2023/9/8 UP!
先週は、チャイルドシートの大切さについてご紹介しましたが、大人にも、同じように大切なモノがありますよね? そう、シートベルトです。そこで今週は、「シートベルトを安全に使う」をテーマに、その重要性を再認識していきたいと思います。
【シートベルトを正しく装着】9月4日(月)
初日のきょうは、シートベルトの正しい装着の仕方について、改めて確認しておきましょう。
まず肩ベルトは、脇の下を通したりせず、肩にきちんと掛けてくださいね。そうでないと、事故の際、
上半身を拘束してくれないことがあるそうですよ。この時、肩ベルトが首に少しでもかかっていると、
首を傷める危険性があるので、こちらも気をつけてくださいね。
そして腰ベルトは、シートに深く腰掛けて、腰骨のできるだけ低い位置にぴったり着用します。もし、ベルトがお腹にかかっていると、万一事故になった場合、腹部が強く圧迫され、内臓を損傷する危険性があります。つづいて、金属のタング・プレートをバックルに差し込んだら、肩ベルトの下の方を持って、少し「キュッ!」と上に引き、体に密着させます。ベルトがゆるんでいると、十分な効果を発揮できませんからね。
あとは、全体にねじれやよじれがないか確認してください。ねじれがあるとベルトの幅が狭くなるため、事故の時の衝撃を分散できず、そこだけ強い力を受けて、思わぬダメージとなってしまう可能性があります。
みなさんもシートベルトを装着する時は、確実かつ丁寧にお願いします!
【後部座席でシートベルトをしない危険性】9月5日(火)
今週は、「シートベルトを安全に使う」をテーマに、お送りしています。
去年、警察庁とJAFが合同で行ったシートベルトの着用状況の全国調査によると、運転席や助手席では、一般道路・高速道路ともにどちらも96%以上の人が着用していました。ところが、後部座席での着用率は一般道路で42.9%、高速道路などで78.0%と、いずれも低い数字だったんです。
後部座席は、前の席のシートバックが目の前にあるので、守られている気がして、比較的、安全だと思ってしまうかもしれません。でも、事故の際には、いろんな危険性があるんです!
まずシートベルトをしていない本人が、交通事故の衝撃で、前の席や天井、ドアなどに叩きつけられることになります。そして体が固定されていないことで、窓ガラスを突き破るなどして、クルマの外へ放り出されることもあるんです。そうなれば、硬いアスファルトに叩きつけられたうえ、後続車にひかれることだって十分に考えられます。
そんなこともあって、後部座席でシートベルトをしていないで事故にあった場合、その致死率は、シートベルトをしている場合と比べて、高速道路でおよそ19.8倍、一般道路で3.2倍も高くなるんだそうです。さらに衝突の勢いで、後部座席の人が前のシートバックに激突すると、前の席の人がシートとエアバッグに挟まれて頭に大ケガなどを負い、命を落とすこともあるといいます。
シートベルトをすることは、自分の命はもちろん、前の席の人の命を守ることにもつながります。車内では全員が、シートベルト着用のルールを必ず守ってくださいね!
【妊婦さんのシートベルトについて】9月6日(水)
「シートベルトを安全に使う」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
ところでクルマに乗ったら、全ての座席でシートベルトの着用が義務付けられているのは、みなさんもちろんご存知だと思います。でも中には、体調やケガなどの影響で、シートベルトを着用するのが難しいケースもありますよね。例えば、妊娠中の女性も、そうでしょう。
実は道路交通法では、負傷や障害、妊娠などのため、シートベルトを着用することで具合が悪くなったり、療養上適当でなかったりするような場合は、シートベルトの着用が免除されることになっているんです。
でもこの交通ルール、「妊婦さんは絶対にシートベルトをしなくていい」と言っている訳ではないんです。安全上、シートベルトをした方がいいということは、変わりません。シートベルトをしないでもし事故に遭ったら、お母さんだけでなく、お腹の赤ちゃんにも大きな影響を及ぼすのは、間違いありませんからね。
とは言っても、妊婦さんがシートベルトを装着する際には、気をつけなければいけないポイントがあります。まず、シートに正しい姿勢で深く座り、腰ベルトはお腹のふくらみを避けて、下腹部の低い位置を通すようにしましょう。肩ベルトも、胸の真ん中を通し、お腹のふくらみを避けて、側面へ回すように装着します。
しかし、妊娠の状態は人や時期によって違いますので、シートベルトの着用が適当かどうかは、担当のお医者さんなどへ確認するようにしてくださいね。
【古いクルマの後部座席のシートベルトに注意】9月7日(木)
今週お送りしているテーマは、「シートベルトを安全に使う」です。リスナーさんの中にも、2010年ごろまでに作られた、少し古いクルマに乗っている方、結構いらっしゃると思います。そうしたクルマの後部座席のシートベルトには、実はちょっと変わった特徴があるのを、そんな皆さんはご存知だったでしょうか?
それは、シートベルトを一度全部引き出してしまうと、巻き取る方向にしか、ベルトが動かなくなるロック機能が付いているんです。それを解除するためには、ベルトを一度すべて巻き取ってしまう必要があります。
では、どうしてそんな仕組みが付いていたんでしょうか?
実は、チャイルドシートをしっかり固定するため、2000年から2010年ごろまでに製造された国産乗用車に限り付いていた、特別なものなんだそうです。
正しく使えば便利な機能ですが、一方、お子さんなどがシートベルトで遊んでいて、うっかり首に巻き付けてしまい、窒息するなどの事故が度々発生したんです。そのため現在販売されている新車に、このロック機能は付いていません。ただ、当時のクルマにお乗りで、もし、お子さんなどが後部座席のシートベルトを首などに巻き付けてしまった場合は、躊躇なくベルトを切断しましょう。その場合には、ハサミだと切れにくいことがありますので、水没時などの脱出ハンマーについているベルトカッターを使うのが便利です。イザという時に備えて、車内に用意しておくと安心できますよ。
そしてお子さんには、シートベルトで遊ばないよう、よく教えてあげてくださいね!
【シートベルトをつけるタイミング】9月8日(金)
今週は、「シートベルトを安全に使う」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げています。
もちろんみなさんは、クルマを運転するとき、シートベルトをしていると思いますが、ではその装着についてお聞きします。いつ、どのタイミングでつけていますか?エンジンなどを動かす前でしょうか? それともそのあとでしょうか?中には、クルマが走り出してから片手でシートベルトを装着しようと、
四苦八苦している人を見かけるケースもあります。
しかしそれでは、うまくバックルに差せなかった時、バックルの位置を確認しようとして、脇見運転にもつながりますし、ハンドル操作を誤る可能性だってあります。これらは、もちろん道路交通法違反です。走り出してからつけるのは、論外ということです!
では、正しいタイミングはいつなんでしょうか?
それは、エンジンなどをスタートさせる前です。というのも、エンジンなどをスタートさせれば、何らかの原因で、クルマが急発進する可能性がないとは言えません。万一に備えて、シートに座ったら先ずシートベルトをしましょう。おそらくみなさんも、自動車学校や教習所で、その順番で習っているハズ。習った手順には意味があるということです。今一度、基本から確認してみてはいかがでしょうか。
今週は、「シートベルトを安全に使う」をテーマにご紹介しました。