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◆ 大地震などの災害に備えて

2023/3/10 UP!

週末の土曜日、11日を迎えると、あの「東日本大震災」から12年となりますね。まだ記憶に新しい、先月発生したトルコ・シリア地震もそうですが、こうした大地震などの災害はいつ襲ってくるか分かりません。改めて、日頃からの備えの重要さに気づかされます。

そこで今週は、「大地震などの災害に備えて」をテーマに、さまざまな情報をお送りしていきたいと思います。

【運転中に地震が発生したら】3月6日(月)

もし運転中に大地震が発生したら、みなさんはどんな対応をしますか?何となくは考えていても、具体的にイメージされている方は、あまり多くないのではないでしょうか。

まず地震に驚いて、急にハンドルを切ったり、急ブレーキをかけたりすることは、大きな事故の原因となります。できるだけ安全に、道路の左側にクルマを寄せて停止しましょう。そして、カーラジオなどで地震情報や交通情報を確認。その情報や周囲の状況に応じて、次の行動を判断します。

クルマを置いて避難することになったら、できるだけ道路の外に移動させてください。やむを得ず道路上に置いていく場合は、道路の左端に寄せて停車し、エンジンを止め、キーはつけたままにしておきましょう。

スマートキーの場合は、内蔵されているメカニカルキーを自分で保管し、本体はダッシュボードの上など、目立つ場所に置いておきます。

このとき、ドアのロックはしないでくださいね。これは後々、緊急車両などの通行の邪魔になった時に、移動できるようにしておくためです。

余裕があれば、自分の連絡先を車内に残し、車検証を持ち出すようにします。

まずは何より、落ち着いて行動するようにしてくださいね!

【大地震の際のクルマでの避難】3月7日(火)

きのう、運転中に大地震が発生した場合の対応についてお話しました。
今朝は、「クルマによる避難」について取り上げてみたいと思います。

普段から、よくクルマを使っている方は、大地震の時でもクルマで避難しようと考えるかもしれませんね。しかし、一般的な避難の場合、クルマを利用することは控えるべきです。

まず、大地震が発生すると、間違いなく道路が混乱します。特に、都内など交通量の多いエリアでは、激しい渋滞が発生し、身動きが取れなくなるでしょう。そこに避難するクルマが加わると、渋滞がさらにひどくなってしまいます。すると、救急車や消防車など、緊急車両が通行できなくなってしまい、被害への対応が、どんどん遅くなってしまうんです。

そして大地震によって、道路沿いの建物や電柱が倒壊している可能性があります。すると身動きが取れなくなってしまい、かえって避難が遅れたり、火災などの二次災害に巻き込まれたりすることも考えられます。避難には、クルマを使わない方がいいでしょう。

ただ、その一方、津波から避難するためなど、やむを得ない場合は、クルマの使用が一般に認められています。その場合でも、道路が損傷していたり、障害物があったり、停電で信号が作動していないこともあります。

クルマによる避難の際には、十分気をつけて運転するようにしてくださいね。

【急な地震に備えてシートベルトを着用】3月8日(水)

みなさんは普段から、ちゃんとシートベルトを締めていると思います。実はこのシートベルト、大地震の際にも重要な存在なんです。

というのも東日本大震災の時、震源に近いエリアでは、地震発生時、クルマの中で、まるでトランポリンで弾んでいるかのような強い揺れと衝撃を感じた、というような証言があります。急にそんな揺れが起きたら、体を支えるだけでも大変ですし、運転操作も簡単ではありませんから、事故につながる可能性だって、当然あるといえるでしょうね。

また同乗している人も、シートベルトをしていなければ、天井やウインドウにぶつかるなどして、ケガをすることも十分考えられます。もちろん、追突事故などを起こせば、大ケガすることもあるでしょう。

ということでシートベルトは、そんな地震が原因で起こる事故から、身を守るためにも、欠かせません。日頃から欠かさずシートベルトを装着し、十分な車間距離を確保して運転するようにしてくださいね。

一方、地震に伴う交通事故によって、シートベルトが外れなくなり、避難できなくなるケースがあるかもしれません。そんな場合に備えて、カー用品店などで販売されているシートベルトカッターや、窓ガラスを割るための脱出用ハンマーを、車内に備えておくと安心ですよ!

【地震による停電に注意】3月9日(木)

地震に限らず、台風などの大きな災害が発生したあと、大規模な停電が起きることがあります。
それに東日本大震災の時もそうでしたが、電力の需給状況が厳しくなると、各地で計画停電が行われることもあります。そんな停電時の運転で心配なのが、「信号機が止まること」です。

大きな交差点などでは、主に警察官などが交通整理に当たりますので、ドライバーさんはその指示に従ってください。ただ警察官のいない小さな交差点などは、交通事故が起こりやすくなるでしょうね。そうした場所では、交差点に入る手前で一時停止して、歩行者やクルマが接近していないか十分確認してから通行してください。またその時、自分の方が優先道路だからと、自分の優先ばかり主張して通行するのは、事故を起こしかねず、よくありません。譲り合いの気持ちをもって、慎重に運転するようにしましょう。

また目的地までのルートが、計画停電のエリアや時間帯と重なる場合は、クルマの使用を控えることも検討するようにしてくださいね。

一方、夜間の停電の時には、街路灯も消えてしまいます。そうなると歩行者などを見つけるのも難しくなりますので、いつもより速度を落として走行し、さらにハイビームを効果的に使って、
歩行者などの早めの発見に努めてくださいね。

【車内にも防災用品】3月10日(金)

あす11日で、東日本大震災が発生して12年です。

クルマで移動中に地震などの災害に遭遇した場合、すぐに安全な場所へと避難できないケースも、多々あるでしょう。1日から2日程度、車内で一時的に避難することを余儀なくされた場合に備えて、車内に防災用品を用意しておくと、いざという時安心です!

しかし、かといって保管スペースも限られますので、命を守るために、必要なものを優先させるのがポイントです。

例えば、飲み物や食料。

ただクルマの中は、季節によって温度差が激しく、食品の保存には不向きです。長期間保存できる非常用飲料水やロングライフ食品についても、賞味期限には十分注意してくださいね。

そして今頃のように、まだ朝晩冷えるような時期だと、寒さ対策も大切です。カイロや手袋の他、毛布や寝袋などもあると便利ですね。夏場でも、夜は冷え込むことがありますので要注意です。

その他、携帯トイレの常備や、日頃から薬を服用している方なら、ぜひ数日分備えておくと安心できますよね。さらに、いざというとき欠かせないのが、懐中電灯。もちろん、電池のチェックをお忘れなく!

今週は、「大地震などの災害に備えて」をテーマにご紹介しました。

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