2023/6/9 UP!
季節は初夏。天気のいい日に海岸線などをドライブすると、気持ちのいい時期ですね。
そんな海沿いの風景で、フォトジェニックなものの一つが、灯台じゃないでしょうか?特に白亜の灯台は、青い海によく映えます。
そこで今週は、「千葉県の灯台」をテーマに、代表的な灯台を取り上げていきたいと思います。
【洲埼灯台】6月5日(月)
まずピックアップするのは、館山市にあります、「洲埼灯台(すのさきとうだい)」です。「洲埼灯台」は、大正8年・1919年に点灯を開始した灯台で、高さはおよそ14.75メートル。国の登録有形文化財にもなっているんです。房総半島南部の、最も西に建っているこの灯台。対岸の三浦半島にある「剱埼灯台」と共に東京湾の入口を示していて、航行する船の安全を支えています。
現在、灯台の中に入ることはできませんが、敷地内が眺望台になっていて、眺めはまさしく絶景!晴れた日には、富士山や伊豆半島、三浦半島まで見渡すことができます。また、夕暮れの景観も素晴らしく、ロマンチックな雰囲気が漂うことから、「恋人の聖地」にも認定されていますよ!
そんな「洲埼灯台」は、富津館山道路の富浦インターから40分ほどの場所にあります。
【野島埼灯台】6月6日(火)
続いてご紹介するのは、南房総市にあります「野島埼(のじまさき)灯台」です。
房総半島・最南端の岬に立つ、八角形をした白く美しいこの灯台は、幕末の慶応2年・1866年、
アメリカ・イギリス・フランス・オランダの4か国と結んだ「江戸条約」によって設けられた、日本初の洋式灯台8つのうちの一つです。
明治2年・1869年に完成したんですが、残念ながら、関東大震災で倒壊。その後、大正14年・1925年に再建されました。高さおよそ29メートルのコンクリート造りで、白く輝く姿も美しく、「日本の灯台50選」にも選ばれています。
そしてこちらは、全国に16しかない「のぼれる灯台」の一つでもあります。螺旋階段を登った先にある展望台からの眺めは素晴らしく、絶えず岩場に打ち寄せる太平洋の荒波は、まさに圧巻です!また隣接する「野島埼灯台資料展示室・きらりん館」には、貴重な資料も展示されていますよ。
そんな「野島埼灯台」は、富津館山道路の富浦インターから国道127号、県道86号などを経由して、20キロほどの場所にあります。
【太東埼灯台】6月7日(水)
次にピックアップするのは、いすみ市にあります、「太東埼(たいとうさき)灯台」です。
九十九里浜の最南端にある太東埼に建つこの灯台。岬からは太平洋の大海原を一望できます。鉄筋コンクリートづくりの灯台は白亜の円筒形で、高さは15.9メートル。その光は、およそ41キロ先まで照らしているそうです。
こちらは、第二次大戦後、旧・太東村が設置した灯台を、昭和25年、国に移管されたのを機に改築されました。昭和27年には、海抜およそ63メートルの山の上に移され、その後、大規模ながけ崩れがあったため、昭和47年、現在の場所に移されたそうです。以前は、灯台守がいたそうですが、現在は無人の灯台になっています。
この灯台の脇の広場からの眺めは大そう素晴らしく、九十九里浜から大原の「日在(ひあり)海岸」までを眼下に見ることができます。紺碧の空と海、そこに広場の白い柵が印象的で、「ちば眺望100景」にも選ばれているほか、「恋する灯台」にも選ばれています。
そんな「太東埼灯台」は、千葉東金道路の東金インターから東金九十九里有料道路、九十九里ビーチラインを経由して45分ほどの場所にあります。
【犬吠埼灯台】6月8日(木)
全国に16しかない、「のぼれる灯台」の一つとして、南房総市白浜の「野島埼灯台」をご紹介しましたが、実は千葉県には、もう一つ「のぼれる灯台」があるんです!
それが銚子市の「犬吠埼(いぬぼうさき)灯台」です。
犬吠埼灯台は、銚子半島の最東端、太平洋に突き出した犬吠埼にあって、高さはおよそ31メートル。レンガ造りの建築物としては、青森県にある「尻屋埼灯台」に次ぐ高さを誇っているんです。99段のらせん階段を登ると太平洋を見渡す雄大な景色を目にすることができますよ!
またこの灯台には、真っ白に塗られた昔ながらの丸形のポストが設置されていて、実際にハガキや手紙を出すことができます。ホワイトデーに設置されたので、「恋愛が成就するポスト」とか、「幸せを呼ぶポスト」「願いが叶うポスト」などと呼ばれているんだそうです。
ちなみに、こちらから郵便を出すと、灯台が描かれた消印を押してもらえるそうです。願い事のある方、ここから手紙を出してみてはいかがでしょうか?
そんな「犬吠埼灯台」は、東関東自動車道の佐原・香取インターから国道356号線などを経由して、およそ42キロの場所にあります。
【飯岡灯台】6月9日(金)
最後に取り上げるのは、旭市にあります「飯岡(いいおか)灯台」です。
屛風ヶ浦の西端、刑部岬に建つこちらの灯台は、高さ60メートルの断崖の上にある「上永井自然公園」の中にあって、昭和31年10月から点灯を開始しました。その白亜の灯台は、岩井俊二監督の出世作として知られる「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」の重要な舞台になったことでも知られています。
灯台の中には入れませんが、お隣にある「飯岡刑部岬展望館~光と風~」から景色を楽しむことができます。展望デッキには双眼鏡も設置されていて、太平洋と九十九里浜の湾曲した長い海岸線が一望でき、屋上展望台からは、360度のパノラマを堪能できますよ!
入場は無料で、開館時間は、9時から夕方5時まで。1階トイレと3階「光と風のデッキ」は、終日利用できます。
そんな「飯岡灯台」は、銚子連絡道路の横芝光インターから国道126号を経由して27キロほどの場所にあります。
今週は千葉県の灯台から5つご紹介しましたが、お出かけになる場合は、その場の状況に応じて自己判断でマスクを着用するなど、感染対策への配慮をお願いします。