2024/9/13 UP!
9月も2週目に入りましたが、秋風がそよぐのは、もう少し先になりそうですね。でもこの先、涼しくなるにつれて、屋外で過ごしやすくなってくるでしょう。すると、バイクでツーリングに出掛けるライダー達も増えてくるんじゃないでしょうか。そこで今週は、そんな「バイクとの事故に注意」をテーマに、さまざまな注意点などを、取り上げていきたいと思います。
【バイクとの出会い頭の事故に注意】9月9日(月)
まず、クルマとバイクの事故で最も多いのが、交差点での出会い頭の事故なんだそうです。中でも、信号のない交差点で、クルマの右側から走って来たバイクとの出会い頭の衝突事故が、多く発生しているといいます。その理由の一つが、右側は安全確認がしにくい、ということが考えられます。
というのも、左側通行の日本では、右側から来るクルマやバイクは、交差道路の手前側を走ってくることになり、角度的に、遠くまで見通すことが難しくなってしまうんです。特にバイクは、車体が小さく、左寄りを走ってくると、より確認しづらくなるのが、分かりますよね。そこで、信号のない交差点に進入する場合は、交差道路の右方向を、より入念に確認することが大切です。
また、一時停止の標識や標示のある交差点も要注意ですよ!そうした場所では、停止線の前で必ず止まり、少しずつクルマの先端を交差道路に出して、自分の存在を周囲にアピール。その上で、左右の状況を見通せる位置まで徐々に進んで再び停止、安全が確認できてから発進するようにしましょう。
【バイクとの右直事故を防ぐ】9月10日(火)
クルマとバイクが絡む交通事故で、多くの死亡事故が発生しているのが、交差点を直進しているバイクと、対向車線から右折してくるクルマが衝突する、いわゆる「右直(うちょく)事故」です。
では、そんな右直事故はどうして起きるのでしょうか?その理由の一つが、直進してきているバイクが、周囲を走行しているクルマなどの死角に入ってしまい、右折車のドライバーから見えなくなってしまうことです。そこで対向車、特にトラックなどの大型車の陰には、バイクが隠れているかもしれないと考えることが大切です。そして、もし対向車に、パッシングなどで先に右折するよう道を譲られても、一気に右折してはダメですよ。対向車の陰の状況が見える場所で一旦停止し、安全を十分確認するようにしてくださいね。
またもう一つ、バイクとの右直事故が起きる原因と考えられるのが、バイクがクルマに比べて、車体が小さいことです。というのも人は、大きなものほど近く・速く動いているように見え、小さなものほど遠く・遅く動いているように見えてしまうんです。これは「遠近錯視」という目の錯覚。そのためバイクが接近して来ていても、まだ距離があり、しかもスピードが遅いと勘違いされてしまうんです。その結果、「行けるだろう」とクルマが強引に右折を始めて、事故になってしまうといいます。
そこで、ドライバーさんは、バイクは「小さく、遠く、スピードが遅く」見えるという特性を理解したうえで、余裕を持った右折を心がけるようにしてくださいね!
【夜間もバイクとの右直事故に注意】9月11日(水)
きのう、バイクとクルマによる右直事故について取り上げましたが、夜間になると、また違った要因がそこに加わってきます。
さる7月17日午前5時ごろ、福岡県久留米市の国道を走行していた軽自動車が、コンビニの駐車場に右折して入ろうとした時、対向車線を直進して来た大型バイクと衝突する事故がありました。軽自動車を運転していた男性は、「バイクの後ろを走っていたクルマのライトに気をとられ、バイクの存在に気づかなかった」と話しているそうです。
夜間、クルマやバイクは、もちろんヘッドライトを点灯していますよね。そのなかで、クルマは2つのヘッドライトを点灯させているので、分かりやすいのですが、ほとんどのバイクは、ライトが1つしかありません。そのため、その存在を確認しにくいことがよくあります。さらに、数台のクルマが後ろにいると、バイクのヘッドライトがクルマのライトにまぎれてしまい、よりバイクの存在が、分かりづらくなってしまうことがあるんです。また、ライトが1つのバイクは、遠近感をつかみにくく、どのぐらい接近しているか、分かりづらいこともあります。
夜間、交差点を右折する時などは、バイクを見落としたり、距離を見誤りがちであることを頭に入れて、慎重に安全確認するようにしてくださいね。
【バイクとの車間距離】9月12日(木)
今週お送りしているテーマは、「バイクとの事故に注意」です。
リスナーの皆さんは、日ごろの運転から、前のクルマとの間に十分な車間距離を意識しつつ、ハンドルを握っていることと思います。この十分な車間距離を取るという行為は、高速道路はもちろん、一般道においても、追突などの事故を防ぐために非常に重要です。
では、前を走っているのがバイクだと、どうでしょうか?クルマと同じように、車間距離は十分取れていますか?町なかを見ていると、バイクとの車間距離がかなり短いクルマを見かけることがあります。バイクとの車間距離を、つい詰めてしまうのには、いくつか理由があるようです。まずバイクは、大抵の場合すぐに前のクルマを追い抜き、サァーと行ってしまうので、それほど注意を払っていないドライバーさんが少なくない、ということがあるようです。
また、バイクは車体が小さいため、つい軽く見てしまわれがちです。車間距離を取る時も、目の前のバイクとの距離ではなく、その前のクルマとの距離を測ってしまうこともあるでしょう。しかし、前を走っているのがバイクでも、十分な車間距離が必要なのは、いうまでもありません。
それにバイクは、時速40キロ程度の低速の時は、急ブレーキをかけると、クルマよりも短い距離で停止します。つまり、十分な車間距離を取れていないと、イザという時クルマが止まり切れず、バイクに追突する恐れがあるんです。
ということで、目の前をバイクが走っている時は、意識して、適切な車間距離を取るように心がけてくださいね。
【すり抜け運転のバイクに注意】9月13日(金)
「バイクとの事故に注意」をテーマにお届けしてきた今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
ところで車体の小さなバイクは、クルマとは違う、特徴的な動きをすることがあります。その一つが、渋滞や赤信号の車列などで、バイクがクルマの脇を通過していく、いわゆる「すり抜け運転」です。この「すり抜け運転」、さまざまな交通ルールに抵触する可能性がありますし、多くの事故の危険性もはらんでいます。
例えば、クルマのドアミラーやボディと接触したり、その際、バランスを崩して転倒する可能性もあります。さらに道路の端には、金属片や古クギなどが転がっている場合があり、それを踏んで、パンクなどの原因になることだってあり得ます。そのため、すり抜け運転は、危険度の高い行為といえます。
とはいえ、すり抜け運転をするバイクは後を絶たないでしょうから、クルマを運転する側でも、十分に注意する必要があります。特に渋滞中の道路で、車線変更する時には、後方からバイクが接近してきていないか、十分に確認し、早めにウインカーを出すなど、意思表示を明確にしましょう。
また左折時に、後ろから来たバイクを巻き込む可能性もあります。左後方の確認は必ず行うとともに、巻き込み防止のため、クルマを左に寄せて、左折するようにしましょうね。
今週は、「バイクとの事故に注意」をテーマにご紹介しました。