2024/12/20 UP!
今週土曜日・21日は、冬至。昼が次第に長くなっていくものの、冬はこれからが本番ですね。千葉県などの南関東では、例年、そんなに雪は降りませんが、それでも冬場のドライブで心配なのが、路面の凍結じゃないでしょうか。
そこで今週は、「路面凍結に注意!」をテーマにさまざまなポイントを、チェックしていきたいと思います。
【ブラックアイスバーンに注意】12月16日(月)
ところで、路面凍結、いわゆるアイスバーンには、その出来方によって、いくつか種類があります。例えば、雪が降り、その雪がタイヤによって踏み固められ、硬く圧縮された状態を「圧雪(あっせつ)アイスバーン」といいます。その圧縮された路面の雪が、さらにタイヤで磨かれて、鏡のように反射するほどツルツルになった路面が、「ミラーバーン」です。ただ、こうしたアイスバーンは、雪の多い寒冷地で多く見られるもので、南関東エリアでは、出くわす機会は少ないかもしれません。
その一方、千葉や東京などでも注意しなければいけないのが、「ブラックアイスバーン」と呼ばれる路面凍結です。これは遠目には、路面が濡れて黒くなっているだけに見えますが、実は道路が薄い氷で覆われた状態。そのため、見落としやすい上に、非常にスリップしやすい危険なアイスバーンです。
さらに「ブラックアイスバーン」は、雪が降らなくても、路面が濡れていて、気温が下がれば発生しやすくなります。そのため、冷え込んだ朝晩は、特に注意して運転するようにしてくださいね。
【路面凍結しやすい場所】12月17日(火)
今週は、「路面凍結に注意!」をテーマに、お送りしています。
きのう、路面が濡れているだけに見えて、実際には薄い氷が張っている、「ブラックアイスバーン」についてお話しました。では、こうした路面の凍結が起こりやすい場所とは、具体的にどのような所で、なぜ凍結しやすいのでしょうか?今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。
まず、一つ目が、橋の上です。橋の上は、地中から受ける熱の影響がありません。それに上下を風が吹き抜けることで冷えやすく、凍結が起こりやすい場所です。さらに、熱が奪われることで結露ができやすいため、雨など降らなくても、凍結する可能性があるのも、橋の特徴です。これは、川などに架かる橋だけでなく、高架道路なども同じなので、走行する時は、十分な注意が必要です。
続いて、トンネルの出入口付近も、強い風が吹きやすく、路面が冷やされ、凍結しやすい場所です。その一方で、トンネルの中は、凍結していないことが多いので、ついついスピードを出してしまいがち。でも、トンネルを出た途端、路面が凍結している可能性があります。出入口付近では、スピードを落とすようにしましょう。
その他、一日中、陽の当たらない場所も、凍結しやすいポイントといえます。晴れていても、山やビルで日差しが遮られていると、凍結が溶けることなく、何日も残ることがあります。そうした日影を通行する場合にも、十分注意してくださいね。
【路面凍結するのは気温0度以下ではない】12月18日(水)
「路面凍結に注意!」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。ところで、皆さんは、気温がどのぐらいまで下がれば、路面の凍結が発生すると思いますか?
「学校で、水が凍るのは0度と習ったから、やっぱり気温が0度以下になったときじゃない?」と思う方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。でも実際には、気温が0度以上でも路面凍結は発生するんです。
その理由は、気温と地面の温度が一致しないためです。
というのも、天気予報などで用いられる「気温」というのは、日本では、地上からおよそ150センチの高さで測定されると決められています。ところがアスファルトなどは、大気中よりも熱が逃げやすい特徴があるため、気温より低い温度になる場合があるんです。そのため、気温が0度以下でなくても、路面が凍結してしまうことがあるんです。
条件にもよりますが、気温が5度以下になると、路面凍結が発生する可能性があります。
ということで、天気予報で翌朝の気温をチェックする時、0度以下でなくても、路面が凍結する場合があることを頭に入れておきましょう。また、特に晴れた日の夜や翌朝は、放射冷却によって路面凍結が起こりやすいので、十分注意するとともに、慎重に運転してくださいね!
【スタッドレスタイヤの利用】12月19日(木)
今週お送りしているテーマは、「路面凍結に注意!」です。
冬場の運転では、特に朝晩など、路面の凍結には十分な注意を必要としますが、少しでも安全に走行するために、冬用タイヤの利用を考えるのもオススメです!
冬用タイヤの代表といえば、やっぱりスタッドレスタイヤでしょうね。今や、その人気と信頼性が、すっかり定着した感があります。低温の中でも硬くなりにくいゴムを使用していて、新雪が降り積もった路面や圧雪路、さらに凍結路面でもグリップ力を発揮します。
スタッドレスタイヤの構造上の大きな特徴は、タイヤのトレッド面に設けられた、大きく深いブロックです。このブロックに「サイプ」と呼ばれる細かな溝が刻まれています。
雪の上では、ブロックが雪を踏み固めながら抵抗を増やすと同時に、ブロックの角が雪をひっかくなどして、摩擦力を生み出しています。またサイプによって、凍結した路面との接触面を増やし、摩擦力を高めるようになっているんです
もちろん、雪や氷のないドライの路面でも、通常の運転をしている範囲では、安心して走行できるように設計されています。そのため、雪のあまり降らない千葉などの南関東でも、冬場にスタッドレスタイヤに交換している人が、かなり多いようですね。
ウインターシーズンに合わせ、スタッドレスタイヤの購入をお考えの方は、真冬を控えたこの機会にぜひ、お近くのカーディーラーのスタッフにお問合せください。
【滑らない運転操作】12月20日(金)
「路面凍結に注意!」をテーマにお届けしてきました、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。最後は、路面が凍結している場所や、凍結していそうな場所に出くわしたら、どのような運転をしたらいいか、取り上げてみたいと思います。
まずは、スピードを落とすことが第一。また前のクルマと、十分な車間距離を保つことも重要です。車間距離をしっかり取っていれば、アイスバーンで滑ってブレーキが効きにくくなっても、前のクルマにぶつかる危険性を減らす事が出来ますからね。
そして凍結した路面で、ふだん通りにブレーキをかけると、クルマがスリップする恐れがあります。そこで心がけたいのが、ポンピングブレーキです。
ポンピングブレーキというのは、一気にブレーキを踏み込んでしまうのではなく、早めの段階から何回かに分けて、浅めにブレーキを踏むことです。ポンピングブレーキは、余裕をもって減速できるほか、
後ろのクルマにも、ブレーキランプにより、早めの減速を促す効果もあります。
その他、急発進や急ハンドルも、スリップにつながります。特にハンドルを動かすほど、車体は不安定になるので、なるべく真っすぐ走行するよう心がけてください。ハンドルを切る時も、緩やかなハンドル操作を意識してくださいね。
今週は、「路面凍結に注意!」をテーマにご紹介しました。