2024/9/6 UP!
きのう9月1日は、「防災の日」でしたね。そして先月には、日向灘を震源とする大きな地震が発生。それを受けて、「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意」が発表されました。そんなこともあって、地震への備えの大切さを改めて感じていらっしゃる方、きっと多いのではないでしょうか。
そこで今週は、「クルマの地震対策」をテーマに、さまざまな情報を取り上げていきたいと思います。
【車内に防災グッズの備え】9月2日(月)
近年では、ご家庭に持ち出し用の防災グッズを用意されている方、たくさんいらっしゃるでしょうね。同じように、普段からクルマによく乗るという方は、クルマにも、防災グッズを積んでおくと、イザという時安心ですよ。
まず、ぜひ備えておきたいのが水です。
災害用として置いておくなら、長い期間保存できる、防災用の水がいいでしょうね。もし一般の水なら、順次飲むなどして、こまめに入れ替えるようにしましょう。また、食料もあると、より安心です。
ただ夏場など、車内は温度が激しく上昇するので、高温での保管に対応した非常食などがオススメです。
そして今では、スマホの充電器も必須でしょうね。クルマとつなぐ充電ケーブルも便利ですが、手回し式のものなら、電池切れの心配がなく、持ち運びもできます。
さらに、日頃服用しているお薬はもちろん、バンソウコウや、包帯、消毒薬、ハサミなどもあると安心ですし、携帯トイレや生理用品といった衛生用品のほか、懐中電灯や折り畳みマットもあると重宝します。自分の環境に合わせて、災害への備えをしておきましょう!
【運転中に大地震が発生したら】9月3日(火)
今週は、「クルマの地震対策」をテーマにお送りしています。おクルマを運転中に、もし大地震が発生した場合、どのように対応したらいいか、皆さんはご存知ですか? 今朝は、その基本的な流れを確認しておきましょう。
大地震が発生した時、慌ててブレーキを踏むと、後続車に追突される危険性があります。まずは落ち着いて周りの状況を見ながら、ハザードランプを点灯し、ゆっくり左端に寄せて、停止しましょう。
クルマを停めてからも、外に飛び出すと後続車にはねられたり、落下物にぶつかったりするなど、様々な危険があります。揺れが落ち着くまで、車内で様子を見ましょう。そしてラジオやテレビ、スマートフォンなどで情報収集し、周囲の状況を確認しながら、次の行動を判断します。
引き続き運転する場合は、道路の損傷や路上に障害物があるかもしれません。また、信号が消えていることも考えられますので、十分注意して走行しましょう。
一方、クルマを置いて避難する時は、できるだけ道路の外にクルマを移動します。やむを得ず、道路上に置いて避難する時は、道路の左端に寄せて、エンジンを止め、サイドブレーキを掛けます。そして、緊急車両や救援車両の通行の邪魔になった場合でも、すみやかに移動できるよう、エンジンキーは付けたままにしておくか、運転席など分かりやすい場所に置いて、ドアロックはしないでください。この時、余裕があれば車検証を持ち出し、連絡先のメモなどを車内に残していけると、なおいいですね。
この手順、イザという時に備えて、繰り返しイメージしておきましょう!
【地震の時の停電に注意】9月4日(水)
「クルマの地震対策」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
大きな地震が発生したあと、大規模な停電が起きることがあります。そんな時、おクルマの運転はできるだけ避けたいところです。でも、どうしても乗らなければならない時、気を付けなければいけないポイントが、色々あります。
まず夜だと、街灯や街の明かりも消えてしまっている中では、歩行者や自転車などが、とても見つけづらくなります。極力スピードを落として運転し、ヘッドライトは可能な限りハイビームに。そして、道路を横断しようとしている歩行者などはもちろん、道の脇を歩いている歩行者も見落とさないよう、十分に注意を払いましょう。
さらに心配なのが、信号機の点灯が消えることです。大きな交差点などでは、主に警察官が交通整理に当たりますので、その指示に従ってください。
しかし小さな交差点では、整理員がいない場合も多いでしょう。そんな場所では、昼も夜も、事故の危険性が非常に高くなります。そうした交差点では、手前で一時停止して、歩行者やクルマが接近していないか十分確認してから通行してください。その時、自分の方が優先道路だからと、自己アピールだけを押し通すのはよくありません。現場の状況を理解し、譲り合いの気持ちを忘れないようにしてくださいね。
そして計画停電など、あらかじめ停電することが分かっているエリアは、その時間帯、やむを得ない場合を除いて、極力運転しないように心がけるのも必要ですよ。
【車中泊避難での注意】9月5日(木)
今週お送りしているテーマは、「クルマの地震対策」です。
大地震が発生し、自宅が被災した時、クルマに避難する「車中泊」を選ぶ方がいらっしゃいます。「避難所がいっぱいだった」「プライバシーを守りたい」「ペットが一緒だから」など、理由はさまざまだと思いますが、車中泊をする場合には、気を付けなければいけないポイントがあります。
中でも、「エコノミークラス症候群」への対策は重要です。狭い車内に、同じ姿勢でいることで、足の静脈に血栓ができ、それが肺に移動して動脈が詰まる「肺塞栓症」を起こすことがあります。これが、エコノミークラス症候群です。
その対策としては、適度に水分を取るようにしましょう。そして、時々車外に出て歩いたり、体操したりして体を動かすようにしてください。かかとを上げ下げしたり、足首をまわしたり、ふくらはぎをマッサージするのもいいですね。また寝る際は、足をあげるか、できるだけ体を水平にしましょう。
一方、クルマは家の中に比べて、温度の変化が激しくなります。夏は熱中症、冬は低体温症への対策が欠かせません。今の時期なら、サンシェードで日差しを防いだり、防犯対策をした上で、クルマの窓を開けるなどが考えられます。ただ、日中はできるだけ車内にいないようにした方がいいでしょうね。
どうしても我慢できない時には、エアコンも使用できますが、長時間アイドリング状態にしていると、一酸化炭素中毒の危険性が高まります。一晩中のアイドリングなどは避けた方がいいでしょう。止むを得ず車中泊避難をする場合は、周囲の人たちと協力しながら、マナーを守ることを心がけるようにしてくださいね!
【大地震後の避難にクルマは使わない】9月6日(金)
「クルマの地震対策」をテーマにお届けしてきた今週ですが、大きな地震が発生し、自宅が被災するなどした場合、避難が必要になるケースもあるかと思います。そんな時に注意したいのが、「一般的な避難の時に、クルマを使用しない」ということです。
大地震が発生したあとは、どうしても道路が混雑します。そこに避難するクルマまで加わると、いっそう激しい渋滞が発生し、身動きが取れなくなることも予想されます。そうなると救急車や消防車、自衛隊の車両など、緊急車両が通行できなくなってしまい、被害への対応が、どんどん遅くなってしまうんです。
ということで、大地震のあとの避難などに、クルマを利用するのは控えるようにしてくださいね。
ただ、その一方、津波から避難する場合には、クルマの使用が一般に認められています。強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたり、また地震を体で感じなくても、「津波警報」などを見聞きしたときは、
いち早く海岸から離れ、可能な限り高い場所へ避難しましょう。
ただその場合でも、道路が損傷していたり、障害物があったり、停電で信号が作動していないこともあります。クルマを利用する際には、十分気をつけて運転するようにしてくださいね。
今週は、「クルマの地震対策」をテーマにご紹介しました。