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◆ バスの周りでは注意

2023/9/29 UP!

道路上では、乗用車やトラック、そして工事関係の特殊車両など、さまざまなクルマが走っています。そんな中でも、今週注目したいのが、バスです。というのも、バスは大勢のお客さんを乗せていますし、車体も大きいので、その周囲を走行する際、注意しなければいけないことが色々あるんです。

ということで今週は、「バスの周りでは注意」をテーマに、その重点ポイントを取り上げていきたいと思います。

【停留所でバスが右ウインカーを出したら】9月25日(月)

まず、みなさんに問題です。

前方の停留所に、バスが停車しています。近づいた時、右のウインカーを出しました。みなさんは、どうしますか?

正解は……、そう、バスに進路を譲るために減速などし、追い越してはダメということ。それは、まだバスが動き始めていなくてもですよ。

ところが町なかでは、バスまで距離があるにも関わらず、加速して強引に追い越していくクルマをよく目にします。ご存知ない方いるかもしれませんが、発車の合図を出しているバスを、追い越すなどして妨害するのは、れっきとした道路交通法違反です!「乗合自動車の発進の保護」違反ということで、取り締まりを受ける可能性があって、その場合、反則金6000円、違反点数は1点となります。ただし、急ブレーキや急ハンドルをしなければいけない状況では、別です。

発進しかけているバスを妨害すると、バスが急ブレーキをかけ、車内の乗客が転倒、大ケガする可能性があり、大変危険です。ドライバーのみなさん、バスには、子供からお年寄りまで、たくさんの人が乗っているということを常に意識して、日頃からバス優先のルールを守ってくださいね。


【バス専用・優先レーンについて】9月26日(火)

ところで、都市部の道路などで見かけることのある、「バス専用」レーンや、「バス優先」レーン。みなさんは、その違いとルール、ちゃんと覚えていますか?二回目の今朝は、そのバスレーンについて再確認しておきましょう。

まず、「バス専用」レーンの場合は、自転車などの軽車両や、原付きバイクなどを除いて、クルマは原則、通行してはいけないことになっています。

でも、「バス専用」レーンは、一番左側の車線に設定されていることが多いですよね?では、交差点を左折したい時は、どうしたらいいと思いますか?実は、交差点を左折などするために、一時的に「バス専用」レーンを走ることは、認められているんです。また、工事や事故、駐車車両などでやむを得ない場合も、例外として通行してもいいことになっています。

では一方、「バス優先」レーンの場合はどうでしょうか?こちらは、一般のクルマも走行することができますが、路線バスなどが近づいてきた時には、速やかにそのレーンから出なければいけません。もし道路が混雑していて、バスが近づいてきてもスムーズにそこから出られないと思われる時には、初めから「バス優先レーン」を走ってはいけないことになっているんです。

バスのスムーズで安全な運行のため、ドライバーのみなさん、ルールをしっかり守って運転してくださいね!

【乗降中のスクールバスを追い抜く時は】9月27日(水)

ここで、みなさんにひとつ問題です。

道路の前方に、幼稚園のスクールバスが停車して、先生の誘導で、園児がバスから降りている状況とします。走行中のみなさんは、その横を追い抜く時、どのようにしますか?

何も気にせず、そのままのスピードで通過しますか?それとも、徐行して安全確認する?はたまた、一時停止したのち安全を確認しますか?

正解は……、徐行して安全確認をしなければいけない、でした。

道路交通法では、児童や幼児などが乗り降りするために、ハザードランプを点けて停車しているスクールバスの横を通過する時は、徐行して安全確認することを義務付けているんです。というのも、バスの陰から、急に子供たちが飛び出してくるかもしれませんからね。そういった事態も想定しながら、安全確認しつつ、何かあったらすぐ停車できるように、「徐行」することが求められているんです。

ただ、日本では、一時停止までは求めていませんが、アメリカでは、停止したスクールバスを追い抜くこと自体が禁止されています。それだけバスの陰からの飛び出しは、事故の危険性が高いということですね。

大人から見ると、子供たちは予想できない動きを取ることがあります。子供たちを事故から守るため、スクールバスの周辺では、想像力をはたらかせて、特に慎重な運転をお願いします!

【停車中の路線バスの死角にも注意】9月28日(木)

きのう、園児や児童が乗り降りしているスクールバスの側を通過する時には、徐行して安全確認しなければいけない、というお話をご紹介しました。でも、注意しなければいけないのは、スクールバスに限った話ではありません。それは、路線バスなどでも同じことです。

バス停に停車中の路線バスは、発進の合図のウインカーが出ていなければ、もちろん追い抜くことができます。しかしその時、走行の流れのまま、ただ横をすり抜けて、何の注意も払わないというのは、とても危険です。

というのも、バスを降りた乗客が、道路の反対側に渡ろうとするなどして、バスの陰から道路に飛び出してくることがあるからです。そのため路線バスを追い抜く時には、バスの前に出る直前で、減速や一時停止するなどして、歩行者がいないかを確認することが大切です。

また歩行者が飛び出してくるのは、左側からだけとは限りませんよ。停留所にバスが停車していると、反対側の歩道から、バスに乗ろうと歩行者が道路を横断してくることも考えられます。さらに片側一車線の道路などでは、反対車線に停車したバスにも要注意。やはりその死角から、歩行者が出てくる可能性があるんです。

多くの人が乗り降りするバスの周辺には、それだけあらゆる危険が潜んでいます。みなさんも周辺を通過する時は、常にそういった意識をアタマに入れて、慎重に運転するようにしてくださいね。

【周りのクルマもオーバーハングを意識しよう】9月29日(金)

今週のテーマは「バスの周りでは注意」ですが、ところでみなさんは、「オーバーハング」という言葉を耳にしたことがありますか?これは、バスやトラックなどの車体が長いクルマを運転する際に、気をつけなければいけないとされているポイントの一つです。

オーバーハングとは、タイヤの中心から外側にはみ出した車体の部分を指す用語です。

クルマの前輪から車体の前面までを、フロントオーバーハング。後輪から後ろにはみ出した部分を、リアオーバーハングとも呼びます。ただ、単にオーバーハングといった場合、リアオーバーハングのことを差すケースが多いようですね。

では、このオーバーハングの何が問題なのかといいますと、交差点などを右左折する時に、後方のオーバーハングが、反対車線や隣の車線にはみ出してしまうことがあって、対向車や後続車などが、それに接触する危険性があるんです。

大型車のドライバーさんは、みなさん、そのことをよく分かったうえで、十分注意しながら運転されています。同時に、周りのドライバーさんも、そのことを理解して、右左折するバスには、不用意に近づき過ぎないことが大切です。

例えば、片側1車線の道路で右折待ちしているバスが右折を始めた途端に、後ろから無理矢理左側をすり抜けようとするような運転は、接触の危険性がありますので、絶対にやめましょう。

今週は、「バスの周りでは注意」をテーマにご紹介しました。

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