2023/6/2 UP!
もうすぐ6月。本格的な雨のシーズンがやって来ますね。
雨の日でも、安全に、そして快適に運転するためには、おクルマの雨への備えが欠かせません。そこで今週は、「雨の季節に備える」をテーマに、さまざまなポイントをチェックしていきたいと思います。
【ワイパーの交換】5月29日(月)
まず、今朝お話するのは、雨の日の視界を確保するために絶対無くてはならない、ワイパーについてです。
一年中、雨が降れば目の前で頑張ってくれているワイパー。ただ、あまりに身近なためか、その大切さを特に意識したことがない、なんて方も、結構いらっしゃるようです。しかしワイパーは、ゴムで出来た部分も、それを支えるワイパーブレードも、時間が経つにつれて劣化してしまうもの。すると、どうしても雨を拭き取る性能が低下してしまい、クリアな視界を確保できなくなってしまうんです。
ワイパーの拭き取りムラなどは、雨の時の視界が悪くなるだけでなく、目の疲労も増大させるため大変危険です。そこで欠かせないのが、適切な交換です。特にワイパーラバーは、簡単に交換できますので、拭き残しや、ワイパーを動かした時に気になる音が出始めたら、早めに交換するようにしましょう。また、ガラス面にワックスなどの油分が付着した場合は、きれいに掃除しておくようにしましょうね。放っておくと、ゴムの劣化が進んで、より拭きムラが大きくなってしまうんです。
みなさんも、身近なワイパーだからこそ、日頃からもっと注意を払うようにしてくださいね。
【タイヤの状態のチェック】5月30日(火)
雨の日、安全に走行するために不可欠なのが、タイヤの状態のチェックです。そのポイントといえば、まず思いつくのが「溝」でしょう。タイヤの溝は、タイヤと路面の間にある雨水を排水し、タイヤをしっかり接地させるという大切な役割があります。もしこの溝が浅くなっていると、排水が十分にできず、スリップする危険性も…。そのため、タイヤの溝はとても重要なんです。法律上では、溝が1.6ミリ未満になったタイヤは、使用してはいけないことになっています。しかし、それまでは安全、という意味ではありませんよ!
実は、溝の深さが新品の状態から半分程度に減ってしまうと、ブレーキペダルを踏んでから停まるまでの制動距離が、急速に長くなってゆくといいます。つまり、法律的には使用できても、安全性がどんどん低下していくということ。早めに交換するように心がけましょう。
ただし、「溝が十分残っていれば安心」とは言い切れないのがタイヤ。というのも、ゴムで出来ているタイヤは、時間が経つうちに変質して、硬くなっていきます。すると、路面にしっかりグリップせず、濡れた路面で、スリップしやすくなってしまうんです。
どのぐらいの期間使うと、ゴムが劣化するかは、使用頻度や保管状況によって変わるので一概には言えません。ただ5年ぐらいが、一つの目安になるようです。それ以上使用する時は、日常の点検のほか、そのまま使えるかどうかを、カーディーラーのスタッフなどに見てもらうようにするのがオススメですよ。
【クルマを守るボディコート】5月31日(水)
雨が降ると、クルマは単に水に濡れるだけではありません。雨には、ホコリや油分などさまざまな汚れが溶け込んでいるので、それがクルマに降り注ぐということになります。また、それをそのまま放置していると、クルマの塗装にダメージを与えることもあるんです。
雨が降る度に洗車できればいいんですが、そんな頻繁にだと大変ですよね。そこで雨による汚れから、おクルマを守るためにしておきたいのが、日頃からのボディコートです。市販されているコート剤もありますが、手間や品質の面など考えれば、カーディーラーなどで行っているボディコートが、断然オススメ!そうしたボディコートには、大きく分けて2つのタイプがあります。1つは「撥水タイプ」と呼ばれるもの。ボディにツヤと光沢を出し、はじいた水がボディ表面をコロコロところがり、洗車しやすいのが特徴です。また、コーティングによって汚れが取れやすくなります。
もう1つが、「低撥水タイプ」です。こちらはコーティング被膜によって、水がボディ表面を薄い膜となって広がり、汚れを浮かして、流し落としてくれます。皆さんもぜひ、本格的な雨のシーズンの前に、おクルマを守るボディコートを試してみてはいかがでしょうか。
【油膜を取ってキレイな視界を確保】6月1日(木)
雨の中でもクリアな視界を保つためには、ワイパーの点検・交換が大切……というお話をしました。ただ、どんなにワイパーをかけても、視界の邪魔になるものがあります。それが…そう、「油膜」です。
雨の日、特に夜などは、対向車のライトに照らされてギラギラとガラス面が反射して、前が見えづらくなる油膜。一体何が原因なんでしょうね?
その原因とされているのが、道路の油分を含んだ水や、排気ガスを含んだ雨などがガラス面に付着すること。またワックスをかけているクルマなら、それが雨などによって流れ落ち、ガラスに付着することもあります。さらに、ガラスのコーティング剤が溶け出すことで、油膜の原因になることもあるんです。つまり、普通にクルマに乗っていればついてしまうので、実は防ぎようがありません。そうなると、しっかりメンテナンスするしかないですよね。
軽いものなら、スプレー式の油膜取りで、落とすことができるかもしれません。しかし、しっかりこびりついたものだと、専用のクリーナーを使い、こすり落とすのが一番確実ではありますが、ただコレ、意外と手間がかかるんですよね。そこでオススメしたいのが、カーディーラーなどのプロに任せること。特にミニバンなどに乗っている方なら、フロントガラスも大きくて、自分でやろうと思うと結構大変です。実は、いつも油膜が気になっていた…という方は、この機会にぜひキレイにして、クリアな視界を確保してくださいね!
【ガラスコートもおすすめ】6月2日(金)
フロントガラスの油膜についてピックアップしましたが、せっかく油膜を取ってピカピカにするなら、
雨粒をはじき、クリアな視界をより確保できるガラスコートをしておくのが、やっぱりオススメです!
ガラスコートは、コーティング剤を塗ることによって、ガラス面に水をはじくコーティング被膜をつくり、付着した水滴を、小さな水玉にして視界を確保します。
さらにガラスコートをしておくと、汚れや油膜が付きにくくなり、付いた場合でも落としやすくなります。また、これからの夏のドライブで厄介な、虫の死骸などが付いても取りやすくなるんです。
今では、カー用品店などに行けば、こうしたガラスコート剤がいろいろ販売されているので、最近は、利用している方も増えているでしょう。ただ気をつけたいのは、昨日ご紹介した「油膜」です。油膜が付いた状態でこうしたガラスコートをしても、効果や持続期間が半減してしまう可能性があるんです。
そこでオススメは、カーディーラーなどで、油膜取りからガラスコートまでお願いすること。プロの仕事で、ビックリするほどピカピカに仕上げてくれますよ。
クリアな視界は、安全運転の基本です。みなさんもしっかり対策してくださいね!