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◆ 雨の日に気をつけたいこと 

2023/6/16 UP!

いよいよ、本格的な雨のシーズンですね。しとしとじめじめとした日々が、しばらく続くことになります。

雨の日のドライブは、安全運転のためにも、注意するべき点がいろいろあります。そこで今週は、「雨の日に気をつけたいこと」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。

【雨の日の運転の基本】6月12日(月)

初回の今朝は、雨の日の運転の基本について、改めてチェックしておきましょう!

まず雨の日は、路面が濡れて滑りやすくなります。そのため乾いた路面よりも、危険に気づいてブレーキを踏んでから、止まるまでの距離が長くなってしまうんです。とにかく、スピードを抑えて走ることが大切です。車間距離も、いつもより長くとっておくようにしましょう。

そして、雨の日、最も多く発生しているのが、スリップによる事故です。スピードが速いままカーブに進入してスリップするほか、前のクルマを追い越そうと急加速した時に、直線でスリップしたり、轍の水たまりに入った時にスリップしたりと、いろいろなシチュエーションで起きているようです。普段以上に、慎重な運転を心がけてくださいね。

また、雨の日の運転で重要なのが、周囲の安全確認です。ウインドウやドアミラーに雨粒が付くと、どうしても周囲を確認しづらくなります。特に後方から接近してくる、車体の小さなバイクや自転車は、見落としてしまいがちです。そこで、左折や進路変更をする時には、ドアミラーをよく見るだけでなく、実際に振り返って、自分の目で安全を確認するようにしてくださいね。

【雨の時の歩行者や自転車の動き】6月13日(火)

今朝取り上げるのは、雨の日の歩行者や自転車についてです。雨の時、歩行者などは普段とは違う、意外な動きをすることがあるので、普段よりも注意しなければいけません。

まず雨が降り始めると、カサを持っていない歩行者や自転車は、なるべく濡れまいとして、先を急ぎがちになります。すると、安全確認を十分しないまま道路に飛び出したり、横断したりすることがあるんです。

また、カサを差している歩行者も要注意です。カサによって周囲が見えづらくなりますし、カサに当たる雨音などのせいで、クルマが接近していることに、気づきにくくなります。そのため思わぬ動きをする可能性があるんです。そして、歩道の反対側からカサを差した別の歩行者が歩いて来たり、前方に大きな水たまりなどがあったりすると、それをよけようとして、急に道路へ出てくることがあります。ということで、雨が降っている時は、歩行者や自転車の動きを予想しながら、クルマの接近に気づいていないかもしれないと考えて、深く注意を払うことが大切です。

ちなみに、カサを差して自転車に乗っている人を見かけることがありますが、これは違反行為です。しかも、片手運転になるので不安定な上、風にあおられて突然転倒することもあります。さらに、雨に濡れるとブレーキの効きが悪くなりますので、交差点などで止まり切れず、飛び出してくることがあるかもしれません。

皆さん、カサを差している自転車には、十分気をつけてくださいね!

【ハイドロプレーニング現象が起きたら】6月14日(水)

ところで皆さんも、「ハイドロプレーニング現象」という言葉、耳にされたことがあると思います。

クルマは、水たまりの上などを走行した時、タイヤの溝によってその水を排水し、タイヤがグリップするようになっています。しかし、その排水が追い付かず、タイヤと路面の間に水の膜が出来てしまうことがあるんです。すると、タイヤが水に浮いたような状態になり、ハンドルやブレーキが効かなくなってしまいます。これが、「ハイドロプレーニング現象」です。

もしそんな状態になったら、どのように対処したらいいんでしょうか?まず大切なのは、クルマが滑り出したことに驚いて、急ハンドルや急ブレーキなどを、かけないことです。もしそんなことをして、急にグリップが戻った場合、クルマがスピンするなど挙動が大きく変化して、とても危険です。そこで、もしクルマが滑り始めたら、アクセルを少しだけ戻して、できるだけ何もせず、タイヤのグリップが回復するのを待ちましょう。

そして、それ以上に大切なのが、勿論、ハイドロプレーニング現象を起こさないことです。まず、摩耗したタイヤでは排水がうまくできません。早めに新しいタイヤへ交換しましょう。また空気圧が不足している場合も、排水しづらくなり、グリップを失いやすくなります。さらにスピードの出し過ぎも、ハイドロプレーニング現象の大きな原因です。

日頃からの整備の徹底、そして雨の日はスピードを抑えて、安全運転をお願いします!

【他車の水しぶきに慌てない】6月15日(木)

大雨の日に運転していると、前のクルマや隣の車線を走るクルマがはね上げる水しぶきで、一瞬、前が見えなくなった経験、みなさんもあるでしょう。特にトラックなどの大型車の場合、大きな水しぶきで、視界が妨げられるだけでなく、その勢いの激しさにビックリすることありますよね。

そんな時、思わずハンドルを切ったり、急ブレーキを踏んだりすると、運転操作を誤る可能性があって、大変危険です。水しぶきを浴びたらハンドルをしっかり持って、視界が回復するのを待ちましょう。

ただ、こうした他のクルマが起こす水しぶきに、いちいち驚いたり、動揺したりしていたら、安全運転に関わります。では、どうしたらいいんでしょうか?

まず前を走るクルマの水しぶきを受けないためには、簡単な解決方法がありますよね?そう、しっかり車間距離をとることです。十分離れていれば、水しぶきは届きません。そして、対向車や後続車については、対向車線の状況や後続車をこまめにチェックするようにします。対向車が大型車だったり、後続車が自分のクルマを追越したりしそうな時は、水しぶきを浴びるかもしれないと予測して、身構えておきましょう。そうすれば、いざ水しぶきを浴びても、あわてることなく冷静に対応できるはずです。

みなさんも、十分気をつけてくださいね!

【水はね・泥はねに注意】6月16日(金)

雨の日、水たまりの上を走って、水や泥を、歩行者にかけてしまった・・・。そんなシチュエーション、皆さんも経験されたこと、あるかもしれませんね。

でも実はコレ、道路交通法違反なのをご存知だったでしょうか?大型車の場合は7000円、普通車は6000円の反則金が課せられます。そのためドライバーさんは、歩行者の近くでは水をはねないように、注意して運転する義務があるんです。

では具体的に、どれくらい気を付けて走行すればいいんでしょうか?

JAF・日本自動車連盟では、歩道寄りの轍にある、深さおよそ1センチの水たまりをクルマが通過した時に、50センチ離れた歩行者に、どのくらいの水がはねるかを、走行速度を変えながら実験を行っています。それによりますと、時速40キロで水たまりを通過すると、身長150センチ程度の歩行者の肩の高さまでしぶきが上がり、およそ2メートルの距離まで水がはねたそうです。次に、その半分の時速20キロでは、だいぶ小さくなったものの、歩行者の太ももぐらいの高さまで水しぶきがあがりました。結局、50センチ離れた歩行者に水はねが届かなくなったのは、時速10キロで走行した時でした。

水はねは、ドライバーさんが思った以上に大きいものなんです。雨の日、歩行者などのそばを通行する際は、十分気をつけてください。

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