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◆ 自動車関連の犯罪

2025/7/11 UP!

ニュース番組などで、クルマが盗難される被害についてよく報道されていますが、みなさんは、ご自分のクルマが盗まれるかもしれない…なんて考えたことがありますか?

実はこうした被害は、他人事じゃないんです。

そこで今週は、「自動車関連の犯罪」をテーマに、さまざまな手口や対策などについて、取り上げていきたいと思います。

【自動車の盗難被害は他人事ではない】7月7日(月)

まず、自動車盗難などの被害が、いかに私たちの身近なところで起きているか、ご存知でしょうか?

日本損害保険協会では、「自動車盗難事故実態調査」を実施していて、2024年の車両本体盗難の支払い件数が多い都道府県、つまり、盗難が多発している都道府県を発表しています。

それによりますと、1位が愛知県で515件。続いて、2位が埼玉県で357件、3位が千葉県の261件。そして4位が茨城県、5位が神奈川県でした。ちなみに6位だった大阪府も、例年上位になる常連で、自動車の盗難が多いことで知られています。

その他にも、東京都が7位、栃木県が8位、群馬県が9位と、関東の7都県はすべてワースト10に入っているんです。それだけ、私たちが暮らす身近なエリアで多発している、という訳なんですね。

ということで、自動車の盗難はいつ被害に遭ってもおかしくありません!自分だけは大丈夫などと思わないで、みなさん、どうぞ日頃から十分気を付けてくださいね!

【リレーアタックに注意】7月8日(火)

自動車の盗難で一番古典的な手口といえば、キーが付けっ放しになっているクルマを盗む手口、でしょうか。でも最近は、キーを差し込んだりしないスマートキーが多くなっていますよね。そんな中で広まった手口が、「リレーアタック」です。

標的となるのは、先ほどもお話しした、スマートキーを使用しているクルマです。スマートキーは、微弱な電波を出していて、それによってドアの解錠や施錠、エンジンのスタートなどを行っています。この電波は、本来スマートキーから1メートルほどしか届きませんが、犯罪者は、特殊な機械を持ってクルマから離れたドライバーに接近。電波を増幅させて、クルマの近くで待っている仲間に中継します。そして、その電波をクルマに受信させて、ドアを開け、エンジンをかけて盗んでいくという手口です。

犯人は、クルマから離れたドライバーを尾行する他、自宅の玄関や窓の近くに置いたスマートキーから、外に漏れ出ている電波を拾うこともあります。そのため、自宅の駐車場に停めている時でも、安心はできません。

対策としては、スマートキーの電波が、漏れないようにすることが大切です。スマートキーを節電モードにしたり、スマートキーを、電波を遮断する専用のキーケースや金属製の缶などに入れておいたりすると安心ですよ。

みなさん、日頃から対策を忘れないようにしてくださいね。

【CANインベーダーとは】7月9日(水)

きのうは、近年多い自動車盗難の手口の一つ、「リレーアタック」についてご紹介しました。ただ、犯罪の手口は常に進化していて、ずっと同じではありません。ここ数年は、リレーアタックに代わるものとして、新たな手口が横行しているんです。それが「CAN(キャン)インベーダー」と呼ばれるもの。どういったやり方なのか、簡単にご紹介しましょう。

最近のクルマは、エンジンやドアロック、エアコンなど、様々な機能をコンピューターで制御しています。そしてこれらのコンピューターは、車内のネットワークで繋がれているんです。

「CANインベーダー」は、特殊な機器を使ってこのネットワークに接続し、ドアロックを開錠したり、エンジン始動の指示を送ることができるんです。

話しを聞くと、大変な作業のように感じますよね。

でも、その作業は簡単で、窓を割るなど車体にキズをつけたりすることもありません。バンパーの一部をはずすなど、慣れた人なら、ものの10分ほどで作業が完了するんだそうです。

では、そんな「CANインベーダー」から、私たちの大切な愛車を守るためには、どうしたらいいのでしょうか?実は「CANインベーダー」は、今のところ対策が難しい手口といいます。しかし、そんな中でも有効なのが、「ハンドルロック」などの防犯器具や防犯ブザー、GPS端末を装着するなどの方法だといわれています。この辺りは、また明日詳しくお話ししましょう。

【様々な自動車盗難対策】7月10日(木)

今週は、「自動車関連の犯罪」をテーマにお送りしています。

きのうも少しご紹介しましたが、最新の自動車盗難の手口に対しては、二重三重の防犯対策が重要になっています。そこで今朝は、オススメの防犯対策について、いくつか取り上げてみたいと思います。

まずは、物理的な方法で運転や走行をできなくしてしまう防犯グッズです。

ハンドルロックは、棒状の器具をハンドルに取り付け、鍵で固定するもの。これでハンドルを回すことができなくなってしまいます。またタイヤロックは、その名の通り、タイヤに取り付け、固定してしまうものです。いずれも、犯人に破壊されることもあるそうなので、なるべく頑丈なものを選ぶようにしましょうね。

そして防犯対策には、「大きな音」も効果的です。そこで、警報・通報装置の利用もオススメ!ガラスの振動や、不自然なドアの開閉に反応して防犯ブザーを鳴らしてくれます。

また、犯人に見つかりにくい場所にGPSを取り付けておくのもいいですね。無力化される可能性のある純正のものとは、別に潜ませておくことで、盗難に遭った場合でも、クルマの位置情報を確認して、
発見できる可能性が高くなります。

今や、車の盗難防止対策としてさまざまなアイテムが、市販されています。カーディーラーやカー用品店のスタッフなどに、ぜひお気軽に相談してみてはいかがでしょうか?

【車上荒らしにも注意】7月11日(金)

今週は、「自動車関連の犯罪」をテーマにお届けしてきました。

クルマに関する犯罪といえば、クルマの盗難だけではありません。車内に置いてあるものなどが盗まれる、車上荒らしも心配ですよね。今朝は、その対策について取り上げてみたいと思います。

まず、クルマを駐車するときには、なるべく人目につきやすい場所を選びましょう。柱や壁などの陰になっているような場所は、犯罪者に狙われやすくなりますよ。

そして、クルマを離れるときには、ほんのわずかの間だと思っても、必ずドアをロックするようにしましょう。犯罪者は、ほんのわずかなスキも見逃さないものです。

また車内に、モノを残さないことも大切ですよ。財布などを、見える場所に置いていくなんて、もってのほか!さらにバッグや、思わせぶりな箱・袋など、犯罪者の興味を惹きそうなモノも、そのままにしていってはダメです!

その他、車上荒らし対策としては防犯ブザーやドライブレコーダー、監視カメラなどを活用するのも有効です。とにかく、「自分だけは大丈夫」という考えが一番キケンです!みなさん、日頃から十分注意しましょうね。

今週は、「自動車関連の犯罪」をテーマにご紹介しました。

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