2025/3/14 UP!
あの東日本大震災が発生してから、明日で14年になりますね。
その間にも、去年1月の能登半島地震をはじめ、地震や水害ほか多くの自然災害が発生しました。いつ襲って来るか分からない、災害。クルマの運転中でも、もちろん例外ではありません。
そこで今週は、「災害が起きたら」をテーマに、さまざまな対策などについてご紹介していきたいと思います。
初回は、大地震が発生した時の対処法について、取り上げていきましょう。
【運転中に大地震が発生したら】3月10日(月)
運転していて大きな揺れを感じたら、まずは急ハンドルや急ブレーキは避けて、できるだけ安全な方法で、道路の左側に停止します。そしてカーラジオなどで、地震情報や交通情報を確認。その情報や周囲の状況に応じて、次の行動を決定します。
引き続き走行する場合は、道路の壊れた場所や落下物・障害物などに気を付ける他、
号機が停止していることがありますので、十分注意しましょう。
一方、クルマを置いて避難する場合は、できるだけ道路の外にクルマを移動してください。やむを得ず道路上に置いて避難するなら、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止めます。そしてキーは付けたままにするか、運転席など、車内の分かりやすい場所に置いておきましょう。その上で、窓を閉め、ドアはロックしないでクルマを離れます。これは、のちに消防車や救急車といった緊急車両などの通行の妨げになった際、移動できるようにしておくためです。
何よりも皆さん、実際に避難することになった時は、くれぐれも落ち着いて行動するようにしてくださいね。
【クルマでの避難】3月11日(火)
大きな地震が発生した際に、もしも自宅などにいたら、避難所などへ向かわなければいけないケースがあると思います。そんな時に注意したいのが、一般的な避難にクルマを使用しない、ということです。
大地震の時にクルマで移動しようとすると、渋滞や障害物などの影響で、身動きが取れなくなる可能性があります。また、大勢の人たちが、一刻も早くと避難を焦っている状況ですから、交通事故の発生率も非常に高くなります。そんな状況では、自分自身の安全を確保できませんし、小さいお子さんやご高齢者を伴うとなればなおさらです。
また、救急車や消防車、自衛隊の車両など、緊急車両も通行できなくなってしまう恐れがあります。
大地震のあとの避難には、原則としてクルマの利用は控え、徒歩で避難するようにしましょう。
ただし、海の近くにお住まいで、津波の発生により、高台へ避難しなくてはならないような場合は、クルマによる移動も認められています。強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたり、地震を体で感じなくても、「津波警報」などを見聞きしたら、いち早く海岸近くから離れ、できるだけ高い場所へ避難しましょう。
クルマで避難するにあたっては、道路が壊れていたり、障害物があったり、信号機が停まっている可能性もあります。そうした場所に十分注意して、運転するようにしてくださいね。
【津波による冠水後に注意】3月12日(水)
「災害が起きたら」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。大地震の際、心配されるものの一つが津波ですよね。沿岸部のさまざまなものを、すさまじい破壊力でさらっていく恐ろしい津波ですが、去った後も、決して油断できません。
というのも、東日本大震災の時には、この津波の影響である現象が発生、被害が拡大しました。それが、車両火災です。津波によって水没したクルマから火が出て、多くの火災が発生したというんです。
なぜ、そんなことが起こるかといいますと、海水はみなさんご存知の通り、塩分を含んでいて、電気を通しやすい性質があります。そのため、水没したクルマのライトや電気系統のパーツから漏電し、それが火災の原因になってしまうんだそうです。
では、もし自分のクルマが津波の被害を受けた場合、その後、どのように対処すればいいのでしょうか?
まず、いきなりエンジンキーを回したり、スタートボタンを押したりしないでください。電気が通ることで、火災の原因になってしまいます。最初にボンネットを開けてみて、海水に浸かっているようなら、火災防止のために、バッテリー側の端子を外してください。そして、外した端子がバッテリーと接触しないように、ビニールテープなどで巻いて、絶縁しておけばOKです。
ただしハイブリッドカーや電気自動車は、感電の危険性がありますので、むやみに触らず、カーディーラーなどに連絡するようにしてくださいね!
【車内に備えておきたい防災グッズ】3月13日(木)
いつ襲って来るか分からない、大地震をはじめとした自然災害。自宅などに、すぐに持ち出せるよう防災グッズを用意しているという方、今や結構多いんじゃないでしょうか。
でも、災害はクルマでお出かけしている時にも襲って来るかもしれませんよね。そこで、普段からクルマによく乗るという方は、クルマにも防災グッズを積んでおくと、イザというとき安心ですよ!
まず大切なのが、最低限の水と食料です。長期保存がきく保存水などを用意しておくようにしましょう。その際、大きなペットボトルより、500ミリリットル程度の小さなボトルの方が、使いやすく便利ですよ。必要な量を何本か備えておきましょう。そして、食料は傷まない非常食や缶詰め、お菓子などなるべく高カロリーのものがオススメです。ただ、消費期限には十分注意してくださいね。
続いて欠かせないのが、スマホなどの充電器ですね。手回し式の充電器があれば、電池切れの心配もありません。さらにLEDライトなどもあると、避難する際も便利ですよ。
災害が起きたら、衛生環境が悪くなることも考えられます。消毒用アルコールやティッシュ、マスク、汗拭きシート、非常用トイレ、生理用品など用意しておくといいですね。またケガした時に備えて、ばんそうこうや包帯、消毒薬、ハサミなど、応急処置できる道具もあると安心です。
そして冬場に限らず、夜間は冷え込むことがあります。保温シートや毛布なども、必需品といえるでしょう。皆さん、ご自分の生活環境に合わせた災害への備え、ぜひなさって下さいね!
【エコノミークラス症候群に注意】3月14日(金)
「災害が起きたら」をテーマにお届けしてきました今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
大地震などの災害が起きた時に、避難所やおクルマなどで、避難生活を強いられることがあります。そんな時に気を付けたいことの一つが、エコノミークラス症候群です。
エコノミークラス症候群というのは、狭い場所にずっと同じ姿勢でいることで、血行不良によって足の静脈に血栓、つまり血のかたまりができ、その一部が血の流れに乗って肺へと移動し、動脈が詰まる「肺塞栓症」を起こすことをいいます。
初期症状は、太ももから下の脚の皮膚が赤くなったり、腫れたり、痛みなどの症状が現れます。もしこうした症状が現れたら、急いで医療機関を受診してください。血栓が肺に詰まった状態でそのまま放置していると、胸の痛みや息切れ、さらには呼吸困難などが起こり、命の危険を生じる恐れがあります。
そんなことにならないために大切なのは、適度に水分を取ることです。避難生活だと、トイレに行きにくいため水分を控える人がいますが、良くありませんよ。そして時々、外に出て歩いたり、体操したりして体を動かすようにしてください。かかとを動かしたり、ふくらはぎをマッサージしたりするのもお勧めですよ!
今週は、「災害が起きたら」をテーマにご紹介しました。