2025/8/1 UP!
クルマを運転していると、四季折々、その季節だからこその、注意しなければいけないポイントがあるものです。そこで今週は、「夏に気をつけたい安全運転」をテーマに、夏のドライブの注意点など取り上げていきたいと思います。
【夏も飲酒運転は絶対ダメ】7月28日(月)
まず夏といえば、「ついつい開放的な気分になってしまう!」という方、やっぱりいらっしゃるのではないでしょうか。それに、海水浴やキャンプ、バーベキュー、お祭りに花火大会など、夏ならではの楽しいイベントも盛りたくさん!そんな時は、冷たいビールでカンパ~イ!…なんてしたくなりますよね!
でも、みなさん当然お分かりのはずですが、少しでもお酒を飲んだら、絶対にクルマを運転してはダメですよ!アルコールはたとえ少量でも、脳の機能を麻痺させ、運転に悪影響を及ぼします。
ただ、飲酒運転を軽く考えている人は、「ちょっとそこまでだから大丈夫」とか、「少し寝たから酔いが覚めた」「自分はお酒に強いから問題ない」などなど、いろんな理由を並べるでしょうね。しかし、どれも自分勝手な言い訳にすぎません。
例え少しの距離でも、重大事故は起こります。それに、アルコールが完全に分解されるまでには、何時間もかかります。また、お酒に強いという人でも、少しの飲酒で、運転操作に影響が出ることは、実験でも明らかです。自分はもちろん、家族や同僚など、絶対に飲酒運転をしない、させないように、徹底しましょう!
【路上で寝ている人もいる】7月29日(火)
きのう、飲酒運転についてお話ししましたが、その他にも、お酒にまつわる状況で、思わぬ事故が度々発生しています。それが、酔って路上で寝ている人との事故です。
こうした路上で寝込んだ人との事故は、夏場に多く発生しているといいます。夏であれば、夜風が心地いいでしょうし、夜ならば、アスファルトがひんやり感じられて、酔った人には気持ちよく感じるのかもしれません。
ただ、ドライバーさんのほうからすると、まさか路上、しかも車道で人が寝ているなんて思わないでしょうし、走っているクルマのドライバーさんからも路上にあるものが人かどうかを判断するのは、至難の業です。
そこで、特に夏場の夜間、クルマを運転する場合は、速度は控えめにして、「酔って寝ている人がいるかもしれない」と、常に注意してください。ヘッドライトはハイビームを基本として、前をよく見て運転するようにしましょう!また、路上に何かあった場合は、それを安易に踏み越えないことも大切。人なら大変なことになりますし、固い別のものでも、クルマに大きな損害が出る可能性がありますからね。
万が一、路上に寝ている人を発見したら、そのまま放置すると大変危険です。
ハザードランプを点灯し、後続車から守るために手前で停止して、速やかに110番へ通報しましょう。そして警察が到着するまで、可能な限りその場で、待機をお願いします!
【観光地のドライブは要注意】7月30日(水)
今週は、「夏に気をつけたい安全運転」をテーマにお送りしています。
夏休みということで、家族連れや気の合うグループなどで、観光地へロングドライブを予定されている方も、多いんじゃないでしょうか?ただ、そうした観光地へのドライブでは、日ごろの運転とは、ちょっと勝手が違う場合もあるものです。今朝はその辺りの注意点を、チェックしておきましょう。
せっかく時間をとって遠くへ観光に行くのだから、ついあれこれ巡ろうと、過密なスケジュールを立ててしまうこと、皆さんはありませんか?過密なスケジュールは、急ぎや焦りが生まれるだけでなく、疲労の原因にもなります。余裕のあるスケジュールを立てるようにしてください。
そして、初めて走る観光地の道では、カーナビ頼みになる方、多いと思います。でも、カーナビばかりを見ていると、前方の安全確認がおろそかになります。助手席に同乗者がいる場合は、案内をお願いするなど、カーナビに注意を奪われ過ぎないよう、気をつけましょう。
そして行楽地では、観光客が景色に見とれたり、お土産や飲食店に気を取られたりして、クルマに対する注意が薄れている場合があります。また、観光バスの団体客も、集団で行動する安心感からか、自分で安全を確認する意識が薄らいでいる恐れがあります。
そこで、観光客の多い道路では、人の動きに細心の注意を払い、スピードは控え、普段にも増して慎重に運転するようにしてくださいね。
【暑さによる疲労と日差し対策】7月31日(木)
夏といえば、やはり強い日差しと暑さですね。特にここ数年は、毎年猛暑に見舞われていて、運転にも大きな影響があります。
例えば、みなさんは「夏バテ」を感じていませんか?夏は体力を消耗して、疲れやすい季節です。
また、暑さで夜十分に眠れず、睡眠不足になったり、食欲がわかなくて、栄養不足に陥ってしまったり…。そんな状態で運転していると、思わぬミスをするほか、居眠り運転や、交通事故へつながる危険性もあります。
そこで、特に長時間の運転では、疲れを感じる前に、こまめな休憩を取ることが大切です。計画的に、1、2時間に1回は休憩を取り、運転中、少しでも眠気や疲れを感じたら、すぐに次の休憩場所を探すようにしましょう。
そして、夏の強い日差しも要注意です!日差しは、正面からだけでなく、路面や対向車からの照り返しなどで、ドライバーさんの目に容赦なく入ってきます。そうして強い紫外線を長時間浴び続けると、目の充血や痛み、視界のかすみ、焦点が合いにくいなどの症状が出ることがあります。
そこで、用意しておくと便利なのが、サングラスです。サングラスは、まぶしさだけでなく、目の疲れも大幅に軽減してくれます。日本人では、サングラスに抵抗を感じる方、多いかもしれませんが、自分に合うものを1本用意しておくと、夏の運転の快適性と安全性が、グーンとアップしますよ!
【コメンタリー運転のすすめ】8月1日(金)
今週は、「夏に気をつけたい安全運転」をテーマにお届けしてきました。
夏は、暑さから来る疲労や、ロングドライブなどの長時間運転が影響して、集中力や判断力が低下しやすい季節です。交通事故につながる危険性も高くなります。
そこで運転中、「きょうは緊張感が足りないな」とか、ちょっと「ボーっとしているな」と感じた時、オススメの方法があります。それが、「コメンタリー運転」です。
これは運転中に見たことや、考えたこと、判断したこと、操作したことなど、実況中継のように、声に出しながら運転する方法です。
例えば、前方が青信号。交差道路が赤信号で、歩行者が信号待ちをしているような場合には、「信号は青!ただし歩行者に注意!」などと声に出します。そうすれば、信号を再確認できますし、歩行者に注意がいくことで、例え歩行者が信号無視をして道路を渡ってきても、対処することができますよね。
このように声を出しながら運転すれば、夏場、疲れてボーっとしている時でも、漫然運転を防ぐことができるはずです。みなさんも、どうぞ試してみてくださいね!
今週は、「夏に気をつけたい安全運転」をテーマにご紹介しました。