2024/11/1 UP!
秋が深まってきました。各地で色づいてきた紅葉も、次第に本番を迎えることでしょう。そんなこれからの季節、皆さんもドライブ先で、山間部の道を走る機会があるんじゃないでしょうか?
そこで今週は、「山道ドライブのポイント」をテーマに、山道を走る時の注意点などを取り上げていきたいと思います。
【山道での運転】10月28日(月)
まず山道といえば、上り坂や下り坂、そしてカーブが多いですよね。また、道路沿いなどに草木が茂っている場所もあるでしょう。そのため、どうしても見通しが悪いところが多くあります。そんな山道を安全に走行するためには、何といってもスピードを抑え、車間距離を十分に保つことが大切です。そして山道で一番気を付けなければいけないのが、カーブを曲がるときです。特に下り坂は、スピードが出てしまいがち。減速が不十分なままカーブに進入すると、遠心力で曲がりきれず、対向車線にはみ出したり、ガードレールに接触したりするなど、大変危険です。
そこで、下り坂では、カーブに入る前にブレーキを踏んで、安全に曲がれるスピードに減速しておくことがポイント。カーブに入ってからブレーキを踏んだのでは、クルマの挙動が不安定になりやすいんです。そしてカーブの出口が見える辺りから、徐々にアクセルを踏み、加速していくようにしましょう。
みなさん、山道ではいつも以上に慎重な運転をお願いします!
【下り坂ではエンジンブレーキを活用】10月29日(火)
今週は、「山道ドライブのポイント」をテーマにお送りしています。
山道を運転する時によく言われることの一つが、「長い下り坂では、フットブレーキばかりを使わない」というものがありますよね。その理由は、ずっとフットブレーキを使い続けていると、ブレーキが効かなくなってしまうことがあるからです。その原因として考えられるのが、二つの現象です。
一つが、「フェード現象」。
これは長い下り坂でフットブレーキを使い続けることで、ブレーキディスクとブレーキパッドが摩擦し続け、非常に高温になってしまいます。実はブレーキパッドには、その素材によって、許容される温度があって、それを越えてしまうと、ブレーキが一気に効かなくなってしまうんです。これが、「フェード現象」とよばれるものです。
そしてもう一つが、「ベーパーロック現象」です。
こちらも、フットブレーキを使いすぎ、ブレーキが高温になることで発生します。その熱によって、ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキに伝える、「ブレーキ・フルード」という液体に含まれる水分が沸騰し、気泡が発生。それにより、ペダルを踏んだ力をブレーキに伝えることができず、ブレーキが効かなくなってしまうんです。
このようなリスクを避けるため、長い下り坂では、エンジンブレーキもできるだけ併用して、スピードを調整するようにしましょう。マニュアル車の方はもちろん、オートマ車でも、ずっとD・ドライブレンジのままで走るのではなく、S・セカンドや L・ローといった低速ギアも使って、エンジンブレーキを上手に利用してくださいね。
【カーブでの錯覚】10月30日(水)
「山道ドライブのポイント」をテーマにお送りしている今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
山道に多くあるカーブ。これらのカーブでは、正面衝突事故が起こることもありますが、その多くは、右カーブを走っているクルマが、対向車線にはみ出して起こっているんだそうです。なぜ、そんなことになるかといいますと、そこには目の錯覚が関係しているといいます。
みなさんも、カーブを思い浮かべてみてください。
実際の道幅は、自分の車線も対向車線も同じですよね。しかし右カーブでは、対向車線の方が広く見え、反対に左カーブでは、自分の車線の方が広く見えてしまうんです。また、人は広く見える方に寄って行ってしまう性質もあります。そのため、左カーブでは自分の車線を守って走行するクルマが多いのに、右カーブでは、広く見える対向車線側に、はみ出しやすくなるというわけです。
特にセンターラインのない道路の右カーブでは、道路の左側を走っているつもりでも、気付いたら、右に寄ってしまっていた、ということも起こりやすくなります。
ということで、カーブの多い山道を通行する時には、そうした錯覚が起こることを、頭に入れておく必要があります。そして、特に右カーブを曲がる時には、視線をカーブの先に置いて、キープレフトを意識して走行するようにしましょう。
【「落石のおそれあり」の標識】10月31日(木)
今週お送りしているテーマは、「山道ドライブのポイント」です。
山間部の道を走っていると、崖から石が落ちている絵が描かれた黄色い標識を、皆さんも見たことがあると思います。これは、「落石のおそれあり」の標識で、「落石注意」という呼び方でも知られていますね。ただ、この標識、一体何に注意したらいいのか、よく分からないという方、いらっしゃいませんか?実はこの標識、二つの意味があるんです。
一つは、絵に描かれている通り、「落ちて来る石に対して、注意してください」、という意味です。
落ちてくる石がクルマにぶつかると、クルマにキズがついたりへこんだりします。また、石の大きさによっては、車線の外に押し出され、崖から転落してしまうことがあるかもしれません。さらに、もっと大きな石が直撃すれば、クルマがつぶされるなんて、恐ろしい事態もあり得ます。
一方、もう一つの意味は、「すでに路面に落ちている石に、注意してください」という意味です。
確率でいえば、上から落ちて来る石に出会うより、こちらの、既に落ちている石を見つける方が、可能性としては高いでしょうね。ただ、例え小さくても、道路上の石を踏んでしまうとパンクする場合があります。またサイズによっては、石に乗り上げて運転を誤り、横転などしてしまう危険性だってあります。
ということで、「落石のおそれあり」の標識を見つけたら、山側はもちろん、路面にも十分注意しながら、速やかに通り抜けるようにしましょう。
【未舗装路は走らない】11月1日(金)
「山道ドライブのポイント」をテーマにお届けしてきました今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
山間部に出かけた時、道路が舗装されていない「未舗装路」を見かけることがあります。普段、そうした所を走ることはあまりないでしょうから、興味を持つ人が中にはいるかもしれませんね。でも、特別な準備なしに、そうした未舗装路を走行するのは避けた方がいいでしょう。
というのも、そうした道は、路面が荒れているため、ハンドルを取られ、思わぬ事故につながる恐れがあります。また、雨の後などで路面がぬかるんでいれば、タイヤがぬかるみにはまってしまい、身動きが取れなくなる可能性もあるでしょう。さらに、そうした道には、段差や陥没のほか、とがった石などもあって、タイヤがパンクする危険性もあります。
ただ、どうしてもそうした場所を通行しなければならない場合は、細心の注意を払わなくてはなりません。例えば、急発進すると、スリップしてしまうことがあります。アクセルはゆっくり踏むようにしましょう。そして走行中は、スピードを抑えるとともに、ブレーキも効きにくいので、先の道路状況をよく確認し、早めに優しくブレーキを踏むようにしてください。急ハンドルもスリップにつながる恐れがあるので、要注意です。
今週は、「山道ドライブのポイント」をテーマにご紹介しました。