2024/5/24 UP!
風薫る5月。天気のいい日には、さわやかな風の中、サイクリングなんて最高の季節ですね。
でもその一方、警察庁の資料によりますと、自転車が関連する事故は年々減少傾向にあるものの、交通事故全体に占める割合は、ここ数年、増加傾向となっています。つまり交通事故の中で、自転車事故の減り方が鈍い、ということの表れです。
そこで今週は、「自転車との事故を防ぐ」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。
【自転車との出会い頭の事故に注意】5月20日(月)
まず、自転車と車両の交通事故の中で圧倒的に多いのが、「出会い頭」の事故だそうです。2022年の統計では、自転車乗車中の事故の、およそ53%を占めていたといいます。
そんな事故の多くが、見通しの悪い交差点で発生していると考えられます。ということからも、生活道路などをクルマで通行する際は、スピードを抑えて走るのはもちろんですが、路面に描かれた十字路や丁字路の表示にも目を配って、小さな交差点も見逃さないように注意しましょう。
そして、一時停止の標識や表示がある場所では、当然のことですが、交通量の有無に関わらず、ちゃんと停止線でクルマを一時停止させ、自転車が来ていないか、しっかり確認してください。また、そうした標識などがない交差点でも、左右の見通しが効かないような場所では、徐行することが義務付けられています。ドライバーさんは必ず徐行して、自転車の有無を確認しましょうね。
【電動アシスト自転車との事故に注意】5月21日(火)
今週は、「自転車との事故を防ぐ」をテーマにお送りしています。
最近は、電動アシスト自転車についても、バッテリーが小型化され、価格だって随分と手ごろになり、街なかで一気に増えましたね。上り坂でも楽に走行できますし、お子さんの送迎や買物などにも便利。
さらに、運転免許を返納した高齢者さんたちの新しい移動の手段としても、どんどん利用が広がっています。ただ、この電動アシスト自転車、操作の仕方によっては、思わぬ動きをすることがあって、交通事故につながる恐れがあるので注意が必要です。
例えば、電源を入れた状態では、ペダルに足を載せているだけでも、ペダルの踏み込みを感知してモーターが駆動。アシストが働いて、意図せずに走り出すことがあります。実際に、交差点や横断歩道付近から急に車道へ飛び出して、事故になったという報告もあるんです。
またその重さも問題です。機種によっては、30キロを超えるほど重いものもあり、子供を乗せたりすれば、全体で100キロを超える場合があります。そのため、停車中や発進する時など特に不安定になり、転倒する可能性があります。
ということで、運転中に、電動アシスト自転車を見かけたら、近くを通行する際など、急な飛び出しや転倒に、気を付けてくださいね。特に高齢の方が運転している場合は、不安定になりやすいので、十分ご注意ください!
【子どもが乗る自転車との事故に注意】5月22日(水)
「自転車との事故を防ぐ」をテーマにお送りしている、今週の、「「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
ところで、4月から6月にかけて、子どもの自転車事故が増加する傾向にあること、皆さんはご存知だったでしょうか?警察庁が、2023年までの5年間に、自転車に乗った小学生や中学生、それに高校生が、死亡したり、重傷を負ったりした事故について、分析を行ったんだそうです。
それによると、死亡・重傷者数を月別に統計を行った結果、1月から3月にかけては、合わせて947人だったのに対し4月から6月にかけては、合わせて1479人に上ったということです。これは、春から自転車で通学を始める人がいることや、暖かくなって自転車を利用する子どもが増えることなどが、影響しているとみられています。
中でも、高校に進学したばかりの1年生の自転車事故が、5月・6月に突出して多くなるという統計もあります。というのも高校生は、中学生に比べると通学路が長距離になる傾向があります。そんな長距離の通学路を、4月はまだ緊張感をもって走っていますが、5月・6月になって慣れてくると、注意不足を招く上、危険な場所がまだよくわかっておらず、事故を起こしやすくなるからだといいます。
そうした自転車の事故が、特に多く発生している場所が、交通量が比較的少なく、歩道のない裏道の交差点です。そこで、ドライバーさんはこの時期、そうした裏道の交差点などでは、自転車が飛び出してくるかもしれないと考えて、十分な安全確認をするよう、くれぐれも心がけてくださいね!
【高齢者の自転車との事故に注意】5月23日(木)
きのう、4月から6月にかけては、子どもが乗る自転車の事故が多い、というお話をしましたが、自転車事故が多いのは、子どもばかりではありません。高齢者が乗る自転車の交通事故も、多く発生しているんです。
例えば、2022年の自転車に乗用中の死者数では、65歳以上の高齢者の割合が65.5%を占めていたそうです。
こうした高齢者の自転車事故で、一番多いのが、「出会い頭」の事故だといいます。その原因として、高齢者側の安全確認不足の他、一時停止や信号の無視などの違反があげられるのですが、そこには、高齢者ならではの事情も関係しています。
例えば、高齢者は加齢によって視力や聴力が低下し、安全確認や危険の察知が難しくなるといいます。
特に聴力の低下は、周りの気配が分かりづらくなり、衝突事故につながる危険性が高くなります。また危険に気づいたとしても、とっさに急ブレーキをかけたり、転倒を避けるなどの行動をとることが難しくなります。それに加齢によって認知機能が低下すると、状況の判断がにぶくなり、危険の予測や対応が難しくなるということもあるんです。
ということで、高齢者が乗る自転車を見かけた時は、思わぬ行動や急な転倒などがあるかもしれないと予測して、その動きに十分注意を払うようにしましょう。特に信号のない交差点などでは、急な飛び出しに用心して、一時停止や徐行するなど、皆さんも慎重な運転を、ぜひ心がけてくださいね。
【自転車に乗ったらルールを守ろう】5月24日(金)
今週は、「自転車との事故を防ぐ」をテーマにお届けしてきました。
いつもは、クルマのドライバーさんの目線で情報をお伝えしているこの番組ですが、ドライバーさんだって、普段の生活では、自転車を運転する機会があることと思います。そんな皆さんにお聞きします。
自転車に乗る際、ちゃんとルールを守れている自信がありますか?
ということで今朝は、自転車の主なルールを、改めて確認しておきましょう。
まず、自転車は軽車両です。車道と歩道の区別がある道路では、車道を通行するのが原則です。道路の左に寄って、通行してくださいね。また、信号を守ったり、一時停止の標識や表示を守ったりするのは、もちろんクルマと同じですし、道路を横断する時には、安全確認を忘れずに行ってください。
そして、夜間はライトを必ず点灯することや、お酒を飲んだら運転してはダメなのもクルマと一緒で、
スマホなどを見たり、操作しながら運転する「ながらスマホ」についても、大事故の原因となりかねないので、絶対にやめましょう。
さらに自転車では、去年4月から、ヘルメットの着用が努力義務となりました。ぜひヘルメットを着用しましょうね!
今週は、「自転車との事故を防ぐ」をテーマにご紹介しました。