2023/7/28 UP!
夏から秋にかけては、集中豪雨や台風など、天気の荒れる日が多いですよね。そんな時、安全に運転したり、大切なおクルマを守ったりするためには、どんな行動をとったらいいんでしょうか?
そこで今週のテーマは、「荒れた天気に注意」とし、様々なポイントを取り上げていきたいと思います。
【冠水路に出くわしたら】7月24日(月)
まず、大雨が降った時に起こりがちなのが、道路の冠水です。
テレビのニュースなどを見ていると、冠水した道路を、水しぶきをあげながら走っているクルマの映像をよく見かけますが、あれは、決してオススメできる行為ではありません!
というのも、冠水した場所は、外からその水の深さを知ることができません。たぶん大丈夫だろうと思って、進入してみたら、意外と深かったということがあるんです。その結果、エンジンの吸気口やマフラーから水が入ると、エンジンが止まってしまう恐れがあります。場合によっては、エンジンに深刻な故障が発生することだってあるんです。
そして特に危険なのが、道路の下などをくぐるアンダーパスです。
こうした場所は周囲から水が集まりやすく、冠水すると水深が深くなりがちです。実際、そうした場所でクルマが動かなくなり、水圧でドアを開けることも出来ず、運転していた人が溺れて亡くなる事故も発生しています。
ということで運転中、冠水した道路に出くわしても、決して安易に、進入しないでくださいね。また、もし冠水路でクルマが動かなくなった場合は、早めに脱出することが大切です。ガラスを割るための脱出用のハンマーを、車内に備えておくと安心ですよ。
【雷の時はどうする?】7月25日(火)
夏に頻繁に起こる、ゲリラ豪雨。それにつきものなのが、激しい雷ですよね。
おクルマでお出かけ中、雷の音がきこえてきたら、みなさんはどうしますか?鉄をたくさん使用しているクルマは、電気を通すので、当然、雷が落ちる可能性があります。もしそんなことになったら、中の人やクルマへの被害が心配ですよね。でも結論からいいますと、クルマの中は、雷に対して、比較的安全な場所なんです。
クルマに雷が落ちたとしても、電気はボディを伝わってタイヤから地面に逃げていくので、中に乗っている人が感電することは、ほぼありません。ただ、車内にいても、窓や壁に体を預けていたりすると、感電する可能性もあるようなので、それらからは体を離しておいた方がいいでしょう。また、雷が落ちた時に、車内の電装品などが壊れないか心配になりますが、実は、カーナビやETCなどの電装品も、ほとんど影響はないそうなんです。
ということで、クルマでお出かけ中に、雷が近くでなり始めたら、クルマの中に避難するのが最も安全と言えそうですね。ただ、雷で注意しなければいけないのは、運転している時、光と音に驚いて、運転操作を誤ることです。もし、恐怖を感じるほどの激しい雷雨に遭遇したら、安全な場所にクルマを停めて、雷雲が通り過ぎるのを待つようにしましょうね。
【突然の雹に遭遇】7月26日(水)
夏場、積乱雲が発達して大雨が降り始めると、一緒に、雹が降ってくることがありますよね。雹とは、直径5ミリメートル以上の氷の粒で、条件によってはかなり大きなものが降ることもあります。
もし運転中、そんな雹が降り出したら、要注意です。例えば、大量の雹が一気に降ると、排水溝などを塞いで、急に道路が冠水することがあります。また、路面も氷の粒で覆われるので、注意して運転しないと、事故やトラブルにつながる危険性があるんです。それに、固い氷の粒が降ってくる訳ですから、クルマのボディに、無数のキズやへこみを作ってしまう可能性もあります。
そこで、もし運転中に雹が降ってきたら、無理に運転を続けず、屋根のある駐車場など安全な場所に避難するのがいいでしょう。
ただ、そうした場所が見つからない場合は、道路の左端にクルマを停めて、雹が落ち着くのを待つようにします。その時、毛布などをクルマに積んでいるなら、ボディにかけておくと、被害の軽減に役立ちますね。
ちなみに、雹によってボディにキズが付いたり、ガラスが割れるなどした場合、車両保険で補償される場合があります。ただ、契約内容によって対応が異なりますので、修理に自分の任意保険が使えるかどうか、加入している保険会社に確認してみてくださいね。
【台風や豪雨の時に避けたい場所】7月27日(木)
ところで、台風が接近している時や、線状降水帯が発生するような集中豪雨の時には、安全のために、おクルマでの外出は避けた方がいいでしょう。ただ、やむを得ず外出した場合でも、通行するのに、注意を必要とする場所があります。
例えば、河川のそばの道路がその一つです。
というのも、河川の決壊や氾濫などが起きると、クルマごと流される危険性があります。特に増水して氾濫危険情報などが出ている状況では、いつ・どこで、洪水に巻き込まれるか分かりません。河川の水位情報などをチェックして、危険な場合は、近づかないようにしましょう。
川の様子を見てみたい・・・なんて考えるのは、絶対にやめてくださいね。
そして同じように危険な場所の一つが、「海沿いの道路」です。台風が接近すると、気圧が低下し、海水面が通常よりも高くなる「高潮」が起きる可能性があります。そこに強風が加わると、海沿いの道路には波と風が打ち寄せ、大変危険です。中でも満潮の時間帯は、特に注意してください。
その他では、もちろん山あいの道路も要注意です。山間部では、大雨や強風によって、落石が発生したり、木が倒れたりする可能性があります。特に、何日も雨が降り続いた後などは地盤が緩んでいて危険です。やむを得ず、土砂災害の危険性のある場所を通行する場合は、ぜひ事前に、自治体などが発表している「土砂災害ハザードマップ」などで、通行する場所の危険性を確認しておきましょう。
【危険な台風に備えて】7月28日(金)
「荒れた天気に注意」がテーマの今週ですが、最後は、「危険な台風に備える」ための対応について、確認しておきましょう。
発達した大型の台風が接近してくると、水害や土砂災害など、甚大な被害をもたらすことがあります。
そんな時には、駐車しているおクルマも災害に巻き込まれる可能性がありますよね。大切な財産であるクルマを守るために、台風がきたら、私たちは、どんな対応をすればいいんでしょうか?
まず、屋外に駐車している場合、周囲にある看板や植木鉢など、風で飛ばされて、クルマに当たる可能性があるモノは、あらかじめ片づけておくようにしましょう。またクルマ用のカバーなどをして、ぶつかった時の衝撃をできるだけ和らげるように対策しておくのも、いいですね。
そして、自治体が発表しているハザードマップを見て、自分が普段クルマを停めている場所で、どんな災害が起きる可能性があるのか、日頃からチェックしておきましょう。浸水や土砂災害などの危険性が高いようなら、台風が来る前に、安全な場所へ避難させた方が安心です。
例えば、浸水などの被害が考えられる場合、高台にある駐車場や、立体駐車場などに移すことが考えられます。イザという時、慌てた状態で探すのは難しいので、事前にそうした場所を探しておくと、落ち着いて対応できますよ。
今週は、「荒れた天気に注意」をテーマにご紹介しました。