえあるものです。ということで運転中、イヤホンやヘッドホンをしている人がいたら、エンジン音やクラクションが、聞こえていると思うのは危険です。近くを走行する時には、聞こえていないことを前提に 注意して通行するようにしましょう。
ただ最近は、ワイヤレスのイヤホンをしている人も多く、見た目には、音楽を聴いているのか分かりづらいケースも少なくありません。クルマへの反応が悪いと感じたら、イヤホンをしているかもと考えてくださいね。
そして、歩行者のみなさんについても、音楽を聴きながら歩く行為自体は禁止されていませんが、
どうしても事故の危険性が高くなります。実際に交通事故になった場合には、歩行者の過失が認められるケースもあります。歩きながら、音楽を聴くのは、なるべく避けるようにしてくださいね。
【雨の日の歩行者の動きに注意】12月22日(木)
今までまっすぐ歩いていた歩行者が、なにかのきっかけで、突然、思わぬ行動をとることがあります。
そうしたきっかけの一つが、雨です。
例えば、雨が降り始めた時、カサを持っていない人は、少しでも濡れないようにと、早く目的地へ行こうとしたり、適当な場所で雨宿りをしようと、先を急ぐことがあります。すると、安全確認を十分にしないで道路を横断したり、赤信号で交差点を渡ったりすることもあるものです。
雨の降り始めだけではありません。
カサを差していると、周りが見えづらくなりますよね。また、足元の水たまりに気を取られて、周囲への注意がおろそかになり、クルマの接近に気づくのが遅れることだってあります。
そこで雨の日、歩行者の近くを通行する時には、速度を落とし、十分な距離を取るなど、歩行者の急な動きにも対応できるようにしましょう。さらに、歩行者の前方に大きな水たまりがあったりすると、それを避けようと、不意に車道側へ出てくる可能性もありますし、狭い歩道で、カサを差した歩行者同士がすれ違うのが難しい場合、やはり車道に出てくることもあるでしょう。
ドライバーの皆さん、歩行者が歩道を歩いている場合であっても、その動きには十分気をつけてくださいね。
【雪・凍結の日にも歩行者に注意】12月23日(金)
今週は「歩行者との思わぬ事故に注意」をテーマにお届けしてきました。
昨日「雨の日の歩行者の動きに注意しなければいけない」とお話ししましたが、これからの季節、雪の日や、路面が凍結するような寒い日にも注意が必要です。
雪が降った日、そしてそれが凍結した翌朝などには、歩行者の転倒が多くなります。そんな時、倒れた人や、避けようとした人が車道側に出てくる可能性がありますので、安全な距離を取ったりして、十分に気をつけましょう。もちろんそんな日には、冬用タイヤを装着するなど、クルマ自体のスリップ防止にもつとめてくださいね。
また大雪が降った後など、道路脇に除雪した雪が積み上げられます。すると歩道がふさがれたりして、道幅が狭くなってしまいますよね。そんな時、歩行者はどうしても、道路の中寄りを歩くことになります。そうした歩行者らは、クルマに近いところで急に雪を避けたり、滑って転倒するなどして、思わぬ動きをすることがあります。そこでその側を通行する場合も、歩行者の動きに注意し、十分スピードを落として、しっかり間隔を取るよう心がけてください。
今週は、「歩行者との思わぬ事故に注意」をテーマにご紹介しました。