2023/10/6 UP!
先月、関東と南東北に、記録的な大雨をもたらした台風13号。千葉県内でも、各地で大きな被害が発生しました。と言っても、台風シーズンはまだ終わったわけではありません。10月もやってくる可能性は十分あります。そこで今週は、「台風の危険性と対策」をテーマに、注意点やその備えについてお送りしたいと思います。
【接近してきた台風からクルマを守るために】10月2日(月)
まず、台風が接近してきたら、大切な財産のひとつであるクルマを守るために、どのような対策をしたらいいんでしょうか?
普段から、日常おクルマを停めている場所について、自治体などが発表しているハザードマップを見るなどして、どんな災害が起きる可能性があるのか、あらかじめチェックしておきましょう。浸水や崖崩れなどの危険性が高い場所なら、台風が来る前に、安全な場所へ避難させた方が安心です。
もし崖崩れが予想される場所なら、クルマを崖の近くから、安全な駐車場などに移動させておきましょう。浸水の被害が考えられる場合は、高台にある駐車場や立体駐車場などへ移すことが考えられます。ギリギリになって、慌てて探すのは大変なので、事前にそうした場所を探しておくと、落ち着いて対応できますよ。
また、災害の危険性が低いような場所でも、付近にある植木鉢や道具類など、風で飛ばされそうなものは、前もって片づけておくようにしましょう。そして、できればクルマ用のカバーなどをかけておくと、風に飛ばされた物がぶつかっても、衝撃を和らげることができますよ。
【台風が接近してきたら】10月3日(火)
今朝は、台風がいよいよ接近してきた時の、おクルマの運転について取り上げたいと思います。
暴風雨の中での運転は、様々な危険が伴います。視界も極端に悪くなりますし、冠水路に遭遇して動けなくなってしまうことも、近年は各地で起こっています。また、風でモノが飛んで来たり、街路樹が倒れてきたりと、思わぬ危険に直面することもあります。さらには、強風にあおられて、歩行者や自転車が、目の前で転倒したり、飛ばされた物を追って車道に出てくることも考えられます。
あまりに雨や風が激しい時には、クルマを運転しない判断をすることも重要ですよ。
そして台風が危険なのは、接近してきた時だけではありません。先月の台風13号の時もそうでしたが、台風から遠く離れていても、その影響で思わぬ豪雨に見舞われることがあります。
特に、気をつけなければいけないのが、気象庁が発表する「顕著な大雨に関する情報」です。
これは、最近よく耳にする「線状降水帯」によって、非常に激しい雨が同じ場所で振り続けている状態を示すものです。この情報が出されている時には、安易にクルマで出かけるようなことは、やめてくださいね。
台風は、地震などと違って、その動向や被害の発生をある程度予想することができます。ということで、まず最新の天気予報や台風情報に注意を払い、おクルマを利用する際は、慎重に判断するようにしてくださいね。
【台風接近時に近づかない方がいい場所】10月4日(水)
「台風の危険性と対策」をテーマに、今週はお送りしています。
きのう、台風が接近して、風や雨が激しい時には、おクルマでの外出は避けた方が賢明、というお話をしました。ただ、やむを得ず外出した場合、通行するにあたり、十分注意するべき場所があります。例えば、河川の近くの道路がそうです。
河川で決壊や氾濫などが起きると、水が一気に襲い掛かってきて、流されることがあります。特に、増水して氾濫危険情報などが出ている状況では、いつ・どこで、洪水に巻き込まれるか分かりません。なるべく川の近くの道路を通らないようにしましょう。
そして、海沿いの道路も危険な場所の一つです。台風が接近すると、気圧が低下し、海水面が吸い上げられ通常よりも高くなる「高潮」が起きる可能性があります。そこに強風が加わると、海沿いの道路には波と風が打ち寄せ、大変危険です。満潮の時間帯、それに潮の干満の差が大きい大潮の時などは、
より高潮が発生しやすいので要注意です。
その他では、山あいの道路も気をつけなければいけません。山間部では、大雨や強風によって、落石が発生したり、木が倒れたりすることがあります。もちろん、がけ崩れにも要警戒です。
やむを得ず、土砂災害の恐れがある場所を通行する場合は、ぜひ事前に、自治体などが発表している「土砂災害ハザードマップ」などで、通行する地区の危険性を確認しておき、危険度の高い場所は、避けて通るように心がけてくださいね。
【冠水路は迂回しよう】10月5日(木)
「台風の危険性と対策」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
先月の台風13号の時もそうでしたが、豪雨によって、各地で道路が冠水しました。ところがそんな水の中を、しぶきを上げながら走っているクルマが、今回も数多く見られましたね。でも、クルマで冠水した場所を走行するのは、様々なトラブルの原因になるなど、大変危険です。
では、どのぐらいの水位の場所を走行すると、どんな問題がクルマには発生するんでしょうか?
まず、クルマの床面辺りまで水位が増えた場合、走行することはできるものの、ドアのすき間から水が室内に入って来たりして、水に弱い電気系統で故障が発生する可能性があります。またスピードを出すと、エンジンルームの吸気口から入る水の量が増えて、エンジンが止まってしまう危険性もあるんです。
さらに水位が上がって、タイヤが完全に水没するぐらいになると、車体が浮き始めます。そうなるとハンドルやブレーキは利きませんし、そのままクルマごと流される恐れもあります。また、ドアやウインドウを開けられなくなり、車内に閉じ込められ、最悪の場合、溺死することもあり得るんです。
ということで、走行中に冠水路に出くわした時、水の中に入って、動けなくなっては後の祭りです。
大丈夫だろうと決して考えず、出来るだけう回するようにしましょう。
【停電の時には十分注意】10月6日(金)
今週お送りしているテーマは、「台風の危険性と対策」です。
2019年の台風15号が千葉県に上陸した際、大きな被害が出たのと同時に、広範囲で、数日間におよぶ大規模な停電となりました。そんな停電が発生した時、クルマの運転で気をつけなければいけないのが、交差点の信号機が止まることです。
停電時は、大きな交差点においては、主に警察官などが、手信号による交通整理に当たります。
運転中のドライバーさんはもちろん、自転車や歩行者の方たちも、その指示に従ってくださいね。
一方、警察官のいない小さな交差点は、要注意!交差点に入る手前で一時停止して、歩行者やクルマが接近していないか、十分確認してから通行してください。
またその時、自分の方が優先道路にいるからと、我が進路ばかり主張するのはよくありません。
お互い譲り合いの気持ちをもって、運転するようにしましょうね。
また、夜間に停電が起きた場合は、街路灯も消えてしまいます。そうなると歩行者などを見つけるのも難しくなりますので、いつもより速度を落として走行し、ハイビームを効果的に使うなどして、路上をゆく方々の早めの発見に努めてくださいね。
今週は、「台風の危険性と対策」をテーマにご紹介しました。