2024/4/19 UP!
運転しているときは、声を掛けたりして、他のクルマのドライバーさんとコミュニケーションをとることは、なかなか出来ませんよね。その代わりに、自分の意思を周りへ伝える方法がクルマにはあるんです。その一つが、ウインカーです。
大切な役目を持つこのウインカーですが、街なかを見ていると、正しく出せていない人が、少なからずいるのが現状です。そこで今週は、「ウインカーについて学ぶ」をテーマに、様々なポイントなどを取り上げていきたいと思います。
【ウインカーを正しく出す】4月15日(月)
まず、改めてですが、ウインカーの意味について確認しておきましょう。正式名称は「方向指示器」という通り、クルマの次の進路や動き方などを、周囲へと知らせるために使用するものです。でも、ただ次の動きを知らせるだけじゃありませんよ。それに付随するその他の情報も、周囲に伝えているんです。
例えば、交差点の手前で左にウインカーを出せば、「次の交差点で左折する」ということだけでなく、
「そのために間もなくブレーキを踏んで減速します」という情報も、伝えていることになりますよね。
それなのに、曲がる直前、または曲がりながら、ほんの1、2回、ウインカーを出す程度では、後続車のドライバーさんに、意思を伝えるには短すぎますし、タイミングも遅すぎです。さらに、ブレーキを踏んだ後にウインカーを出しているようであれば、後続車に減速する意思を伝えず、急に減速する訳ですから、追突される可能性だってあります。
出し方一つで、事故防止に役立つ一方、ダメな出し方では、事故の原因にもなりかねないウインカーについて、ぜひこの機会に、改めて確認しておきましょう!
【道交法で定められているウインカーの出し方】4月16日(火)
今週は、「ウインカーについて学ぶ」をテーマにお送りしています。
二日目の今朝は、法律で定められたウインカーの使い方を、確認しておきましょう!まず、交差点などで右左折する時は、曲がる地点の30メートル手前からウインカーを出します。でも、意思表示したからいいだろうと、出してすぐ止めてはダメですよ。右左折が終わるまで、ウインカーを点滅させてください。
続いて、進路変更、いわゆる車線変更です。進路変更をする3秒前にウインカーを点滅させ、四輪が全て隣の車線に移るまで、ウインカーを出しておきましょう。
そして走行中に、ウインカーを出すタイミングは、これだけではありませんよ。
例えば、交差点を左折する前には、バイクなどの巻き込み防止のため、道路のできるだけ左端に寄せる・・・と、皆さんも自動車学校で習ったはずです。このように同じ車線の中でも、大きく進路が変わる場合は、進路変更に当たるんです。そのため、やはりその3秒前にウインカーを出さなければいけません。つまり、交差点などで左折する場合は、進路変更を始める3秒前、プラス、左折する30メートルの間は、ずっとウインカーをつけておく必要がある訳です。
もちろん、交差点を右折するとき、できるだけ道路の中央に寄ってから、右折するという場合でも、同じですよ。皆さん、ウインカーの出し方のルール、ぜひ今一度、確認しておいてくださいね!
【ハイフラ現象が発生したら】4月17日(水)
「ウインカーについて学ぶ」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。月曜日に、ウインカーを出すタイミングの遅い人が少なからずいる、ということを取り上げましたが、では、どうしてそうした人は、ウインカーを早めに出さないのでしょうか?
その理由は、状況によってさまざまかもしれませんが、実はその中に、「ウインカーを早めに出すのはカッコ悪い」などと考えている人が、かなりいるそうなんです。しかも、そうしたことを考えるのは、若い人や初心者よりも、ベテランドライバーに多いといいます。「ウインカーを早く出すと、初心者みたいに思われるから恥ずかしい」ということなのかもしれませんね。
しかし、「ウインカーを出さない、出すのが遅い」というのは、マナーの問題ではなく、れっきとした道路交通法の違反です。それに、左折時の巻き込み事故や、右折車と直進車の事故、いわゆる右直事故、さらには追突事故などの原因となります。
そう考えれば、適切なタイミングでウインカーを出さないドライバーこそ、周囲のことを顧みない、危険かつ運転が下手なドライバーといえます。うまいと思っている自分が、そんな風に周囲から見られているなんて、むしろ逆に、カッコ悪いですよね。ウインカーを早めに出すのが「恥ずかしい」なんてことは、絶対にありません!ぜひ適切なタイミングで出して、事前に自分の意図を周囲に伝えるよう、皆さんも心がけてくださいね!
【高速道路で正しい車線変更はわずか1.5%】4月18日(木)
今週お送りしているテーマは、「ウインカーについて学ぶ」です。
月曜日に、ウインカーの出し方について問題のあるドライバーさんが多いということに触れましたが、JAFのオンラインメディア「ジャフ・メイト・オンライン」では、高速道路において、正しくウインカーを出しているクルマの、実態調査を行ったそうです。
この調査は、交通量の多い東名高速道路の東京料金所付近で行われました。そして、上下線それぞれ100台ずつチェックする調査を2回行ったそうです。
まず、車線変更の際には、その3秒前にウインカーを点滅させるのが、ルールでしたよね。しかし調査の結果、車線変更の時にウインカーをまったく点滅させない、いわば「論外」のドライバーが、3%もいたんだそうです。
では反対に、ちゃんと3秒前にウインカーを点滅させ、車線変更が終わるまでルール通りにウインカーを出していたクルマは、どれぐらいいたと、皆さんは思いますか?
なんと全体の1.5%しかいなかったんだそうです。
残り98.5%は、ウインカーを点滅させて3秒以内に車線変更を始めていたり、車線変更と同時にウインカーを出したり。さらには、車線変更をはじめてからウインカーを点滅させるクルマも見られたそうです。
ウインカーは、自分の次の行動を伝える、大切なツールです。いい加減な出し方は、事故につながる行為だということ、ドライバーさんは改めて認識しておいてくださいね!
【不十分なウインカーはあおり運手の原因にも】4月19日(金)
「ウインカーについて学ぶ」をテーマにお届けしてきた今週ですが、月曜日の初回から、ウインカーを正しく出さないと、交通事故の原因になりかねないというお話をご紹介してきました。でも、それだけじゃありませんよ。ウインカーについては、いい加減な出し方をしていると、あおり運転を誘発する原因にもなりかねないんです。
車線変更や合流では、その3秒前にウインカーを点滅するのが、道路交通法で定められたルールでしたね。そのぐらい前もって意思表示をすることで、周囲のドライバーさんも、こちらの次の動きを予測して備えてもらうことが出来るんです。
ところが、高速道路などでは、きのうも取り上げましたが、車線変更の時に、ハンドルを切るのと同時にウインカーを出したり、そもそもウインカーを出さなかったりする人が多いのが現状。そんな時、後続車のドライバーさんにとっては、「急に割り込まれた!」という印象になりかねず、ついカッとして、あおり運転につながってしまう可能性があるんです。
もちろん、あおり運転は重大なルール違反です。しかし、十分な合図もなしに車線変更する側も法律に違反しますし、大変危険ですよね。特に高速道路などでは、交通の流れが速い分、危険も増します。
皆さんも、早めの点滅を心がけるようにしてくださいね!
今週は、「ウインカーについて学ぶ」をテーマにご紹介しました。