2023/8/18 UP!
今年の夏は 高速道路で長距離のドライブを予定されている方、そしてお盆休みで、今まさに高速道路を運転されている方など、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
高速道路を安全かつ快適に走るには、起こりがちなトラブルの対処方法を知っておくと、イザというとき便利です。そこで今週は、「高速道路のトラブル対処法」と題して、さまざまな情報をご紹介していきたいと思います。
【高速道路で体調が悪くなったら】8月14日(月)
ところでみなさんは、運転中、急に具合が悪くなってきたら、どうしますか?
ドライバーさん本人でなくても、一緒にクルマに乗っている人が、体調を崩すことがあるかもしれませんよね?それでも、つい無理をして運転を続ける人もいるでしょうが、体調が悪化して、事故でも起こせば、大変なことになりかねません。そんな時には、最寄りのサービスエリアで、インフォメーションにいるエリア・コンシェルジュや、近くにいるスタッフに相談してみてはいかがでしょう?
というのも、サービスエリアの中には、体調の優れない人のための救護室を設けているところがあるんです。ただ、お医者さんが常駐している訳ではありませんので、診察や、薬をもらうことはできません。でも必要に応じて、近くの病院を紹介してくれたり、救急車の手配をしてもらったりすることはできるそうですよ。
特にドライバーさんの体調は、運転や安全に直結します。決して無理はしないで、具合が悪いようなら、早めに休憩を取るようにしてくださいね。
【目的のインターチェンジを通り過ぎたら】8月15日(火)
ところでみなさんは、高速道路を運転していて、目的のインターチェンジを通過してしまったりジャンクションで間違った方向に入ったりしたら、どうしますか?そんな時、絶対やってはダメなのが、本線上でUターンやバックをすること。これは、つまり逆走です!!大事故につながる危険な行為なので、絶対にやめてくださいね。
では、諦めて高速道路を降りるしかないのでしょうか?実はこんな時に、ちゃんと元に戻れる方法があるんです。
その方法は、まず次のインターチェンジで本線を降りて出口に向かいます。ただこの時、ETCレーンではなく、一般レーンに入り、料金所のスタッフに事情を話してください。すると、再び高速道路に戻るためのルートを誘導してくれますので、その指示に従いましょう。 これを「特別転回」といいます。
ここで、気になるのは通行料金ですよね。間違えて走った分も、やっぱり払わなければならないのか気になります。でも、ご安心ください。「特別転回」を利用した場合の料金は、最初に高速道路に乗ったインターチェンジから、目的のインターチェンジまでの分となります。間違えて通行した分の料金は、支払う必要はないんだそうですよ。
ただ、そんなありがたい特別転回の措置ですが、インターチェンジの構造や道路状況によって、受けられないケースもあるそうなので、その点はご了承ください!
【ETC開閉バーが開かない時は】8月16日(水)
高速道路を走行する時、今では多くの方が利用されている、ETC。わざわざ料金所に停車しなくても、自動で支払いが出来て、とても便利ですよね。ただみなさん、ETCレーンに近づけば、開閉バーは、自動で当然開くものと思っていませんか?実は、何らかの理由で開かないことがあるんです。
そんな時、みなさんはどうしますか?
すぐに思いつきそうなのが、バックして他のレーンに入り直すことですが、レーンをバックするのは、逆走と同じこと!非常に危険なので、絶対にやってはいけません!!
そこで、開閉バーが開かなかったときは、まず、停車してハザードランプを点けて、後続車に異常があったことを知らせましょう。そしてレーンに取り付けてあるインターフォンや、呼び出しブザーで係員に連絡し、その指示に従うようにしてください。
ちなみに、開閉バーが開かない原因で多いのは、ETCカードの挿し忘れや、期限切れだそうです。
つまり、ドライバー側の責任ということ。お出かけ前に、必ずチェックするようにしてくださいね。
また、ETCレーンを通過する時には、時速20キロ以下に減速するのがルールです。なぜ、そんな低速にしなければいけないかといいますと、開閉バーが開かなかったときに衝突する事故を防ぐためです。万一に備えて、このスピードも守るようにしてくださいね!
【逆走車に備えて】8月17日(木)
高速道路といえば、しばしば問題になるのが、逆走車の存在です。本線上に逆走車が発生すると、電光掲示板やハイウェイラジオなどをとおして、走行中のドライバーさんにそのことが知らされます。いつ正面から向かってくるか分からない逆走車、正面衝突などしたら、当然無事ではすみません。では運転中に、逆走車発生を知ったら、どのように対応すればいいのでしょうか?
まず行うのが、スピードを落とすことです。スピードを出し過ぎていると、逆走車に遭遇した時、よけきれないかもしれません。それにもし衝突すれば、被害がより大きくなりますからね。そして、十分に車間距離をとりましょう。前のクルマとの距離が近いと、前方の視界が制限されて、逆走車の発見が遅れる可能性があります。また逆走車は、自分は走行車線を走っているつもりで、追い越し車線を逆走してくることが多いそうです。そこでなるべく、左寄りの走行車線を走るようにしてくださいね。
ちなみに何らかの原因で、もし自分が逆走していることに気づいた場合、いったいどうしたらいいのでしょうか?そんな時には、近くの安全な場所に停車し、ハザードランプを点灯させます。そして、ガードレールの外側などの安全な場所へ避難し、110番や非常電話などで通報するようにしてくださいね。
【落下物の対応】8月18日(金)
高速道路を走っていると、時々、モノが路上に落ちているのを見かけること、皆さんもありませんか?
こうしたモノを「落下物」といいますが、その材質や大きさはさまざまです。でも、100キロものスピードで行き交う高速道路では、どんな小さな落下物でも、接触すれば、大きな事故につながる可能性があります。そのため、電光の情報板などで落下物への注意喚起を確認したら、速度を落とし、前方をよく警戒しながら運転するようにしましょう!そして、走行中にもし落下物を見かけたら、速やかに道路管理者に通報して、撤去してもらわなければいけません。通報する方法はいくつかあります。まず、本線上やサービスエリア、パーキングエリア、インターチェンジなどに設置されている非常電話から連絡をすることができます。また、料金所や各エリアにいる係員に伝えてもOKです。さらに、道路緊急ダイヤル「♯9910(シャープ・キュー・キュー・イチ・ゼロ)で連絡することもできます。ただし走行中は、同乗者の方が電話するようにしてくださいね。
落下物を見つけたら、そのまま無視したりせず、安全のためにも、出来るだけ通報するようにしてください。よろしくお願いします。