2023/12/15 UP!
今年は忘年会をするという職場が、4年ぶりに過半数を超えるらしく、年末はあちこちで、お酒を飲む場が盛り上がりそうですね。それに伴って、改めてお伝えしておきたいのが、飲酒運転は絶対にしてはいけない!ということです!きのうから「冬の交通安全運動」が始まっていますが、その中でも「飲酒運転の根絶」は、「重点目標」の一つに挙げられています。
そこで今週は、「飲酒運転は絶対にしない」をテーマに、様々な注意点などを今一度、取り上げていきたいと思います。
【飲酒運転は絶対ダメ】12月11日(月)
みなさんは当然ながら、「飲酒運転はいけないこと」というのは、よく分かっているはずだと思います。にも関わらず、「事故を起こさなければ大丈夫だろう」とか、「すぐそこまでだから、問題ないよ」などと身勝手に考えて、安易な運転から重大な事故を起こしてしまうケースが、未だに後を絶ちません。では、飲酒運転はなぜ危険といわれるのでしょうか?
例えば、こんなデータがあります。警察庁によりますと、2021年に発生した飲酒運転による交通事故件数は、2198件でしたが、飲酒していない場合に比べて、死亡事故に至る確率は、およそ9倍も高くなっているんだそうです。この数字を聞いただけでも、飲酒運転は、人命を奪う事故に直結する、きわめて悪質で、危険な犯罪だということが分かりますよね。
ということで、改めて「飲酒運転は絶対にしない、させない」を徹底し、ドライバーさんはもちろん、周囲のみなさんも、飲酒運転の根絶にご協力ください!
【飲酒運転の処分と罰則】12月12日(火)
飲酒運転は、きわめて悪質で、危険な犯罪です。それだけに厳しい処分や罰則が定められているのは、ご存知の通りです。今朝は、その辺りを、改めて確認しておきましょう!
まず、飲酒運転には、大きく分けると二つの段階があります。それが、「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」です。
まず「酒気帯び運転」というのは、呼気の中のアルコール濃度が、1リットル当たり0.15ミリグラム以上含まれている状態です。さらに、アルコール濃度が、0.25ミリグラム以上になると、より重い処分が下されることになります。「酒気帯び運転」の罰則は、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金です。違反点数は、アルコール濃度が0.15ミリグラム以上、0.25ミリグラム未満なら、
13点で、90日間の免許停止。アルコール濃度が0.25ミリグラム以上の場合は25点で、一発で免許取り消しです。
一方の「酒酔い運転」というのは、呼気に含まれるアルコールの濃度は関係ありません。酒に酔って、正常な運転ができない状態であれば、「酒酔い運転」ということになります。「酒酔い運転」の罰則は、5年以下の懲役、または100万円以下の罰金。違反点数は35点で、もちろん即免許取り消しです!
そして飲酒運転をする可能性がある人にクルマを貸したり、お酒を提供したりした場合や、また同乗した場合にも、厳しい罰則が科せられます。みなさん、その重さ、改めて認識しておきましょう!
【お酒が体にもたらす影響】12月13日(水)
「飲酒運転は絶対にしない」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
云うまでもなく、重大な事故につながりやすい飲酒運転。今ではドライバーさんだけでなく、誰もがよく分かっていることです。では、アルコールを摂取するとなぜ事故を起こしやすくなるのか、皆さんは、ご存知でしょうか?
まずアルコールを摂取すると、血中のアルコール濃度が高くなります。すると脳内の、理性や判断をつかさどっている大脳皮質という場所にある、それらの活動をコントロールしている「網様体(もうようたい)」という部分が、麻痺した状態になってしまうんです。
そうなれば、安全運転に必要な情報処理能力や注意力、判断力などが低下してしまいます。その結果、気づかずにスピードを出しすぎたり、ハンドルさばきが雑になったり、といったことが起こりやすくなり、また危険を発見しても、とっさの対応が難しくなります。さらに、運動をつかさどる神経も麻痺しているため、ハンドル操作やブレーキを踏むのが遅れがちになるうえ、体の平衡感覚も乱れているので、真っすぐに走れず、蛇行運転をしたりします。それにより、信号無視や、カーブを曲がりきれなくなるほか、歩行者の見落とし、ハンドル操作の誤り、ガードレールや電柱への衝突などから、重大な事故へつながってしまう訳です。
これは、その人がお酒に強い、弱いは関係ありません。また、ほんの少ししか飲んでいなくても、アルコールは必ず脳に影響します。ということで、何度も云います。お酒を飲んだら、絶対にクルマを運転してはいけませんよ!
【飲酒運転に関する間違い情報】12月14日(木)
今週お送りしているテーマは、「飲酒運転は絶対にしない」です。
ところで、飲酒運転に関連して、「都市伝説」ともいえる間違った情報が、もう長く、世の中には蔓延、横行しているようです。今朝は、そうした情報についてチェックしてみようと思います。
まずよく耳にするのが、飲んだあと、「少し仮眠を取れば大丈夫!」というもの。でもコレ、実は大間違いなんです。
アルコールは分解するのに、意外と時間がかかるもの。例えば、ビール500ミリリットルに含まれるアルコールを分解するのにかかる時間は、体質や体格などにもよりますが、4時間から5時間とされています。しかも、眠っている間は、アルコールを代謝するスピードが、より遅くなるんです。1時間や2時間仮眠したからといって、アルコールが抜けることは、絶対にありませんよ!
その他、「シャワーや熱いお風呂に入ると、アルコールが抜ける」なんて話も、よく聞きますよね。
しかしこれも、まったく医学的な根拠はありません。むしろ、お酒を飲んで熱いお風呂やシャワーに入るのは、脱水状態になって、悪酔いや血行障害を起こす可能性があります。危険ですので、控えるようにしてください。
そして「自分はお酒に強いから、少しぐらい飲んでも大丈夫!」と豪語する人、皆さんの周りにも、まだいるかもしれませんね。でもそれも、単なる酒好きの思い込みにすぎません。どんなにお酒に強いという人であっても、少しでもアルコールを摂取すると、脳へ確実に影響をもたらすことが、様々な実験や調査で明らかになっているんです。酒豪を自負している方、その点、くれぐれも勘違いしないでくださいね。
【飲んでいるのに酔ってない?】12月15日(金)
「飲酒運転は絶対にしない」がテーマの今週ですが、ところで、お酒を飲めば酔っぱらうというのは、云わずと知れた当たり前のことですよね。ところが中には、お酒を飲んでいるのに、酔っていないように感じる時がある、というケースがあります。最終日の今朝は、そんな例について取り上げてみたいと思います。
例えば、お酒を飲んだ直後がそうです。私たちは、お酒を飲んでも、すぐに酔う訳ではありません。
アルコールが体内に吸収されて、脳に到達するまでには、しばらく時間がかかるものです。そのため飲んだ直後、大丈夫そうに感じてクルマを運転してしまうと、その数十分後には、必ず酔いが回ってきます。お酒を飲んだら、その時は平気であっても、絶対に運転してはいけませんよ。
また、長い時間飲んでいる場合も、酔っていると感じなくなっていくことがあるといいます。というのも、お酒を飲み続けているうちに、アルコールの作用に、体が慣れてきてしまって、酔っているという自覚症状が薄れていってしまうんです。飲んだ時の、「自分は酔っていない」という感覚ほど当てにならないものはない、と日頃から認識しておくことが、何より大切です。
ということで、改めて「飲酒運転は絶対にしない、させない」を、みなさんも再度、徹底するようにしてくださいね!
今週は、「飲酒運転は絶対にしない」をテーマにお送りしました。