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◆ (運転中の)緊急事態に備えて

2023/8/25 UP!

クルマを運転しているとき、あるいは駐停車しているときなどに、万が一、予想もしていなかったトラブルに遭ったら、みなさんは、ちゃんと対応できる自信がありますか?

ということで、まだまだ夏の行楽シーズン真っ只中の今週は、「緊急事態に備えて」をテーマに、意外なトラブルが発生した時の対処法などを取り上げていきたいと思います。

【走行中のエンスト】8月21日(月)

はじめに、みなさんは運転中、エンジン・ストール、つまりエンストしたことがありますか?

マニュアルのクルマなら、クラッチ操作のミスで、停車時や発進時に、エンストするのはよくあることですよね。でも、実はオートマチックのクルマでも、何らかの理由で、エンストを起こすことがあるんです。しかも走行中に・・・。もしそんな状態になった場合、いったいどのように対処したらいいのでしょうか?

まず、走行中に警告灯が一斉に点灯すれば、エンストした可能性があります。エンジンが止まっていることが分かったら、落ち着いて、ハザードランプを点灯させ、後続車にトラブルが発生したことを伝えましょう。

そして、惰性で進みながら、安全な場所に停車させます。

ただ、エンジンが停まっていると、パワーステアリングなどが停止して、ハンドルやブレーキの操作が、重くなってきます。そんな時は、いつも以上の力で操作するようにしてくださいね。

停車したら、エンジンが再始動できるか試してみましょう。それでも、エンジンの警告灯が点灯したり、エンジンからおかしな音がするようなら、すぐにスイッチを切って、カーディーラーなどに連絡します。たとえ再び動き出したとしても、できるだけ早く点検してもらってくださいね。

【クルマが水に転落したら】8月22日(火)

まだまだ8月の後半ということで、海や川、湖など、暑さを逃れて、水辺に出かけることがあるかもしれませんね。しかし、そんな場所で、運転を誤るなどして、水の中にクルマごと転落したら、その時、皆さんはどうしますか?

まず心配になるのが、クルマごと沈んでしまうことですよね?でも、クルマはすぐには沈みません。慌てず、速やかに脱出を図ることが、とにかく大切です。ただ、ドアに水圧がかかると、人の力ではドアを開けにくくなっていきます。そこで、窓が水面の上にあるうちに、窓から脱出するようにしましょう。

水に浸かってパワーウインドウが作動しない場合には、ガラスを割って脱出するのがいいでしょう。その時に必要なのが、先のとがった脱出用のハンマーです。カーディーラーやカー用品店で購入できますので、イザという時に備えて、用意しておくと安心ですね。

ハンマーがなくて、ガラスを割ることができず、車内へと水が入ってきても、まだ脱出はできます。
車内の水位が、クルマの外と同じぐらいになると、車内からも水圧がかかり、ドアを開けることができるようになるんです。ロックを外し、大きく息を吸い込み、足などを使って、力を込めてドアを開けて脱出してください。

もしそんな状態になったとしても、決して慌てず、落ち着いて行動すること。
難しいかもしれませんが、これが一番のポイントですよ。


【脱出用ハンマーの使い方のコツ】8月23日(水)

クルマが水中に転落した時の対処法についてご紹介する中で、いわゆる脱出用のハンマーのお話が出てきましたね。みなさんは、おクルマの中に、この脱出用ハンマー、備えていらっしゃいますか?

使い道は、水中に転落した時だけじゃないですよ。豪雨で、クルマが動けなくなり、どんどん水位が上がって、ドアが開かないような状況でも、脱出用ハンマーが役立ちます。また交通事故などで、ドアが開かなくなったような場合にも、ハンマーがあれば、速やかに外へ出られるはずです。

ただ、この脱出用ハンマー、窓ガラスを割るには、ちょっとコツが必要なんです。

まず、どの窓を割るかがポイントです。というのもフロントガラスは、特殊な合わせガラスになっていて、ヒビは入るものの、なかなか割れないようになっています。そこでガラスを割る際には、運転席などのドアガラスなどを叩くようにしましょう。その際、ガラスの中央より、窓枠に近い部分を叩く方が割れやすいそうですよ。

ただし、この脱出用ハンマー、市販されている製品の中には、うまくガラスを割れないモノもあるといいます。確かな製品を選ぶのに迷った時には、ぜひ、お近くのカーディーラーのスタッフにご相談くださいね。

【クルマが水没したら】8月24日(木)

夏から秋にかけては「ゲリラ豪雨」「台風」「秋雨前線」と、大雨が降ることが、多いですよね。そうなると、川の決壊や高潮などで、クルマが水没してしまう・・・、なんてことも考えられます。もし、駐車しているクルマがすっかり水に浸かってしまったら、その取扱いには、十分注意しなければいけません。というのも、場合によっては、車両火災が発生する危険性があるんです。

まず、皆さんに覚えておいて頂きたいのが、一度浸水したクルマは、いきなりエンジンキーを回したり、スタートボタンを押してはいけないということです。これは、電気が通ることで、火が出る可能性があるからです。

そしてボンネットを開けてみて、水に浸かっているようであれば、電気系統がショートする可能性があります。そんなときは、火災を防止するために、バッテリーのマイナス側の端子を外しておくと安心です。さらに、外した端子がバッテリーと接触しないように、ガムテープで絶縁し、固定しておきましょう。

その後のクルマの処置については、カーディーラーやロードサービスなど、プロに相談するのが一番です。特にハイブリッドカーや電気自動車の場合は、感電の危険性もありますので、むやみに触らないで、すぐに連絡してくださいね。

【クルマが横転しそうになったら】8月25日(金)

映画のアクションシーンなどで、クルマが派手に横転するシーンが出てきますよね。フィクションの世界だけかと思ったら、実は、条件さえ揃えば、事故でなくても、クルマが横転することはあるんだそうです。

では、もし運転中にクルマが横転しそうになったら、どうしたらいいんでしょうか?
まずは、可能な限りブレーキをかけてください。スピードを落とすことで、横転を防ぐことができるかもしれません。それに、事故の衝撃も小さくなる可能性がありますよね。

それでも、残念ながら横転してしまった場合は、つぶれてくる屋根などから体を守るために、体をクルマの中央方向に倒すよう努めましょう。その時、体が大きく振られますので、足を踏ん張って全身に力を入れます。これだけで、全く無防備な状態で横転するよりも、被害を抑えられるそうですよ。

クルマが止まったら、エンジンを切って、速やかにクルマから脱出します。

ただし、クルマが逆さになっていると、シートベルトで身体が宙吊り状態になってしまい、ベルトを外そうにも外せません。そんな事態に備えて、シートベルトを切るカッター付きの、窓ガラスを割るハンマーなどを、運転席周りに備えておくと安心ですよ。

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