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◆バスに対して気を付けたいこと 

2024/8/30 UP!

普段クルマを運転している時、バスに対して、特別な注意を払っていますか?バスは、単なる大型のクルマ、というだけではありません。多くの人が乗る、公共交通機関です。それだけに周囲のドライバーさんは、バスが安全に運行できるよう、十分配慮しなければいけないんです。

そこで今週は、「バスに対して気を付けたいこと」をテーマに、さまざまな注意点など取り上げていきたいと思います。

【発進の合図を出したバスを妨害しない】8月26日(月)

例えば、前方のバス停で、乗客を乗り降りさせるためにバスが停車していたとします。すると、バスが右ウインカーを出して出発の合図をしました。その時、後ろから接近中のあなたは、どうしなければいけないかお分かりですよね?

そう、後続車は減速するなどして、バスに進路を譲る必要があります。発進を妨げてはいけないんです。

このことを、マナーの問題だと思っている人もいるかもしれませんが、れっきとした道路交通法で定められたルールなんです!違反すると、普通車の場合は反則金6000円、違反点数は1点となります。

しかし町なかを見ると、発進の合図を出しているバスを、強引に追い越していくクルマが非常に目立ちます。発進しかけているバスを妨害する行為は、定時運行の妨げになる上、急ブレーキをかけなくてはならなくなった場合、車内の乗客が転倒して大ケガしてしまう可能性があり、大変危険です。バスには、たくさんの人が乗っているということを意識して、バス優先のルールを守ってくださいね。

【車線変更でバスにブレーキを踏ませない】8月27日(火)

日ごろ運転をしていて、バスの前へ車線変更すること、あると思いますが、その時、バスのどのぐらい前に入ったらいいか、意識されていますか?あまり気にせず、直前でも入ってしまう・・・という人は、その行動を、ぜひ改めるようにしてください。

というのも、バスには座っている乗客だけでなく、立っている乗客もいます。そんな立っている乗客が転倒する原因になるため、バスは、普通のクルマのような急ブレーキを踏むことができないんです。

例えば、一般のクルマで急ブレーキといわれる程度のブレーキをバスがかけると、立っている乗客は、間違いなく転倒してしまいます。一方、一般のクルマが高速道路の料金所に入る時に踏む、急ブレーキの3分の1ほどの緩いブレーキでも、バスの乗客にとっては、急ブレーキに感じてしまうというんです。

つまりバスは、安全に運行するために、一般のドライバーさんにはあまり想像できないレベルで、
ブレーキを踏むことに対して注意を払っていることが、分かりますよね。ですから、バスのすぐ目の前に車線変更して割り込むことは非常に危険な行為なんです。ということで、バスに少しでもブレーキを踏ませるような車線変更は避けるべきです。

目安としては、バスが2秒後に通過する場所に入るようにすること。もし、それだけの車間距離が確保できない場合は、バスの前に車線変更するのは控えるようにましょう。

【バスの直前を右折しない】8月28日(水)

「バスにブレーキを踏ませるような、バス直前への車線変更はしないように」というお話をしました。同様のバスへの配慮としては、他のシチュエーションもあります。

例えば、2022年4月、新潟県でこんな事故がありました。午後6時半過ぎ、新潟市中央区の信号のある交差点を直進していた路線バスが、対向車線から右折してきた乗用車との衝突を避けるために急ブレーキをかけ、乗っていた5人が転倒。ケガをしたということです。これは直進車と対向右折車が衝突する、いわゆる「右直事故」と呼ばれるケースに近いですね。

交差点を右折するときに、対向車線を直進してくるクルマがバスや大型トラックなどの場合、少し距離があいていると、先に右折しようとする人がいます。

おそらく、そのドライバーさんは、こうした大型のクルマはあまりスピードを出さないので、先に行けると考えてしまうのかもしれませんね。また急ブレーキを踏めないバスは、車間距離に余裕をもって走行することが多く、その間で右折できると思うのかもしれません。しかし、バスにブレーキをかけさせるようなタイミングで右折するのは、危険以外のなにものでもありません。対向車がバスに限らず、右折は、十分な余裕をもって行うようにしてくださいね。

【乗降中のバスを追い抜く時の注意点】8月29日(木)

乗客の乗り降りのためバス停に停車しているバスは、発進の合図を出していなければ、もちろん追い抜くことができます。でもその時、後ろを走っているドライバーの皆さんは、必要な注意をちゃんと払っているでしょうか?バス停で停車中のバスを追い抜く場合、いくつかチェックしなければいけない点があります。

まずは、バスが本当にバス停に停車し、乗客が乗降しているか確認しましょう。中には、信号待ちしているバスをバス停に停車中と勘違いして追い抜こうとするケースもあるようです。乗客が乗降中であるかどうかは、左ウインカーが出ているか、また「乗降中」と表示されているかどうかで確認できます。そして追い抜く際は、センターラインに寄ったら、対向車との距離を確認しましょう。ここで無理をすると、大事故につながりかねません。

また、バスの前に、ちゃんと自分のクルマが入れるスペースがあるかも、重要なチェックポイントです。バスの前方が赤信号で他のクルマが並んでいるような状態では、バスを追い越しても車線に戻ることができませんからね。

あとは、バスの前後を横断する歩行者がいないか十分に注意しながら、すぐに停止できる速度で追い抜くようにしましょう。そのままの速度で通り抜けるなんて、ありがちな事故の元です。絶対にやめてくださいね!

【スクールバスを追い抜く時】8月30日(金)

「バスに対して気を付けたいこと」をテーマにお届けしてきました今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

きのう、バス停で乗客が乗降中のバスを追い抜く時の注意点についてお話しました。

では、通園・通学のための、いわゆる「スクールバス」が、路上に停車してハザードランプを点滅している中、先生の誘導で子供たちがバスを乗り降りしていた場合、後ろから走ってきた皆さんは、そのバスをどのように追い抜きますか?ひょっとして、そのままの速度で、通り抜けていませんか?

その対応は、実は道路交通法で定められています。児童や幼児などが乗り降りするために、ハザードランプを点灯して停車しているスクールバスのそばを通過する時には、「徐行」して「安全確認」することが義務付けられているんです。

こうしたルールがあるのは、もちろん、バスの陰から急に子供たちが飛び出してくるかもしれないからですよね。安全確認をしながら、何かあったらすぐに停車できるよう、「徐行」することが求められている訳です。子供たちは、大人には予測できない動きをすることがあります。子供たちを悲惨な事故から守るため、スクールバスの周辺では、特に慎重な運転をお願いします!

今週は、「バスに対して気を付けたいこと」をテーマにご紹介しました。

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