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◆ 冬の路面に注意

2023/1/20 UP!

今週金曜日、1月20日は、二十四節季の一つ大寒です。一年で最も寒い頃とされていますよね。
そんな時期、クルマの運転で気を付けなければいけないのが、「路面の凍結」です。

そこで今週は、「冬の路面に注意」をテーマに、さまざまな情報をご紹介していきたいと思います。

【気温0℃以上でも凍結に注意】1月16日(月)

まず、路面が凍結するのは、気温が何度ぐらいになってからだと、皆さんは思いますか?「水が凍るんだから、気温が0度以下になった時じゃない?」…と思われる方、おそらく多いんじゃないでしょうか。ところが、そうではないんです。

というのも、一般的に「気温」と呼ばれる、気象庁が発表しているものは、測定方法にいくつかの条件があるんです。計測地点の高さもきまっていて、地上1.2から1.5メートルの場所で測定することになっています。つまり、地面の温度ではないんです。

特に夜間や早朝は、地面の熱が大気中に逃げて行き、温度が低下します。

そのため、気温と地面では温度差ができるんです。その差は、およそ3度から5度。ということは、気温が5度程度になると、地面は0度から2度ぐらいになり、凍結してしまう可能性があるんです。

もちろん、気温が5度以上でも、路面状況や環境によっては凍結している場合もありますので、気温が高いからといって油断してはいけません。深夜や早朝にクルマを運転する場合は、路面の凍結には十分気をつけてくださいね!

【凍結しやすい場所】1月17日(火)

気温が低い時には、雪国や寒冷地でなくても、路面の凍結は起こります。中でも、特に凍結しやすくなるポイントがありますので、今朝は、そうした場所について、チェックしておきましょう!

まず、凍結しやすい場所として知られているのが、「橋の上」ですね。

橋の上は見てわかる通り地面に接していないので、地熱の影響を受けません。それに上も下も空間ですので、吹き抜ける風で冷やされる上に、橋が持っている熱も、どんどん逃げて行ってしまいます。そのため結露が出来て凍りやすく、それが路面の凍結につながる要因となるんです。

その他では、山間部などの日陰になっている所も、湧き水や前に降った雪が溶けた水などが凍り、いつまでも凍結していることがありますので、注意が必要です。

そして、トンネルも要注意。

長いトンネルでは、入口と出口では、路面状況が大きく変わっている場合があります。入口では凍結していなくても、出口では凍結していることがありますので、そうしたことも想定しながら、慎重に運転してくださいね。

また、雪が降っているような場所では、トンネルの出入り口付近で、溶けだした雪が凍結している可能性があります。特にトンネル内では、雪から逃れた安堵感からスピードを出しがちですので、ドライバーの皆さん、十分気をつけてくださいね。

【雪の日のノーマルタイヤは絶対NG】1月18日(水)

千葉県や東京都などの南関東では、雪が積もることは、それほど多くはありませんよね。ただ、少し多めに雪が降ると、毎回、スリップして立ち往生するクルマがあちこちで続出。ニュース番組をにぎわす定番の光景となっています。

そうした雪道で動けなくなってしまうクルマは、ほとんど夏用のノーマルタイヤのまま運転しているようです。リスナーのみなさんの中にも、たとえ雪が降っても、少しぐらいなら大丈夫と思って、ノーマルタイヤで出かけた経験のある方、いらっしゃるでしょう。

そもそも、滑り止め対策をしないで、雪道や凍結した道路を運転することは、沖縄県を除く都道府県では「道路交通法違反」になるのを、皆さんご存知ですか?


違反した場合は、反則金も課せられ、大型車は7000円、普通車と自動二輪車で6000円、そして、原動機付自転車は5000円、となっています。

雪が降っている時はもちろん、天気予報で雪が降るかもしれないと分かった時は、必ず、スタッドレスタイヤに履き替えるか、タイヤチェーンなどを用意しましょう。もし、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどがない場合は、運転を見合わせることも大切ですよ。

雪が積もった道をノーマルタイヤで走れば、どんな熟練ドライバーでもスリップは避けられないということ、皆さん、くれぐれも忘れないでくださいね!

【雪道走行の基本】1月19日(木)

めったに雪の積もらない南関東ですが、それでも結構な大雪になることが、度々ありますよね。雪道に慣れていないドライバーさんには、十分な注意が必要です。そこで今朝は、雪道での走行の基本を、改めて確認しておきましょう!

まず何より大切なのが、きのうもご紹介しましたが、タイヤの滑り止めです。
スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどを、ちゃんと準備してから出かけましょう。

そして雪道では、運転のすべてにおいて、「急」のつく操作は禁物ですよ。

急発進、急加速、急ハンドル、急停止は、クルマの姿勢を乱すきっかけになってしまいます。前のクルマとの車間距離を、長めに取るようにすると、急ブレーキは踏まなくてすみます。追突事故を防ぐためにも重要です!

また、下り坂でのブレーキ操作は、とくに要注意!坂の手前でしっかりと減速し、フットブレーキを基本としつつも、エンジンブレーキも使って、スピードをコントロールするようにしましょう。逆に上り坂は、一旦止まるとタイヤが空転しやすいので、坂の途中では、できる限り止まらないようにするのがポイントです。

さらに、発進の時にも注意が必要です。アクセルペダルを不用意に踏み込むと、タイヤが空転して発進できないことがあります。アクセルをじわりと踏み込み、ゆっくりとした発進を意識しましょう。

ドライバーの皆さん、雪道では、いつも以上に慎重な運転を心がけてくださいね!

【ブラックアイスバーンについておさらい】1月20日(金)

冬場のクルマの運転で、注意しなければいけない路面の状態には、いろいろなものがあります。

中でも、南関東で一番遭遇する可能性があって、とりわけ危険なのが「ブラックアイスバーン」です。

ブラックアイスバーンとは、アスファルトの上に、薄く氷が張っていて、パッと見、路面が濡れて黒くなっただけに見える状態。ところが、実際には凍っていますから、不用意にその上を走行すると、スリップの原因になってしまうんです。特に夜間は、見分けるのが難しくなりますので、いっそう危険です。

そんなブラックアイスバーンは、例えば、路上に積もった雪が昼の間に溶け出し、その水が夜間に凍結すると、できることがよくあります。その他、雨が降った後、夜間や明け方に冷え込み、ブラックアイスバーンになることもあります。

いずれにしても、冬場、前方に黒く濡れているように見える場所があったら、「凍結しているかもしれない」と考えることが大切です。そしてなるべく、その場所を避けて通りましょう。

回避が難しい場合は、スピードを十分に落として、急ハンドルや急ブレーキなどかけずに、慎重に通行するようにしてくださいね。

今週は、「冬の路面に注意」をテーマにご紹介しました。

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