2024/12/27 UP!
この年末年始は、曜日の並びがよく、最大9連休という方、いらっしゃるようですね。長めのお休みを利用して、帰省や旅行など、遠くへドライブされる機会も、多くなるんじゃないでしょうか。そんなおクルマに乗る際、誰もが安全のために、必ず着用しなければならないものといえば、何だと思いますか?そう、もちろん、シートベルトです!
ということで今週は、「シートベルトを着用しよう」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。
【シートベルトの着用率】12月23日(月)
まずは、シートベルトの着用率、どのぐらいか、皆さんはご存知ですか?
去年秋、警察庁とJAFが合同で行った「シートベルト着用状況全国調査」の結果によりますと、高速道路での着用率は、運転席で99.6%、助手席は98.6%と、いずれも95%を超える結果でした。ただ、後部座席になると、それが78.7%まで低下してしまうんです。
さらに、それが一般道路になると、運転席は99.2%、助手席は97.1%と、いずれも高い結果だったものの、後部座席になると、43.7%と50%を下回ってしまいました。
高速道路にせよ、一般道路にせよ、シートベルトなしで交通事故に遭えば、乗っている人は、生死を分ける甚大な被害にあう危険性があります。シートベルトは、乗っている人を守る重要な安全装置です。クルマに乗ったら、全ての座席で必ずシートベルトを着用しましょう!
【後部座席もシートベルトを忘れずに】12月24日(火)
今週は、「シートベルトを着用しよう」をテーマに、お送りしています。
きのう、後部座席でのシートベルトの着用率が低いことをご紹介しました。後部座席に座ると、目の前には前の席のシートバックがあり、事故になったとしても、そのシートが受け止めてくれるので、大きな被害を受けずに済む.・・・、ひょっとしたら、そんな気がするのかもしれませんね。でも、それは大きな勘違いです。後部座席も、シートベルトをしていないと、三つの大きな危険に直面する可能性があるんです。
まず一つ目は、車内で全身を強打する可能性です。
交通事故の衝撃はすさまじいものがありその力で、前の席や天井、ドアなどに、叩きつけられることになります。仮に、時速60キロで進んでいるクルマが壁などに激突すると、高さ14メートルのビルから落ちるのと同じほどの、衝撃を受けるんだそうですよ。
続いて二つ目が、車外に放り出される可能性です。
シートベルトをしていないと、衝突の勢いでガラスを突き破るなどして、車外に放り出されることが、現実によくあります。すると、堅いアスファルトに体を叩きつけられるほか、後続車にひかれることだってあるんです。そうなると、最悪の場合、命を落とすこともあり得ますよね。
そして三つ目が、前の席の人に被害を及ぼす可能性です。
衝突の勢いで、前の方に投げ出された結果、前の席の人は、シートとエアバッグで挟まれて、頭に大けがをするなどして、命を落とすことがあるんです。
後部座席でもシートベルトの着用は、全ての道路で義務であること、くれぐれもお忘れなく!
【シートベルトの正しい着用法】12月25日(水)
「シートベルトを着用しよう」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。クルマに乗る際、全員に着用が義務付けられているシートベルトですが、せっかく着用しても、正しく使わなければ、その効果を十分発揮できない可能性があります。そこで今朝は、一般的な3点式のシートベルトを例に、正しい着用方法について、チェックしておきましょう。
まず、シートに深く腰掛けて、背もたれから背中と腰が離れないように座ります。そして、ベルトにねじれがないように注意して、金具をバックルに差し込みましょう。
肩ベルトは、ベルトが出て来る側の鎖骨の上を通し、胸骨、肋骨へと通るように着用します。
その時、肩ベルトが首にかかっていると、首の損傷につながる恐れがあるので、気を付けてください。また腰ベルトは、左右の腰の骨を押さえるように着用するのがポイント。腰ベルトがお腹の上を通っていると、事故の衝撃で内臓を損傷する危険性があるので、要注意です。
さらに仕上げとして、差し込んだ金具のすぐ上の辺り、つまり肩ベルトの下の方を持って、「キュッ!」と上の方に引っ張り上げ、たるみを取ります。これで腰ベルトがきちんと腰骨の位置に当たり、肩ベルトも体に密着します。この密着していることが大切で、万一の事故のときの安全性が、グ~ンとアップしますよ!
【サブマリン現象】12月26日(木)
ところで皆さんは、「サブマリン現象」という言葉を耳にしたことがありますか?実はこれ、シートベルトの正しい装着法に大きく関わることなんです。
サブマリン現象とは、急ブレーキや事故の衝撃によって、乗っている人が座席から滑り落ち、足元の空間にもぐり込んでしまうことをいいます。その様子が、英語で「サブマリン」、つまり「潜水艦」のようだ、というのです。そんな事態になった結果、思いもよらない重大な損傷を負う危険性があるんです。このサブマリン現象、シートベルトを着用していない人はもちろん、ちゃんと装着している場合にも、起こることがあるといいます。
では、シートベルトをしているのに、どうしてそんなことが起こるんでしょうか?
その原因は、座席のリクライニングを深く倒した姿勢にあります。その結果、腰ベルトが腰を受け止められず、急ブレーキや事故の衝撃で、体が抜け出てしまうわけです。また体の小さな小学生などが、
大人用のシートベルトをそのまま使用している場合にも発生することがあるといいます。
ということで、シートを寝かせた状態でクルマに乗るのは、万一の際に、非常に危険です。正しい姿勢で座るのが、大切ですよ。そして、身長が150センチ未満のお子さんは、6歳を超えても、ジュニアシートを使用するようにしてくださいね。
【妊婦さんとシートベルト】12月27日(金)
ところで、全ての座席で着用が義務付けられているシートベルトですが、妊娠中の女性も、絶対着用しなければいけないのでしょうか?
実は道路交通法では、負傷や障害、妊娠などのため、シートベルトを着用することで具合が悪くなったり、療養上適当でない場合、シートベルトの着用が免除されることになっているんです。
とは言っても、安全上、シートベルトをした方がいいことは変わりません。シートベルトを着用しないで事故に遭えば、お母さんはもちろん、お腹の赤ちゃんにも大きな影響があるでしょうからね。
では、妊婦さんがシートベルトを着用する際には、どんなことに気を付けたらいいんでしょうか?
まず、シートに正しい姿勢で深く座り、腰ベルトはお腹のふくらみを避けて、下腹部の低い位置を通すようにしましょう。肩ベルトも、胸の真ん中を通し、お腹のふくらみを避けて側面へ回すように装着します。しかし、妊娠の状態は人や時期によって違いますので、シートベルトの着用が適当かどうかは、担当のお医者さんに確認するようにしてくださいね。
今週は、「シートベルトを着用しよう」をテーマにご紹介しました。