2023/8/4 UP!
明日から八月。暑い日はまだまだ続きますね。
実は、この「夏の暑さ」というのも、直接的に、そして間接的に、事故へとつながる原因になることがあるんです。そこで今週は、「夏の安全運転」をテーマに、暑いからこそ気をつけたい運転のポイントなど、ピックアップしていきたいと思います。
【夏の疲れに注意】7月31日(月)
ところでみなさんは、暑さのせいで、疲れを感じていませんか?
たとえば夏場の炎天下、屋外で活動しなければいけなかったり、屋外と屋内の気温差などから、気づかないうちに、ずっしり疲れがたまっていたりすることがあるものです。また熱帯夜のせいで、慢性的に睡眠不足…という方も、きっといらっしゃるでしょうね。
こうした疲れや眠気が残っていると、注意力や集中力にくわえ、判断力も低下し、ハンドルやブレーキの操作などが不安定になったり、周囲の危険を発見するのが遅れたりすることがあります。さらには、居眠り運転にもつながるため、大変危険です。
そこで、夏場にクルマを運転する場合、眠気や疲れを感じる前に、早めの休憩をとることを心がけましょう。そして、睡眠不足や体調の悪い際には、無理をしないで、運転を控えることを考えるのも大切ですよ。特に高速道路を利用して、長距離を運転するようなときはあらかじめ体調を万全に整えて、時間にゆとりをもった運転計画を立てることが、重要です。
ドライバーの皆さん、決して、夏の疲れを甘く見ないでくださいね!
【夏も飲酒運転は絶対しない】8月1日(火)
暑い夏の日、仕事終わりや友人たちと集まったりすれば、やっぱり欲しくなるのは、キンキンに冷えたビール!という方、たくさんいらっしゃるでしょうね~。また暑気払いや、海や山でのレジャー、それにサマーイベントなど、夏は、お酒を飲む機会がグ~ンと増える季節、といえるでしょう。
とは言っても、クルマの運転をしなければいけないという人は、絶対にお酒を飲んではいけませんよ!
もし「自分はお酒に強いから大丈夫」と思っている人がいたら、それは大きな間違いです。どんなにお酒に強いという人でも、飲酒運転の危険から逃れることはできません。
アルコールは少しでも摂取すると、脳の働きを確実に麻痺させます。そして、安全運転に必要な情報処理能力や注意力、判断力などが低下した状態になってしまうんです。その結果、交通事故へとつながる危険性が高くなります。
未だに勘違いしている人が多く、そこには、お酒に強い弱いは、まったく関係ありません。そもそもお酒に強いというのは、アルコールを分解するスピードが、人よりも多少早いというだけであって、アルコールの影響を受けないということではないんです。むしろお酒に強い人は、量も多く飲む傾向がありますから、より危険ともいえるでしょうね。
ひと時の楽しみを優先して、重大な事故を起こしてしまえば、元も子もありません。クルマを運転する人は、絶対お酒を飲まないように。そして周りの人も、お酒を勧める行為は違法です。絶対にダメですよ!
【路上に寝ている人に注意】8月2日(水)
きのう、飲酒運転は絶対ダメ!というお話をしましたが、もう一つ、お酒が絡むことで、運転手さんに注意して頂きたいことがあります。それが、路上で寝ている人です。
実は、お酒を飲んで酔っ払い、路上で寝ていたところ、クルマにはねられるという事故が、意外と多く発生しているんです。こうした路上で寝込んだ人がひかれる事故には、一定の傾向がみられるそうです。
まず時間帯としては、午後10時から午前4時ぐらいまでの、深い時間に多発しているということ。
また繁華街よりも、郊外の住宅街などで、たくさん発生しているといいます。
では、そうした事故を起こさないために、ドライバーさんは、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?
まず運転中、前方の路上に何かモノがあるのに気づいたら、安易にそれを踏み越えないでください。人なら大変ですし、もし硬い大きな物体の場合、クルマが重大な損傷を負う可能性もあります。また夜間の走行中、運転席からそれが人かどうかを、一瞬で判断するのはなかなか難しいものです。そこで避けるか停車をして、モノが何かを確認するようにしましょう。
もし、路上で寝ている人に気が付いた場合は、そのまま放置していってはダメですよ!事故防止のため、「110番」に通報してください。そして警察官が到着するまで、できるだけその場で安全の確保をお願いします。
【車内での脱水に注意】8月3日(木)
夏場の運転では、ロングドライブにお出かけする機会もあるでしょう。ただ、そんな時に気をつけなければいけないのは、交通事故だけではありません。意外と、ドライバーさんの脱水症状にも要注意なんです。
脱水症状というと、炎天下で活動して、汗をいっぱいかいた時に起きるイメージが、あるかもしれませんね。一方クルマの中は、カーエアコンをつけているのでとても快適。汗もほとんどかきません。それなのに、どうして脱水に注意しなければいけないんでしょうか・・・?
実は人間は、目に見える汗以外にも、たくさんの水を、放出しているんです。例えば、呼吸でも水分は出ていきますし、皮膚や粘膜からも、体内の水分を蒸発させています。その量は、大人で1日におよそ1リットルにもなるそうです。
しかし夏場、カーエアコンをつけていると車内の温度は快適ですし、空気も乾燥しているので、汗が目に見えることはないでしょう。そのため、気づかないうちに脱水が進んでしまうんです。
そうなると、めまいや吐き気、集中力の低下、発熱などを起こすことがあります。そんな状態になったら、運転に集中できず、事故につながる危険性もありますよね。
そこで大切なのが、ドライブ中に、1時間あたり200ミリリットル程度は、水分を補給すること。
水分摂取も安全運転には欠かせません、皆さん、ぜひ覚えておいてくださいね!
【夏休み中の子供たちに注意】8月4日(金)
毎年、七・八月の今頃の時期、運転中に、普段とは違う光景に気づくこと、皆さんありませんか?
ヒントとしては、いつもの日中ならあまり見かけない人物たちと、街角の至る所で遭遇するんですが・・・・。そう、夏休み中の子供たちが、時間帯に関わらず、路上にいることです。
普段なら、平日の午前8時ごろから、午後2時・3時ぐらいまでの時間、子供たちは学校にいることが多く、路上で見かけることってほとんどないですよね。でも夏休み期間なら、それは関係ありません!さらには、夏休みの間、ラジオ体操に参加するため、早朝から会場の公園へと向かう子供たちを、目にすることがよくあります。
そのため、この時間帯には子供たちはいないはず・・・と、勝手に思い込むのは、ちょっと危険です。日中はもちろん、早朝や夕方以降も、子供たちの存在を意識した運転をするよう、心がけてくださいね。
そして、住宅街や子どもが多くいる公園や塾の周辺などでは、路地や建物の死角などからの飛出しにも警戒して、スピードを落として走行するようにしましょう。また、身長の低い子どもはクルマなどの死角に入りやすいので、交差点を右左折するときには、十分な安全確認をお願いします。
今週は、「夏の安全運転」をテーマにご紹介しました。