2024/4/12 UP!
最近では、ガソリンなどの燃料を使わない、EV・電気自動車も普及してきていますが、それでも、まだまだ多くの方が、ガソリンスタンドで給油していることでしょう。でも燃料について、意外と知らないこと、みなさんは多くないですか?ということで今週は、「知っておきたい燃料のこと」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。
【燃料の種類について】4月8日(月)
まず今朝は、改めてですが、燃料の種類について、おさらいしておきましょう。
クルマの燃料には、いろいろな種類があります。主なものは、「レギュラー」、「ハイオク」、「軽油」の3つです。
「レギュラー」は、最も一般的なガソリンで、日本で「ガソリン」と言えばコレのことですね。
続いて「ハイオク」も、ガソリンの一種ではありますが、「レギュラー」に比べてオクタン価が高く、高いエネルギー力を持っています。
このオクタン価って、通常あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。ガソリンというものは、純粋なまま燃料として使用すると、異常燃焼を起こして、エンジンが不自然な動きを起こしたりするものなんです。そのため、異常燃焼が起きないように改良されています。オクタン価は、そのガソリンとしての「燃えにくさ」を示す数値。数値が高いほど、その性質が良いということになります。
そして軽油は、石油を原料に、ガソリンより高い温度で蒸留した燃料で、主にディーゼルエンジンに使用されます。そのため「軽油」ではなく、「ディーゼル」と表示されていることもありますので、みなさん、間違えないように気を付けてくださいね。
【燃料の入れ間違いに注意】4月9日(火)
今週は、「知っておきたい燃料のこと」をテーマにお送りしています。
きのう、燃料の種類についてお話しましたが、セルフ式のガソリンスタンドで給油する際、燃料を入れ間違えるケースが、意外にも多いといいます。特に注意しなければいけないのが、ガソリンと軽油の入れ間違いです。
ただ、自分が普段乗っているクルマなら、間違えることはほぼないでしょうね。気を付けなければいけないのは、会社のクルマやレンタカーなど、普段とは違うクルマに乗る時です。そうしたクルマを利用する時には、取扱説明書などで、燃料の種類を確認しておきましょう。
では、もし燃料を入れ間違えたら、どんなことが起こるんでしょうか?まず、ガソリン車に軽油を入れてしまった場合は、エンジンの出力が低下して、加速が鈍くなり、次第に排気ガスが黒くなっていきます。そして、そのままエンジンが止まってしまうこともあるそうです。
一方、軽油のディーゼル車にガソリンを入れた場合は、最初のうちはエンジンがかりますが、すぐに出力が低下。排気ガスが白くなり、エンジンが止まってしまいます。
このように、走行し始めてからトラブルに気づいた場合は、なるべく早く停車して、エンジンを止め、ロードサービスなどに連絡してください。ただし、多少の修理が必要になる可能性は高いようです。
入れ間違えた際、エンジンを動かす前に気づいて処置すれば、大きなトラブルにはならないようですよ。みなさんも、いつもと違うクルマに乗る時は、燃料の確認、しっかり行ってくださいね!
【セルフ式スタンドの基本】4月10日(水)
「知っておきたい燃料のこと」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
最近では、すっかり当たり前の存在となった「セルフ式のガソリンスタンド」。今では、日頃から利用されている方、多いでしょうね。このセルフ式ガソリンスタンドですが、安全に利用するためには、守らなければいけないルールがあります。そこで今朝は、改めてその辺りの基本を再確認しておきましょう!
まず当然ですが、ガソリンスタンドでは火気厳禁です!
車内であっても、タバコを吸ったりしてはいけません。また作業前には、静電気除去シートに触れて、
体にたまった静電気を取り除いてから給油を始めましょう。
そして、やってはいけないのが、継ぎ足し給油です。定額給油などの際、センサーの働きによって一度自動停止した後に、少しでもたくさん給油しようと、継ぎ足す人がいます。
しかし、この継ぎ足し給油をすると、センサーがうまく働かず、燃料があふれてしまうことがあります。そうなると引火する可能性もあって、大変危険です。絶対にやめてくださいね!ここで大切なのは、後ろに待っているクルマがいても、焦らないことです。焦るあまり操作を急ぐと、つい燃料の選択を間違えたり、静電気を除去するのを忘れたりしかねません。後ろが詰まっていても焦らず、落ち着いて給油するように心がけてくださいね!
【セルフスタンドの注意点】4月11日(木)
今週お送りしているテーマは、「知っておきたい燃料のこと」です。
きのう、セルフ式ガソリンスタンドでの基本的なルールなどについてお話しましたが、実はそれ以外にも、ついやってしまいがちな、注意しなければいけないポイントがあるんです。四回目の今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。
まず、給油を終えた後、ノズルから滴る燃料を切ろうと、ノズルの差込口のところで「コンコン」としていませんか?実はこれ、注意が必要な行為なんです。というのも、「コンコン」とした時に火花が出て、ガソリンの蒸気に引火する可能性があるんだそうです。一方、給油口の中は、蒸気が漏れない工夫がされているそうです。
次に、みなさんはスマートフォンなど、携帯電話を使用しながら、給油をしていたりしませんか?実はこれ、多くのスタンドで、禁止されているんです。
どうして?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、携帯電話が発する電磁波や静電気によって、引火する恐れがあるから、というのが理由のようです。さらに、携帯電話で通話していたり、画面を操作しながら給油をすると、注意力が散漫になって、
吹きこぼれなどの事故につながる可能性があります。
ドライバーの皆さん、給油中は、危険な可燃物を扱っていることを改めて意識し、ルールを守ってお願いします!
【ガス欠はクルマに悪影響】4月12日(金)
「知っておきたい燃料のこと」をテーマに、今週はお届けしてきました。
ところで、走行中にガソリンなどの燃料が切れてエンジンがストップしてしまうことを、「ガス欠」といいますよね。ガス欠になると、自力では、その場から動けなくなるので、JAFなどへ連絡しなければならず、何かと大変です。でも、それだけではなく、ガス欠を繰り返すと、クルマのさまざまな部分に悪影響を及ぼす可能性があるのを、皆さんはご存知だったでしょうか?
影響が出る可能性があるパーツとしては、燃料ポンプや、インジェクター、バッテリー、スターターモーターなどで、それらの寿命が短くなる場合があるそうです。
例えば、ガソリンタンクからエンジンに燃料を供給している燃料ポンプは、常にポンプのモーターが高速で回転しています。そのため、潤滑と冷却が欠かせないのですが、それを行っているのが、燃料に含まれている油分。なので、燃料が流れていないと、摩擦による熱が発生し、その影響で故障につながることがあるんです。
このようにガス欠は、様々な問題の原因になりかねません。クルマを運転する時、特に高速道路などを利用する際は、事前に給油して、ガス欠しないよう注意してくださいね!
今週は、「知っておきたい燃料のこと」をテーマにご紹介しました。